FM長野・NHK-FM リスナーである ラジオネーム:チャート★ドランカーの個人ブログです。
私の 週間選曲リスト と 週間放送視聴日記 を 公開・保存しています。

第654回ランキング

   
  1. 第 1 位 ( △ )
    NHK総合・大河ドラマ「花燃ゆ」劇中効果音楽 [川井憲次]
  2. 第 2 位 ( ▽ )
    Natalie Imbruglia “Instant Crush”
  3. 第 3 位 ( ⇒ )
    NHK総合・大河ドラマ「花燃ゆ」テーマ音楽 [川井憲次]
  4. 第 4 位 ( △ )
    NHK総合・ドラマ10「デザイナーベイビー ~ 速水刑事、産休前の難事件」劇中効果音楽 [池頼広]
  5. 第 5 位 ( ▽ )
    BSフジ・ドラマ「リゾーリ&アイルズ ~ ヒロインたちの捜査線」劇中効果音楽 [James S.Levine]
    ♪ 実にシンプルな劇伴ですが、ドラマにはフィットしています。

 ラジオが好きな方は、進学や就職のため東京へ引越しされると、持参したラジオで どんな局が入感するのか、まず試してみると思います。そして殆どの方が、AM 810KHzでチューニングが止まります。そして このオール英語によるラジオ放送は何か? と考え込み、横田基地から出力 50Kwで送信している AFN 在日米軍放送の東京局だと気付いていくのです。

 AFNだと解ってからは、圧倒的多数 と 少数に分かれます。圧倒的多数の方は AFNをスルー(笑)。ごく少数の方のみ この英語放送にハマり、そして洋楽にハマっていくのです。私の場合は少し違っていて、当時自宅で購読していた東京新聞のラテ欄に小さく載っていたFENの番組表で存在を知り、この局は何だ? から始まりました。そして意図的に聴き始めたのです。

 私が中学生の頃は、AMの他に短波でもFEN(現・AFN)を同時放送しており、茨城県北部での自宅では、AMよりも大変クリアに聴く事が可能でした。私は、当時土曜日 午後 1時05分から 4時間フルで放送していた、全米トップ40の原盤の内容を理解したい一心で、FEN(現・AFN)在日米軍放送を ずっと聴き続けました。中学 1年生がです(笑)。

 すると大学の頃には、話す事が出来なくても(笑)日常会話程度の英語は、ほぼ聞き取れる耳年増な(笑)英語力が身に付いてしまったのです。信州に引っ越してからAFNが聴けなくなり、ブログに書いた通り、VOA放送(Voice Of America)に、英語力を維持するラジオを切り替えました。耳年増な英語力は、聴き続けないと少しずつ落ちていきます。

 最近 AFNがネット放送されているのを知り、久しぶりに聴いてみました。いやー驚きました。正時の“AP Network News”そして兵士向け情報の後に 1日 24回スポーツニュースが流れていました。そしてローカルのDJショーや週 1回のカウントダウン番組以外は、24/7と題した流行音楽だけをオンエアーするフォーマットに変わっていたのです。

 東京局の場合、その流行音楽とは“HOT AC”と称するラップ と ハードロックを除外した本国のラジオヒット曲に限定されています。ただ在日米軍のローカルCMは 健在で、日本語教室や やはり多いのか飲酒危険運転防止の啓発、夏は 住民交流の盆踊り大会の予告(笑)などが流れ、リスニングを鍛える内容は残っていますが、とても英語力の養成は 程遠い放送内容でした。

 聴き始めた頃のFENは、毎正時のニュースを、総て横田基地から“Airforce Journalist”や“Navi Journalist”と称する現役軍人のアナウンサーが生放送しており、その後の 55分間は、平日午前に“Charlie Tuna”午後は“Wolfman Jackと、素晴らしいAFRTSからのネットDJ番組が目白押しでした。

 またニュース解説番組も味があり、朝の“Paul Harvey News and Comment”では、まるで演説みたいな感じで几帳面に なぜか原稿のページ数まで読み上げていました(笑)。そして“The Kanto Scene”というタイトルだった夕方のローカルショーでの天気予報こそ、私が最初にFEN英語を完全理解し始めたパートだったのです。

