FM長野・NHK-FM リスナーである ラジオネーム:チャート★ドランカーの個人ブログです。
私の 週間選曲リスト と 週間放送視聴日記 を 公開・保存しています。

第684回ランキング

   
  1. 第 1 位 ( △ )
    平原綾香「マスカット」
    テレビ東京・2時間サスペンスドラマ「水曜ミステリー9」エンディング曲
  2. 第 2 位 ( ▽ )
    NHK総合・大河ドラマ「真田丸」テーマ音楽 及び 劇中効果音楽 [服部隆之]
  3. 第 3 位 ( ⇒ )
    松崎ナオ「川べりの家」
    NHK総合・ドキュメンタリー番組「ドキュメント72時間」テーマ曲
  4. 第 4 位 ( ★ )
    ギラ・ジルカ “Long Train Runnin’”
    SUBARU テレビCMソング
    ♪ ドゥービー・ブラザーズのカヴァーですが、原曲よりも和声が整っている佳曲。
  5. 第 5 位 ( ⇒ )
    Style‘20(東京2020オリンピック)使用楽曲 [下田法晴]
    NTT docomo テレビCMソング

 暦年で 6年毎に開かれる諏訪・御柱祭(式年造営御柱大祭)も大詰めとなり、3日に上社・里引きが行われました。諏訪の御柱祭と言えば、際立った音楽効果があります。ラッパ隊 と 諏訪太鼓です。諏訪の御柱祭りは、平安時代から脈々と続く信州の大祭ですが、ラッパ隊は、もちろん草創期から続いているのではなく(笑)昭和以降に御柱祭へ創設されたそうです。

 一部では、このラッパ隊に軍制のイメージを懸念する声もありますが、現代では 御柱祭を象徴するファンファーレ的要素にまで昇華しており、国内の祭事の中でも傑出した音楽効果だと理解出来ます。そして欠かせないのは 諏訪太鼓です。週間選曲リストのリストイン総曲数は、今週までで 487曲になりますが、その中に 1曲だけ、諏訪太鼓による異色の楽曲が存在しています。

 NHK BS1で視聴した、2013全日本綱引選手権大会における「長野進友会」応援音楽 です。2013年 3月15日 第523回ランキングでリストインしました。その時の選曲理由は「初聴して驚いた諏訪太鼓を見事に生かし、大変和声 と 調性が整っている秀逸な応援音楽。」と書いてあります。この応援音楽の音楽制作者は、小口大八 さんと特定しました。

 とにかく初聴の時、本当に驚きました。ベースは諏訪太鼓の連打で、鐘の拍子が入っており、しんゆうかい~ と掛け声や応援発声も交えているのですが、あの諏訪太鼓の演奏は、古来和太鼓が有する和音の共鳴という段階から さらに進化し、西洋音楽のジャンルまで貫く、極めて優れた旋律を有しています。私は、和声を伴う複数複打奏法の最高傑作だと思っています。

 綱引き競技の応援ですので実際の演奏は、鐘がメトロノーム的役割を果しており、演奏冒頭その鐘が鳴り始め、そこに諏訪太鼓や掛け声を乗せていき、銅鑼に模したシンバルも入る場合がありますが、その調性の美しさは、類例がないほとです。この種の応援音楽は、演奏形態の変化で、変質してしまうのですが、ぜひともこの調性の美しさは、不変でお願いしたいものです。

 進友会は、岡谷市にある全国屈指の綱引きチームです。進友会が出場する全国大会では、この応援音楽が客席から流れます。特に勝敗の分かれ目となる試合後半では、鐘のテンポを上げて諏訪太鼓が早打ちになり、横内健仁 監督のコブシを振り上げる実に解りやすい(笑)ゴーサインなどの時には、滅多に味わえないスポーツ と 音楽の融合を感じる事も出来ます。

 あの諏訪太鼓の応援音楽が流れる中で、進友会と対戦している相手チームは、聴感から運動中枢を掌る脳内を占拠される様な(笑)相当なプレッシャーを受けると推測されますが、それは 進友会の応援音楽が、音楽的に優れているから故だと思います。全スポーツを通じて、これだけ優れた、そして素晴らしい応援音楽が他にあるのか? 探してみても、見つからないほどです。

 このブログが始まった 2003年以来、数多の地元アーティストによる数多の楽曲が、ラジオ テレビから流れてきましたが、私が初聴で その美しさに驚いたのは 唯1曲。スポーツ大会におけるチームの応援音楽も 唯1曲。それは 全日本綱引選手権大会の観客席から流れた「進友会」応援音楽でした。あの進友会を応援する諏訪太鼓こそ、現存する最も美しい諏訪太鼓の演奏です。


ブログ開始は 2003年です。

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