FM長野・NHK-FM リスナーである ラジオネーム:チャート★ドランカーの個人ブログです。
私の 週間選曲リスト と 週間放送視聴日記 を 公開・保存しています。

第428回ランキング

   
  1. 第 1 位 ( ⇒ )
    ヤドランカ「誰かがサズを弾いていた」
    NHK総合・ミニ音楽番組「みんなのうた」4 ~ 5月 オンエアー曲
  2. 第 2 位 ( △ )
    NHK総合・ドラマ10「マドンナ・ヴェルデ」劇中効果音楽 [村松崇継]
  3. 第 3 位 ( ▽ )
    NHK総合・連続テレビ小説「おひさま」テーマ音楽 及び 劇中効果音楽 [渡辺俊幸]
  4. 第 4 位 ( ★ )
    CS 時代劇専門チャンネル・時代劇「網笠十兵衛」テーマ音楽 及び 劇中効果音楽 [渡辺岳夫]
    ♪ 「同心暁蘭之介」同様、実にユニークな和音構成の劇伴佳曲。
  5. 第 5 位 ( ▽ )
    NHK総合・大河ドラマ「江 ~ 姫たちの戦国」劇中効果音楽 [吉俣良]

 以前このブログで書きました、Voice Of America(VOA放送)から郵便物を頂きました。私は、2ヵ月ほど前に、サイトのプログラム紹介が読みにくいから改善して欲しいと、意見する英文の手紙を航空便で送っています。それが どうも気に入られた様で(笑)放送局の大型カレンダーに、オバマ 大統領夫妻の絵葉書まで、返事として送られてきました。

 その中に“Radio Listener Report”の用紙も入っていました。航空書簡1通だけの意見なのに、これほどのプレゼントを頂き、少々面映いです。カードには、VOA放送リスナーの番号も付してあり、私は 5055番でした。米国 国務省直轄の国際放送局へ意見文を送る私も どうかと思いますが(笑)ちゃんと受け止めるVOA放送は 相当の度量です。

 国際テロリストの頭目 ウサマ・ビンラディン 容疑者への急襲作戦が、1日に 決行されました。その時に撮影されたホワイトハウスのシチュエーション ルーム(作戦司令室)の写真が公表されています。写真の中には、正副大統領・国務長官・国防長官・統合参謀本部議長らの米国政府のトップが、軍から送られてくる中継画面を食い入る様に見つめる姿も写っていました。

 その中にオードリー・トマソン 国家安全保障会議対テロリズム担当部長が映っており、その容姿に少し驚きました。まるでアイドル由来の女優の様で、海外テレビドラマ“The West Wing”で視た、米国中枢部の光景に重なり合うものがありました。東日本大震災直後に国力 と 度量を、同盟国への友情として示した米国も、外憂内患を抱えているのです。

 VOA放送は、合衆国内外の最新ニュースを、全世界に伝える事を目的としています。そのニュース編集の姿勢は、国際国営放送局が仕掛けやすいプロパカンダを全面に出さず、公平・客観な報道を続けていき、そこから民主主義国家の雄としての存在感を示していく独自のスタンスを保持しており、最も端的に表れているのが、毎正時のVOAニュースなのです。

 私がアメリカという国に 好感を持ち続けているのは、学生の頃から、在日米軍放送のFEN(現・AFN)と、このVOA短波放送に親しんできたのが、大きな理由のひとつです。そして私の耳年増な(笑)英語力は、国防総省 と 国務省の放送サービスに依存して形成されました。また秋頃に この用紙で、VOA放送への意見や感想を、送ってみたいと考えています。