 平日深夜には“Pete Smith”が、素晴らしいイージーリスニング番組を放送していましたし、土曜日午前になると“American Country Countdown”午後は“American Top 40”。カントリー と ポップ 合計 80曲の全米ヒットが毎週フルオンエアーされ、聴き続ければ洋楽知識 と 英語力が、同時に養成されていきました。

 今回ネットラジオで、東京局の他に三沢局・岩国局・佐世保局、そして沖縄局を聴く事が出来ました。その時 台風が接近していた沖縄局(AM 648KHz,FM 89・1MHz)のDJ形式による台風情報の生特番は、とても斬新さがありましたが、やはり各局共に普段の放送は、ローカルショー以外の多くの時間を、24/7フォーマットが覆っていました。

 FEN時代から在日米軍放送は、日本のラジオ業界の先行指標でした。どうもAFNを席巻している 24/7フォーマットは、これからの国内のラジオの世界にも徐々に普及する気配があります。戦後 70年間に渡って、日本の放送行政から超法規的に存在しているAFN在日米軍放送のスタイルは、日本のラジオメディアの未来を暗示している様な予感がするのです。

第655回ランキング

   
  1. 第 1 位 ( ⇒ )
    NHK総合・大河ドラマ「花燃ゆ」劇中効果音楽 [川井憲次]
  2. 第 2 位 ( △ )
    NHK総合・ドラマ10「デザイナーベイビー ~ 速水刑事、産休前の難事件」劇中効果音楽 [池頼広]
  3. 第 3 位 ( ⇒ )
    NHK総合・大河ドラマ「花燃ゆ」テーマ音楽 [川井憲次]
  4. 第 4 位 ( ▽ )
    Natalie Imbruglia “Instant Crush”
  5. 第 5 位 ( ★ )
    城南海 ~ きずきみなみ「月と月」
    テレビ東京・2時間サスペンスドラマ「水曜ミステリー9」エンディング曲
    ♪ 最近では珍しい情感溢れる旋律にフィットする和声と調性が整った佳曲

 5日に スウェーデン・カロリンスカ研究所は、今年のノーベル医学・生理学賞を、大村智 北里大学特別栄誉教授に授与すると発表しました。翌6日には スウェーデン王立科学アカデミーが、ノーベル物理学賞を、梶田隆章 東京大学宇宙線研究所長へ授与すると発表しています。日本人受賞は 2年連続となります。しかも連日の受賞発表で、メディアは沸き立ちました。

 NHK総合テレビは、発表直後の 5日 午後 6時34分「ノーベル医学・生理学賞に 北里大学名誉教授 大村智さん」と、NHKニュース速報のテロップを第1報として流しました。そして総合テレビが各地でローカルニュースを放送していた 6時43分からカットインで、高瀬耕造 アナが、全国同時(全中)で臨時ニュース(チャイム無し)を 2分間 放送しています。

 その後のニュース7では冒頭、2012年 ノーベル医学生理学賞を受賞した山中伸弥 京都大学教授が電話生インタビューに応じ「ある方から大村 教授の伝記本を薦められて読み、こんな凄い方が日本にいたのかと大変感銘を受けた」と実に率直な感想を述べられていました。私は この電話生インタビューを視聴していた時、受賞の経緯に関して、ある推測が頭に浮かびました。

 大村 教授をノーベル医学生理学賞候補に推薦したのは、山中 教授なのかな? と思ったのです。ノーベル医学生理学賞の候補推薦は、世界的な著名研究者や機関に限定されており、その推薦資格を有する者の中には、ノーベル医学生理学賞受賞者が含まれています。山中 教授は、大村 教授の候補推薦を打診され、大村 教授の伝記を読み 候補推薦をしたのかも知れません。

