FM長野・NHK-FM リスナーである ラジオネーム:チャート★ドランカーの個人ブログです。
私の 週間選曲リスト と 週間放送視聴日記 を 公開・保存しています。

第903回ランキング

   
  1. 第 1 位 ( ⇒ )
    松任谷由実 “AVALON”
    JRA 日本中央競馬会 テレビCMソング
    ♪ 聴き込んでいくと、シンプルなコード進行からヴォーカルに和声を感じます。
  2. 第 2 位 ( ⇒ )
    DREAMS COME TRUE “YES AND NO”
    NBS フジ・木曜劇場「アンサング・シンデレラ ~ 病院薬剤師の処方箋」主題歌
  3. 第 3 位 ( ⇒ )
    JABBERLOOP「銀座黒猫物語のテーマ」
    カンテレ・ドラマ「銀座黒猫物語」テーマ曲
  4. 第 4 位 ( △ )
    NHKーFM「邦楽百番」オープニング テーマ [長澤勝俊]
  5. 第 5 位 ( ▽ )
    NBS 東海テレビ・オトナの土ドラ「13(サーティーン)」劇中効果音楽 [吉川慶]

 NHKは、2021年度から 3年間の中期経営計画案において、現在 3波あるラジオ放送を 2波へ「減波」。4波あるBS衛星放送を、将来は 1波まで統合する 重大な方針を公表しました。NHKのラジオ放送は、現在のラジオ第1 と ラジオ第2が統合され、AM放送 と FM放送が 1波ずつ残る事が確実な情勢です。日本のラジオ放送は、これから大変革期を迎えます。

 2006年頃の小泉政権が行った構造改革で、NHK-FMの減波も遡上にのった事がありました。その時は 自民・公明の与党筋からの反対で、結局実現しませんでしたが、今回は 事情が大きく異なったのです。NHKから国民を守る党の国政選挙得票総数を論ずるまでもなく(笑)肥大化したNHKに対して、国民 そして 政府からの逆風は、実に厳しいものがありました。

 NHKは、減波を意図した理由として「新型肺炎」(COVID-19)の影響や、人口減少による受信料減収の見通しなどを挙げていますが、大衆から乖離した理事・職員達の高額給与を維持するため、巨額な人件費を計上している事実が問題の根底にあります。公共メディアを標榜するならば、NHKの経営規模や形態が、大衆の中に溶け込まなければならないのです。

 ラジオの減波対象が、頭をもたげていた NHK-FM でなく、ラジオ第2放送 になった経緯には、やはり民放AM放送を廃止して、FMへ移行する流れが大きいと思われます。こうなっては、既存のNHK-FMを無くしてしまう選択は不可能です。ラジオ第2放送で 気象通報を減らすよりも、番組の多数を占めていた語学講座などは、それこそネット配信で事足ります。

 リスナーとしては嬉しい NHK-FMの存続ですが、現状の番組編成が このまま続くとは 考えにくい状況です。実験局を経て開局間もない、1960年代のNHK-FM番組表を資料として有していますが、そこには語学講座や文化講演など、第2放送の番組が書かれています。そして現在でも第1放送の代替として、スポーツ中継がFMでも編成されているのです。

 戦前は、ラジオ第2放送を都市放送と称して、スポーツ中継を交えながら教養番組を編成していました。2波となったNHK-FMには、この都市放送のイメージが復活してくる可能性すらあるのです。私としては、クラシック音楽放送主体のまま続いてもらいたいのですが、NHK-FMの将来像は、ラジオ第2放送の遺産を、どの程度受け継ぐかで見えてくるかも知れません。

 さらにNHKラジオのAM減波により、ラジオ第1放送のFM補完中継局を、全国的に普及させていく環境は 整いつつあると考えます。まだ都道府県親局の補完を認めていませんが、第2放送FM補完の必要はなくなり、大義名分が生まれました。このラジオ第1放送のFM補完中継も、NHKのAM減波 と 民放AM廃止という流れが、大きく影響してくると思われます。

 NHKとしては、ラジオ 1波減波の方向性を明確にした上で、2023年度末までには、具体案を示す予定だそうです。JFN加盟局を中心とした既存の民放FM局にも、根底から影響が必至です。私のラジオライフは、地元FMに絞ってきましたが、どうやら正解の様でした。これから 我が国のラジオメディアは、FM波を中心とした峻烈な時代に突入しました。


(追記) NHKラジオ第2放送の番組がFMへ移行していく状況は、下記の週間放送視聴日記に掲載しています。
 NHK-FM 2024年の改編
 NHK-FM 2023年の改編
 NHK-FM 2022年の改編
 NHK-FM 2021年の改編


ブログ開始は 2003年です。

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