FM長野・NHK-FM リスナーである ラジオネーム:チャート★ドランカーの個人ブログです。
私の 週間選曲リスト と 週間放送視聴日記 を 公開・保存しています。

第575回ランキング

   
  1. 第 1 位 ( ⇒ )
    NBS フジ・ドラマ「福家警部補の挨拶」テーマ音楽 [横山克]
    ♪ 本編エンディングからタイトルバックへのカットインが実に効果的です。
  2. 第 2 位 ( ⇒ )
    桜井美南「今かわるとき」
    テレビ東京・ドラマ24「なぞの転校生」オープニング テーマ
  3. 第 3 位 ( △ )
    CS時代劇専門チャンネル・時代劇「大岡越前」テーマ音楽 [山下毅雄]
  4. 第 4 位 ( △ )
    DREAMS COME TRUE “AGAIN”
    TSB 日テレ・ニュース番組“NEWS ZERO”テーマソング
  5. 第 5 位 ( ▽ )
    NHK総合・大河ドラマ「軍師官兵衛」テーマ音楽 [菅野祐悟]

 まだソチ冬季五輪が始まる前でしたが、1月28日 夜のNHKニュースウォッチ9で 大越健介 キャスターが発した、まるで最近のスポーツニュースの様な 感動を先物買いするコメントに、私は 視聴しながら引っ掛りを覚えていました。ノーベル賞確実などとマスメディアが沸き立った「STAP細胞」は、世界中で再現実験の成功例がなく、疑惑が深まるばかりです。

 発見を発表した研究論文には、明らかなコピーペーストと見られる無断流用が数多く、結局撤回となりました。あの割烹着姿も演出だったそうです。今回の問題は、安易に報道したマスメディアにも、脚色の一端がある様な気がします。発表直後からネットでは、早くも疑念の声が起きていたのですが、感動を煽ったマスメディアは、当初その声を無視していました。

 世界中の学者から沸き起こった 再現できないとの声に対して、小保方晴子 理研研究ユニットリーダー と 理化学研究所(理研)側が発した「再現にはコツが必要」との弁明には、強く胡散臭いものを感じました。科学の理論証明は、誰が行っても同じ実験結果が出なければならず、コツなど有り得ないのです(笑)。この時点で あらゆる信用が失墜し始めていました。

 STAP細胞の騒動を見聞きする中で、1989年に巻き起こった「常温核融合」騒動を、私は 思い出していました。「常温核融合」とは、室温程度の状態なのに、水素原子の核融合反応が起きる現象で、実験成功と発表されるや否や、世界中のマスメディアが一斉に報道し大騒ぎになりました。全く今回のSTAP細胞騒動と、出だしの段階から極めて酷似しています。

 我が家で購読していた東京新聞「こちら特報部」の図解を見て、私は 心底から驚いたのを今でも覚えています。中学校の理科室の実験キッドの様な簡単な装置から 核融合が起きるのです(笑)。地球上のエネルギー問題は、即解決するはずでした。しかし、世紀の大発見のはずだった常温核融合は、その後 誰も再現実験に成功した化学者がおらず、世紀の大誤報となりました。

 先週あたりから一部のメディアでは、STAP細胞理論矛盾の根幹を突く、実に解りやすい英国科学者の疑問の声が報道されていました。「なぜレモンやコーラを口にしても、細胞の初期化は起こらないのだろう?」(笑)。常温核融合は、今でも世界中で研究が行われており、STAP細胞も、化学発展の大きなヒントになるかも知れませんが、現状では 稚戯の段階です。

 何よりもノーベル医学・生理学賞を受賞した山中伸弥 教授のiPS細胞は、いかに偉大な発見なのか再認識できました。メディアを意識し過ぎ、偽りの輝きしか発せられなかった STAP細胞。山中伸弥 教授の様に、輝く前の地道な努力 と たゆまぬ研鑽の日々があってこそ、初めて科学の新発見は、人類の進歩として光り輝くものだと、今回の騒動から つくづく思いました。


ブログ開始は 2003年です。

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