 このブログでも ノーベル賞 日本人受賞者が出る度に業績を書いてきましたが、殆どの受賞者の業績は正直に言って解りにくいものでした(笑)。ですが今回受賞された大村 教授の業績は、実に理解が容易でした。地中の微生物を集めに集めて有益な化合物を見つけ出し、その発見した化合物「エバーメクチン」から産まれた抗生物質が、アフリカで 2億人の人々を救ったのです。

 その世界に冠たる大村 教授の功績は、誰にも認められるものです。研究の条件を「人のため」と言い切った大村 教授は、抗生物質の開発成功から得た莫大な利潤を基に、生まれ故郷の山梨県韮崎市へ美術館 と 温泉保養施設を寄贈しています。想いはあっても、なかなか実行することはできないはずです。「人のため」に尽くした大村 教授の哲学が結実していると感じました。

 翌日の物理学賞の初動報道は、NHKが「ノーベル物理学賞に梶田隆章さん ニュートリノに質量 観測で証明」と午後 6時53分にNHKニュース速報が打たれています。そして直後のニュース7で、武田真一 アナが詳報しました。解説を聞いてみると ニュートリノ理論には、医学生理学賞の大村 教授の業績と実に好対照な(笑)一発で理解出来ない難解さがありました。

 太陽からやって来るニュートリノという素粒子は、地球上の人間の体を 1秒間に数百兆個も通り抜けているそうです。これほど実感のない物理学的理論はありません(笑)。そのニュートリノには、質量 つまり 重さが存在すると梶田 教授は発見しました。小柴昌俊 東京大特別栄誉教授は、この研究成果を「すぐに何かの役に 立つものではない」と言い切っています(笑)。

 星には寿命があり、太陽にも寿命があります。太陽の寿命は約 100億年と言われており、現在約半分の歳月が経過しているのだそうです。太陽の寿命が尽きた時は、地球も人類も寿命が尽きる訳で、もし人類の営みが続いているとすれば、地球から脱出しなければなりません(笑)。その脱出法を開発するのに人類の科学進歩の速度では、数億年かかるとの説もあります。

 だいたい人類の歴史が約 25 ~ 40万年ほどと言われているのに、その何百倍もの時間をかけて太陽の寿命に備えるとは、荒唐無稽だと断言出来得る話ですが(笑)太陽に寿命があるのは 真実であり、その遠い遠い未来に必要な基礎研究の第1歩に、ニュートリノは 役に立っていくのかも知れません。ノーベル医学生理学賞 と 物理学賞、本当に おめでとう ございます。

第656回ランキング

   
  1. 第 1 位 ( ⇒ )
    NHK総合・大河ドラマ「花燃ゆ」劇中効果音楽 [川井憲次]
    ♪ 第41回 放送では 20時04分過ぎに流れた劇伴がリスト対象です。
  2. 第 2 位 ( ⇒ )
    NHK総合・ドラマ10「デザイナーベイビー ~ 速水刑事、産休前の難事件」劇中効果音楽 [池頼広]
  3. 第 3 位 ( ⇒ )
    NHK総合・大河ドラマ「花燃ゆ」テーマ音楽 [川井憲次]
  4. 第 4 位 ( △ )
    城南海 ~ きずきみなみ「月と月」
    テレビ東京・2時間サスペンスドラマ「水曜ミステリー9」エンディング曲
  5. 第 5 位 ( ▽ )
    Natalie Imbruglia “Instant Crush”
    ♪ 1位 6週、登場11週。

 7日に、第3次 安倍内閣の改造がありました。内閣の組閣や改造に関する日記は、いつも断行された週にブログへ書いているのですが、安倍内閣の場合 年末年始などと重なり遅れる事が しばしばです(笑)。今回はノーベル賞と重なりました。改造の陣容を見ると、自民党内の派閥 さらに連立与党である公明党との均衡を図っている人選で、旧態の組閣が顔を出していました。

 麻生 副総理(内閣法 第9条の第1順位指定大臣)を始め、主要 10閣僚は前日までに留任が内定し、組閣当日は 午後1時56分に、留任した菅義偉 内閣官房長官から閣僚名簿が発表されました。NHK総合・長野放送・テレビ信州・長野朝日放送が生中継しています。新閣僚は 10名で、その内 初入閣は 9名となっており、順送り的な要素も目立っていました。