(追記) 2015年 8月14日の週間放送視聴日記に、VOA放送のログを取得。 2017年 8月18日には、VOA放送の今後 を掲載しました。

(追記) 週間放送視聴日記(2020年11月20日)に、2020年 VOA放送の現状 を掲載しました。

(追記) 週間放送視聴日記(2023年 9月 1日)に、長波短波放送衰退 と 英語放送からの卒業 を掲載しました。

第429回ランキング

   
  1. 第 1 位 ( △ )
    NHK総合・ドラマ10「マドンナ・ヴェルデ」劇中効果音楽 [村松崇継]
  2. 第 2 位 ( ▽ )
    ヤドランカ「誰かがサズを弾いていた」
    NHK総合・ミニ音楽番組「みんなのうた」4 ~ 5月 オンエアー曲
  3. 第 3 位 ( ⇒ )
    NHK総合・連続テレビ小説「おひさま」テーマ音楽 及び 劇中効果音楽 [渡辺俊幸]
    ♪ 放送を重ねるにつれてインストゥルメンタルの美しさが浸透してきました。
  4. 第 4 位 ( ⇒ )
    CS 時代劇専門チャンネル・時代劇「網笠十兵衛」テーマ音楽 及び 劇中効果音楽 [渡辺岳夫]
  5. 第 5 位 ( ⇒ )
    NHK総合・大河ドラマ「江 ~ 姫たちの戦国」劇中効果音楽 [吉俣良]

 地上波テレビの夕方 5時 6時台は、現在ニュース番組が主流です。でも昔は そうでありませんでした。NTV 日本テレビは、平日 午後 6時から 30分間にアニメのリピート放送枠が編成され、日テレ制作以外のアニメも連日帯で放送していました。そんな自由なアニメ枠も、東京キー局では 姿を消してしまいましたが、今その役割は CSチャンネルが担う様になりました。

 最近そのCS ファミリー劇場で、ホッとするアニメが放送されています。「ど根性ガエル」第1テレビシリーズ。いやー懐かしいです。「ルパン三世」や「天才バカボン」同様、平日夕方帯の再放送で人気が出ました。主人公のピョン吉(千々松幸子)は カエル。それも ひろし(野沢雅子)の一丁羅シャツに圧着した平面ガエルです。日本語をしゃべり普通に食事をします(笑)。

 ひろし の母ちゃん(小原乃梨子)は、母ひとり 子ひとりで ひろし を育てる中、ピョン吉も我が子と同じく面倒を見ています。五郎(高橋和枝)は、ひろし の中学の後輩で、なぜか ひろしと まるで渡世映画の親分子分の様な関係です(笑)。京子ちゃん(栗葉子)は、ひろし の同級生 かつ ガールフレンドです。劇中では、よく夫婦喧嘩もどきの言い争いをします(笑)。

 よし子先生(武藤礼子)は、ひろし の中学校のマドンナ的存在。町田先生(永井一郎)は、ご存じの名台詞「教師生活25年~」でお馴染み(笑)ひろし の中学校の担任。そして梅さん(原田一夫)は、ひろし と ピョン吉が住む町で店を開いている宝寿司の職人。梅さん は、多くのエピソードで大活躍をし、この「ど根性ガエル」の裏主役的存在でもあるのです(笑)。

 「ど根性ガエル」は、東京・下町中学校の学校社会が舞台です。そんな学園アニメにも かかわらず、全編 人情の機微を大切にしたストーリーが展開します。このブログでは「大晦日は何曜日?」と題して、何年か一度に巡ってくる大晦日 放送の「ちびまる子ちゃん」「サザエさん」は 大変味があると書きましたが「ど根性ガエル」でも、年末年始エピソードに 味があります。

 第23話「どうするどうするクリスマス」は、養護施設出身の梅さんが、その養護施設にピョン吉 と ひろし を招待。ひと騒動の末に 大歓迎の中でクリスマスパーティーを開く心温まるエピソードです 。また蕎麦屋に客を取られた宝寿司を盛り上げようと、ピョン吉が年越し寿司を企画する 第26話「年越し寿司だよ全員集合」も、人情が染み通った傑作エピソードです。

 「ど根性ガエル」第1テレビシリーズは、今でも地上波民放で再放送されており、この様にファミリー劇場などCSでも放送されています。ただタイトルバックで 1シーン「製作・著作 トムス・エンタテインメント」と、オリジナルと異なる修正が入っていました。調べてみるとトムス・エンタテインメントは、制作した東京ムービーの版権を現在保有している会社だそうです。

