FM長野・NHK-FM リスナーである ラジオネーム:チャート★ドランカーの個人ブログです。
私の 週間選曲リスト と 週間放送視聴日記 を 公開・保存しています。

第567回ランキング

   
  1. 第 1 位 ( △ )
    NHK総合・大河ドラマ「軍師官兵衛」テーマ音楽 [菅野祐悟]
  2. 第 2 位 ( ▽ )
    ビリーバンバン「これが恋というなら」
    三和酒類 iichiko テレビCMソング
  3. 第 3 位 ( △ )
    akiko “Beyond the moon”
    NHK総合・ドラマ10「紙の月」挿入歌
    ♪ 楽曲タイトルが発表になりました。
  4. 第 4 位 ( ★ )
    桜井美南「今かわるとき」
    テレビ東京・ドラマ24「なぞの転校生」オープニング テーマ
    ♪ シナスタジアを押しつける様なタイトルバックですが、イントロから和音構成と調性が整っている佳曲。
  5. 第 5 位 ( ⇒ )
    abn テレ朝・木曜ドラマ「緊急取調室」テーマ音楽 及び 劇中効果音楽 [林ゆうき]

 今年の大河ドラマ「軍師官兵衛」は、戦国時代・豊臣秀吉の軍師である黒田官兵衛の生涯が題材です。昨年の大河ドラマ「八重の桜」が、後半の明治編に至り 視聴率がヒト桁台に崩れてしまうのでは? との心配がありましたが、どうにか持ちこたえました。今作 開始時の世帯視聴率は、18・9% ➝ 16・9% ➝ 18・0%(関東地区)と堅調に推移しています。

 過去の大河ドラマでは、豊臣秀吉の一代記を数多く取り上げており、黒田官兵衛 役は 1965年の「太閤記」で 田村高廣。1996年の「秀吉」が 伊武雅刀。そして2006年の「功名が辻」では 斉藤洋介が演じていました。いつもなら秀吉が長浜城主になったあたりから登場しますが、今回は その黒田官兵衛を主役に設定し、幼少期から描写していくストーリーです。

 今回の「軍師官兵衛」で気になったのは、2010年の「龍馬伝」から続いている立体感や色彩に広がりを持たせる映像技術です。また赤みが強くなった感じがしました(笑)。次に 藤村志保のナレーションも気になりました。75歳という高齢の滑舌に、妙に芝居がかった抑揚が加わって、大変聴き取りにくいです。このナレーションの演出意図が理解できません。

 思い出したのは、2009年のテレビ東京・新春ワイド時代劇「寧々 ~ おんな太閤記」のナレーションを担当した 森光子の例です。基礎的な呂律にも問題があった そのナレーションは、聴きにくいというよりも、実に痛々しかったです。再放送の際に大幅に差し替えられたほどでした。今回の藤村志保のナレーションも、それに匹敵するほどの違和感を覚えました。

 大河ドラマには、ナレーション(語り)を、NHKアナウンサーが担当する伝統もあったはずですが、1988年「武田信玄」の若尾文子あたりから変質してしまいました。NHKアナウンサーが、語りを担当していた理由には、1年に及ぶ長期放送に耐え得る様に、視聴者に対して史実のレクチャーをしていく事に他なりません。解りやすさ そして 聴きやすさが 必須条件なのです。

 今回の「軍師官兵衛」の魅力は、何と言っても 1996年の「秀吉」で主役を演じた竹中直人が、再び木下藤吉郎 ➝ 豊臣秀吉のリレーに挑戦している点です。この様な再登板には 類例があり、1965年の「太閤記」の緒形拳が、1978年の「黄金の日々」で同じ豊臣秀吉を演じています。竹中秀吉の造形である「心配ご無用!」の台詞再現を視て、妙な感動を覚えました。

 音楽は 菅野祐悟が担当。テーマ音楽を初聴した時、小六禮次郎が制作した、2006年の「功名が辻」テーマ音楽と、旋律構成が類似しているのが、まず気になりました。さらに後半の和音構成に、難解な現代音楽の趣があったのも、少し引っかかっています。私の和声感からは、音楽としての完成度が高いと感じましたが、独創性に関する評価に躊躇を覚えざるを得ませんでした。

 主役の岡田准一は、よくやっていると思います。そう言えば昨年の紅白歌合戦の際、NHKから発表されたゲスト審査員のリストに、岡田准一の肩書が俳優でなく、タレントとクレジットされていました。ジャニーズ事務所のタレントを大河ドラマへ主要配役すると、肖像権を始めとする著作権主張が激しく、その後の再放送や映像の二次利用などに影響を及ぼす傾向があります。

 NHK大河ドラマは、広範な国民の世帯から支払われた、法令に基づく放送受信料で制作されています。著作権主張も理解できますが、NHK日本放送協会が制作・放送したテレビ番組は、再放送を含め視聴する権利が、源泉たる国民に帰する事を、出演者を派遣する芸能プロダクションは、まず最初に認識すべきだと考えます。「軍師官兵衛」の今後の展開に期待しています。

 2014年 NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」19日 放送・第3回「命の使い道」
【タイトルバック・クレジット順序(配役発表序列): ◯ 岡田准一 / △ 谷原章介 ➝➝ 内田有紀 ➝ △ 益岡徹 ➝➝ 田中哲司 ➝➝ 大谷直子 ➝➝ 濱田岳 ➝➝ 永井大 ➝➝ 金子ノブアキ ➝➝ 南沢奈央 / ◯ 江口洋介 / △ 竜雷太 ➝ △ 塩見三省 ➝ △ 片岡鶴太郎 ➝ ◯ 竹中直人 ➝ ◎ 柴田恭兵 】

 ここに掲載されたピンクレ(1画面に 1人だけ配役が紹介される)俳優を、ブログでの格付け対象としています。タイトルバックでは、俳優表示のリズムや 区切り方にも意味があり、それらを分析しました。 / や ➝ は、表示間隔の強弱を表し、無印  △  ◯ の順でランクが上がり「トメ」の ◎ が、今回における最高俳優と、このブログでは 独自な格付けを打っています。


(追記) 第7回放送からナレーションが、広瀬修子 元NHKアナウンサーへ変更になりました。


ブログ開始は 2003年です。

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