 6月25日に 東京オリンピック競技大会(2020年 東京夏季五輪)担当大臣が専任で新設され、遠藤利明 五輪担当大臣は、そのまま留任となっています。そしてTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)を掌る 甘利明 経済再生担当国務大臣も留任となりました。甘利明 経済再生担当国務大臣は、戦国時代の甲斐・武田氏の重臣(武田四天王・武田二十四将)甘利虎泰の子孫です。

 甘利虎泰は、1988年の大河ドラマ「武田信玄」では 本郷功次郎。2007年の大河ドラマ「風林火山」では、竜雷太が演じています。甘利明 経済再生担当国務大臣は、1983年に 新自由クラブから 衆議院議員に初当選。新自由クラブ解党後の 1986年に自民党入り。労働大臣・経済産業大臣を経て 2012年末の第2次 安倍内閣からTPP交渉を担当しています。

 私は 正直言って日本を含んだTPPは、合意が難しいのではと、ずっと思っていました。明治維新以降の日本で、多国間交渉で成功した例は 少なかったのですが、甘利 大臣は 今までとは違った実に粘り強い長期に渡る多国間交渉を続けてきました。大筋合意の直前に甘利 大臣は「ゲームはやめて 誠実な対応で交渉すべき」と、パブリックな呼び掛けも躊躇わずに行っています。

 TPP交渉の本質を突いた呼びかけの直後、参加 12ヵ国間の大筋合意に達しました。この後の正式合意・調印の後に、TPPは、難関である参加国の議会による批准が必要ですが、発効すれば、世界のGDPを大きく占めるTPPの巨大経済「連合国」側に、日本が入る事になり、経済再生担当国務大臣は、我が国歴史上初のタフ・ネゴシエーターに列する可能性すらあります。

 【内閣総理大臣臨時代理 就任予定者 官報掲載順位:1位・麻生太郎 副総理大臣 2位・菅義偉 内閣官房長官 3位・甘利明 経済再生担当国務大臣 4位・石破茂 地方創生担当国務大臣 5位・岸田文雄 外務大臣】

 先月19日に 平和安全保障の 2法律(平和安全法制整備法・国際平和支援法)が成立しました。その日まで国会議事堂前でデモしていた人達や、その論旨を見聞きしてみると、憲法違反を主張する反戦運動と言うより、憲法を盾に取った嫌戦運動に見えて、どうも胸に訴えるものがありませんでした。運動自体に、とても進歩的とは思えない稚拙な個人主義が見えるのです。

 真の反戦運動とは、現に紛争が起こりそうな国家や地域に対する、叡知を尽した働きかけが必須だと思います。今回のデモは、その様な働きかけを前提とせず、間違いなく言えるのは、全国でデモの行われていた場所が、常に自国銃後の安全圏のど真ん中でした。真に実効性のある平和を守る行動とは、国際紛争の芽を摘んでいく絶え間なき努力の積み重ねだと思うのです。

 但し安倍 首相の絶対的な強気は、60年安保当時の祖父・岸信介 元首相と、やはり重なり合うものがあります。60年安保直後の第29回 衆議院総選挙は 296議席。そして70年安保直後の第32回 衆議院総選挙には 288議席と、安保闘争に対する「嫌戦感」(笑)から自民党が大勝利した歴史を、安倍 首相は あのデモを見下ろしながら充分認識していたはずです。

 かつて内閣には、色々な特命担当大臣が存在しましたが、加藤勝信 前官房副長官が新たに就任した「一億総活躍」担当大臣は、トップクラスのユニークなネーミングです(笑)。一億総活躍しないとGDPの劇的上昇が望めないとの見通しは、GDP至上主義を貫く安倍 首相の懸念とも受け取れます。第3次 安倍改造内閣から 来年の参院選への世論の流れに注目しています。