 10年以上ぶりに「ど根性ガエル」を視ましたが、ピョン吉も ひろし も 京子ちゃんも 経年変化なく元気でした(笑)。東日本大震災から 2ヵ月経過した今、この様な人情アニメを視ると本当にホッとします。梅さんは 佳いです。実に佳い。梅さんが配達のスクーターから唄う このフレーズも佳いのです。「寿司を食うなら宝寿司。男度胸は梅三郎。ときたもんだ。」(笑)。

第430回ランキング

   
  1. 第 1 位 ( ⇒ )
    NHK総合・ドラマ10「マドンナ・ヴェルデ」劇中効果音楽 [村松崇継]
  2. 第 2 位 ( △ )
    NHK総合・連続テレビ小説「おひさま」テーマ音楽 及び 劇中効果音楽 [渡辺俊幸]
  3. 第 3 位 ( ▽ )
    ヤドランカ「誰かがサズを弾いていた」
    NHK総合・ミニ音楽番組「みんなのうた」4 ~ 5月 オンエアー曲
    ♪ 1位 3週、登場 7週。
  4. 第 4 位 ( ☆ )
    MISIA「記憶」
    abn テレ朝・ドラマ「遺留捜査」主題歌
  5. 第 5 位 ( ⇒ )
    NHK総合・大河ドラマ「江 ~ 姫たちの戦国」劇中効果音楽 [吉俣良]

 連なる山々のため ここ信州では、聴けるラジオ放送が限られています。FM長野 と SBCラジオ。この 2局は、全県がサービスエリアです。NHKは、AMがラジオ第1放送ラジオ第2放送NHK-FM放送となります。実は もう 1局、長野県をサービスエリアに含むラジオ局があります。全国を対象に短波放送している「ラジオNIKKEI」(ラジオ日経)です。

 旧称は、NSB日本短波放送(ラジオたんぱ)。第1放送 と 第2放送 2波あります。民間の短波放送局は、世界的にみても稀有な存在です。亡き父は、大昔 プロ野球のナイター中継を聴きたいために、短波ラジオを所有していた事がありました。中波ラジオ局が当たり前の様に放送しているプロ野球・ナイター中継の先駆けは、NSB日本短波放送だったのです。

 そんな草創期を経た後は、NSB日本短波放送(ラジオたんぱ)の番組編成が、平日朝から夕方にかけての東京証券取引所・大阪証券取引所 株式市況実況、土日昼間の中央競馬実況、そして平日夜の医学情報番組や大学受験講座へ特化していきました。現在も放送を続けている、ラジオNIKKEIの医療従事者向け医学情報番組は、日本で最も聴取者層を限定したラジオ放送です。

 例えば 1957年(昭和32年)から脈々と放送が続いている「ドクターサロン」という番組は、医師免許を有する現役ドクターだけをリスナー対象としています。「臨床医の皆様。キョーリン製薬がお招きするドクターサロンにどうぞ。」という敬意のこもった独特のオープニングから始まるこの番組では、司会として出演する医科大教授を、サロンドクターと称しています。

 ゲストで出演する権威ある医科大教授は、サロンのお客様として登場。リスナーである医師の質問に、専門的用語をふんだんに使って答えていきます。とにかく医師免許を有するお医者さんが疑問に思う事に、医学の権威が答えるのです。これ以上ないほどのハイレベルな医学情報番組です。対象外の私が聴いてみると、お医者さんは 意外に疑問が多いのだなと思ってしまいます。

 実に地味と思われがちな短波放送ですが、長い歴史の中で脚光を浴びた時代もありました。それは 大橋照子 アナウンサー在籍の頃です。大橋照子 アナは、日本短波放送の社員アナウンサーでしたが、実に魅力的な独特の美声の持ち主でした。私は、大橋 アナが担当した お昼の気象通報を聴いた事もあるのですが、未だに忘れられないくらい素晴らしい放送でした。

 その大橋 アナが、平日の株式市況の後 生放送で担当した「ヤロウどもメロウどもOh!」は、全国から学生リスナーが殺到し、折からのBCLブームもあって空前の短波放送人気となりました。私の記憶違いでなければ、最盛期に首都圏ラジオ聴取率において、LFニッポン放送を抜いた事もあると思います。但し「その他のラジオ局」扱いで記録されましたが(笑)。