(追記) 2016年 1月28日に、甘利明 経済再生担当国務大臣は、違法献金スキャンダルから辞意を表明しました。TPP調印式直前の無念の辞任でした。

第657回ランキング

   
  1. 第 1 位 ( △ )
    NHK総合・ドラマ10「デザイナーベイビー ~ 速水刑事、産休前の難事件」劇中効果音楽 [池頼広]
  2. 第 2 位 ( ▽ )
    NHK総合・大河ドラマ「花燃ゆ」劇中効果音楽 [川井憲次]
  3. 第 3 位 ( ⇒ )
    NHK総合・大河ドラマ「花燃ゆ」テーマ音楽 [川井憲次]
  4. 第 4 位 ( ⇒ )
    城南海 ~ きずきみなみ「月と月」
    テレビ東京・2時間サスペンスドラマ「水曜ミステリー9」エンディング曲
  5. 第 5 位 ( ★ )
    上野優華「星たちのモーメント」
    BSジャパン・ドラマ「ワカコ酒」エンディング テーマ
    ♪ 転調を含めて調性が整っている佳曲。

 八代目・橘家圓蔵 師匠が 7日 お亡くなりになりました。。81歳でした。ラジオ・テレビ放送時代に華開いた戦後の落語四天王と言えば、古今亭志ん朝、橘家圓蔵、三遊亭円楽、立川談志ですが、全員冥府に旅立たれてしまいました。八代目・橘家圓蔵 師匠は、月の家円鏡として、ラジオ そして テレビで大活躍をし、放送の草創期に人気落語家の姿を確立した人物でした。

 師にあたる先代・橘家圓蔵は、大変苦労された落語家です。活動の期間に匹敵するほど 破門されていた期間も長く、際どい食い繋ぎもしてきました。そして戦雲が覆っていた 1941年(昭和16年)に破門を解かれ、終戦直後からフットワークの軽い現代落語で高座の人気者となったのです。大変な苦労をされた先代でしたが、その苦労は 思わぬ所から報われます。

 弟子の林家三平 と 月の家円鏡(八代目・橘家圓蔵)が、戦後のラジオ・テレビにおいで、他を圧倒する空前の人気者となったのです。先代・橘家圓蔵は、超人気落語家になった弟子二人を心底から喜び、自分の高座でも「さっき出ていた円鏡 と 三平は、あたしの弟子でして。稼いでるよー。この間あたしは 小遣いを貰いました。」と、噺の枕にして笑いを取るほどでした。

 私にとっての橘家圓蔵 師匠と言えば、月の家円鏡を名乗っていた当時、TBSテレビで土曜夜に全国放送していた「お笑い頭の体操」(1968年 ~ 1975年 本放送)での活躍です。お笑い頭の体操は、クイズダービーの前番組で、同じくロート製薬の 1社提供。東京赤坂のTBSホールで公開収録を行い、月の家円鏡 師匠は 毎週レギュラー出演していました。

 お笑い頭の体操 は、NHKで かつて放送されていた「とんち教室」的な感じでしたが、後半にアコーディオンの横森良造 さんが登場する、名物の替え歌コーナーが独創で、テネシーな刻みの旋律 と 実に和声の整っている、お笑い頭の体操のテーマ音楽が流れ出す時に、司会の大橋巨泉との掛け合いで、円鏡 師匠が決めるエンディングの謎掛けも、実に味がありました。

 私の忘れ得ない思い出は、QR文化放送で「午後2時の男」として円鏡 師匠が、毎日下町の商店から生中継していた頃でした。IBS茨城放送が、水戸 本局送信所の出力アップを記念した長時間特番を生放送。なんと月の家円鏡 師匠がゲストパーソナリティとして出演したのです。当時のIBS茨城放送が、円鏡 師匠を招聘するなど、まさに奇跡的なブッキングでした(笑)。

 さすがヨイショの師匠とも言われた方です。ちょっと暗いステーション イメージだったIBS茨城放送を一転させて、円鏡 師匠は 茨城放送 と 茨城のリスナーを盛り上げていました。そして午後 2時が やってきます。まさか 今日は休みだろうと思っていたQR文化放送。事もあろうに(笑)「はい!午後2時の男、月の家円鏡です。」と生中継が始まってしまったのです。