 今では 短波放送を聴く人も減り、ラジオNIKKEIへ社名が代わった頃は、送信機更新の予算が確保できないという存否に係わる非常に厳しい経営状況だったそうです。最近では その施設も どうにか更新されましたが、経費削減をする目的もあり、平日の放送開始は 朝 7時30分。放送終了が午前 0時頃と、日本で最も放送時間が短いラジオ局になっています。

 ラジオNIKKEI社員である競馬実況アナウンサーには、個性的な方が多く在籍しています。その競馬実況アナによるフリートークが展開する「アナライズド」は、なかなか面白い番組です。また こういった中央競馬実況中継もありました。2月 3日(日曜)の小倉競馬は、降雪のため 4レース以降中止。この様な場合「続行競馬」として、翌月曜に開催延期となります。

 第4レースからという変則的な「続行競馬」を、ラジオNIKKEIは 第2放送で急遽中継しました。それも福岡県 小倉市で開催される競馬なのに、進行は東京の本社スタジオからと、変則的な 6時間通しの生放送でした。そこでMCの小林雅巳 アナと 渡辺和昭 アナが、月曜に競馬中継を聴いている、コアなリスナーからのメールを紹介しながら中継を進行したのです。

 以前ブログで、旧態然な競馬実況中継を批判した事もあったのですが、この競馬中継は 大変面白かったです。競馬中継は かくあるべきではないかと思いました。そのラジオNIKKEIは、今年 東日本大震災直後に、競馬中継でネットの関係があったRFCラジオ福島の震災特別報道番組を そのまま全国放送し、短波特性から全世界に被災地の現状を伝えています。

 また このブログで紹介した事がある、RBC琉球放送の沖縄民謡リクエスト番組「民謡で今日拝なびら」(みんようで ちゅう うがなびら)を、この 4月から連日全国へ中継放送するなど、大胆なチャレンジもしています。サイマル放送“radiko”では、全国放送免許を有するラジオNIKKEIが、第1放送が対象地域全てに搭載 つまり 全国で聴ける様になってきました。

 東日本大震災でラジオの役割が見直されたとは言え、ラジオ放送は 今、厳しい時代を迎えています。ラジオNIKKEIへは、ひと昔前から その寒波が押し寄せてきましたが、インターネット展開に 早くから取り組んでおり、生き残りの道を懸命に模索していました。短波放送であるラジオNIKKEIの苦労は、これから中波やFM局のヒントになるかも知れません。


(追記) 2012年 4月 2日から、IPサイマル放送“radiko”で ラジオ NIKKEI(第1放送)の全国配信が正式にスタート。7月27日から ラジオNIKKEI 第2放送の全国配信もスタートしました。

第431回ランキング

   
  1. 第 1 位 ( ⇒ )
    NHK総合・ドラマ10「マドンナ・ヴェルデ」劇中効果音楽 [村松崇継]
  2. 第 2 位 ( ⇒ )
    NHK総合・連続テレビ小説「おひさま」テーマ音楽 及び 劇中効果音楽 [渡辺俊幸]
  3. 第 3 位 ( △ )
    MISIA「記憶」
    abn テレ朝・ドラマ「遺留捜査」主題歌
  4. 第 4 位 ( ★ )
    Sade“Still In Love With You”
    ♪ 頑固な旋律パターンですが、アコースティックバラードの佳曲。
  5. 第 5 位 ( ⇒ )
    NHK総合・大河ドラマ「江 ~ 姫たちの戦国」劇中効果音楽 [吉俣良]

 ラジオが大好き、ラジオ番組が大好きというコアなリスナーは、このネット時代でも たまに散見出来ますが、好きが昂じて放送法や電波法の領域まで深く研究する人は、なかなか存在しません。私は、その稀有な存在の一人です(笑)。昨年11月26日に成立した改正放送法が、まもなく施行されます。日本の放送の基本法が、60年ぶりに抜本改正となりました。

 今回改正された放送法や関連政令・省令を読解して、ふたつ大変驚いた点がありました。まず今まで放送業界を下支えしていた「マスメディア集中排除の原則」が、ラジオ局(コミュニティFM局を除く)に限りますが、大きく緩和された点です。緩和ではなく、ラジオメディアに関しては、マスメディア集中排除の原則が、条件付きで撤廃と言い切れるかも知れません。

 なんと 4社まで、ラジオ局同士の経営統合や合併が認められる事になりました。県域ラジオ局の置局実態を考え合わせると、当然広域での経営統合や合併が視野に入っているはずです。出資比率制限を受けますが、5社以上も不可能ではなくなりました。TBSラジオ・QR文化放送・LFニッポン放送・RFラジオ日本が 1社へ経営統合しても、法令に反しなくなったのです。

 在京AM局で無難な例えをしてますが(笑)総務省は、いかに全国のラジオ局の経営に対し強い危機感を覚えていたのかが解ります。もし経営統合や合併が実際起きた場合、ラジオ局同士の競争原理が薄まります。そして局内部でリストラの嵐が吹き荒れるのも間違いありません。ただ それがラジオリスナーサイドから見て好ましくない結果なのかは、即答出来ないのも事実です。

 もっと驚いたのは、免許不要局の空中線電力の上限が、0・01Wから 1Wへ 一気に 100倍上がった点です。読み間違いではないかと 何度も確認していますが(笑)本当に 100倍上がりました。1Wというと殆どの方は、ライトや電球を想像して(笑)ピンとこないかも知れませんが、ラジオ送信では 大変なパワーとなってしまいます。そこまで原則免許不要なのです。

 FM長野 大鹿 中継局の送信出力が 1Wです。コミュニティFM局の送信出力制限も当初 1Wでした(現在は 20W)。私は、長野県 松本市郊外のマンション 3階に住んでいますが、ここのベランダから 1WのFM送信機で電波を送出したらどうなるでしょうか? 松本市街地の広範囲をカバー出来ると思います。その 1Wの送信まで放送免許不要になるとは、本当に驚きました。

 1980年代にフランスでは、放送電波の開放政策が実施されています。「自由ラジオ(Radio Libre)」として、大変な数のFMラジオ局が誕生しました。パリ市内では 100局以上受信出来たと言われています。今回の改正で、この自由ラジオへ日本も突進していく、法的母体を作り上げてしまった事にもなります。しかし総務省は そんなに甘くありません。

 今回の場合、密接に関連する電波法における刑事罰のない微弱電波の電界強度基準(電波法施行規則)などが、まだ変わっておらず、従来の規制は続いています。この急所である基準まで改正すれば、前述の「自由ラジオ」へ向かってしまいますが、歯止めをかけています。それでも免許不要局の空中線電力の上限が 100倍アップとは、大変な放送法の改正ポイントだと思います。

 他にも全ての放送局を「基幹放送」と「一般放送」に分類し、電波使用で保護され得る基幹放送を満たす条件として、番組調和の原則を厳格に適用すると法制化されました。県域以上のテレビ局・ラジオ局は、当然 地上基幹放送の要件を満たす必要があります。その要件とは、報道番組も教養番組も一定比率放送して、バランスの良い編成をしていく番組調和の原則なのです。

 しかし、音楽中心の民放FM局で、報道番組も一定比率を満たし基幹放送としての資格を維持出来るのか? いろいろと懸念が出てきます。あんな番組を報道番組と種別したり、こんな番組を教養番組と種別して、比率を保つテクニックは可能ですが(笑)なし崩しになれば、番組調和の原則は 形骸化の懸念すらあります。当然 具体的な番組種別も公開しなければなりません。

 「オーディエンス・セグメンテーション」など もはや過去の方法論です。今回の法改正は、ラジオ局にとって重大な転換点になる事は 間違いありません。自分達のターゲット層に合ったリスナーを探し求めるのではなく、絶対多数のリスナー層へ自らを合わせていくラジオ放送が求められています。その努力は、ラジオメディアのビジネスモデルを考える以前の問題なのです。


ブログ開始は 2003年です。

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