 私の長いラジオリスナー歴で、同一人物による生放送を ふたつ同時に聴いたのは、後にも先にも 月の家円鏡 師匠ただひとりです(笑)。どっちが本当の生放送か? そんな野暮な事は言わせないのが(笑)師匠の人柄でした。あの気難しい立川談志 師匠と 長年ラジオ・テレビで一緒に出演し続け、談志 師匠ただひとりの相棒だった落語家こそ圓蔵 師匠その人だったのです。

 橘家圓蔵 師匠の落語は、面白いと判断したら即ギャグとして散りばめる、妙な計算と無縁の、実に裏表のない高座でした。その爆笑を取る確率は 5割程度だったかも知れませんが(笑)客席には その明るさ と 楽しさが充分伝わりました。ラジオ・テレビ掛け持ちの延長線上で、漫談の様な即興新作を得意としながらも、圓蔵 師匠は 古典落語も大切にしてきました。

 その癖、高座冒頭に噺のサゲを高らかと宣言したり(笑)ふたつの噺を ひとつにしてしまうステレオ落語を考案するなど、実に破天荒な一面もありました。ですが橘家圓蔵 師匠は、先代に孝行し 弟子から慕われました。そして談志・円楽 師匠と分け隔てなく付き合いながらも、分裂騒動とは 一線を画し、落語協会の最高幹部として活躍し続けたのが圓蔵 師匠だったのです。

 橘家圓蔵 師匠ほど 戦後のラジオ・テレビ隆盛期に生き、コマーシャリズムを理解して その時流に乗りまくった稀有な落語家はいません。それでいて本業の落語の世界では、穏やかに筋を貫いていました。橘家圓蔵 師匠は、観客本意な真の笑いを届けてくれた落語家でした。今頃あちらの世界で、先代や談志・円楽 師匠と打ち解けながら、何を話しているのでしょうか?

第658回ランキング

   
  1. 第 1 位 ( ⇒ )
    NHK総合・ドラマ10「デザイナーベイビー ~ 速水刑事、産休前の難事件」劇中効果音楽 [池頼広]
  2. 第 2 位 ( △ )
    城南海 ~ きずきみなみ「月と月」
    テレビ東京・2時間サスペンスドラマ「水曜ミステリー9」エンディング曲
  3. 第 3 位 ( ⇒ )
    NHK総合・大河ドラマ「花燃ゆ」テーマ音楽 [川井憲次]
  4. 第 4 位 ( ▽ )
    NHK総合・大河ドラマ「花燃ゆ」劇中効果音楽 [川井憲次]
    ♪ 1位 3週、登場 7週。
  5. 第 5 位 ( ⇒ )
    上野優華「星たちのモーメント」
    BSジャパン・ドラマ「ワカコ酒」エンディング テーマ

 以前ブログにも書きましたが、私の育った故郷である茨城県北茨城市を、Google(グーグル)ストリートビューを利用してバーチャルに歩いた事がありました。殆どの公道から 私道や小さな路地に至るまで、鮮明な連続写真で東日本大震災直後の様子が手に取る様に解りました。さらに先日、北大東島(沖縄県島尻郡北大東村)を バーチャルで島内一周してみたのです。

 Googleストリートビューでは、島の様子を詳細に掲載しています。北大東島をバーチャルに一周して、村役場や郵便局の公共施設から 工事現場の監督事務所、サトウキビ畑の脇を通る電線の形状や、突然現れる海岸の絶壁に降りていく入り口など(笑)妙な視点でバーチャルに歩きました。旅行する機会の無い南の島へ、すっかり旅行した気分に なってしまいました。

 それにしてもGoogleストリートビューの鮮明さは 尋常ではなく、グーグル さんには 本当にかないません(笑)。このブログ的にも グーグル さんとは仲良くやっていこうと常々思っています。このブログがスタートしたのは 2003年 1月。そのスタート直後から Googleは、このブログの最初の数ページをインデックスし 検索エンジンに載せて頂きました。

 当時の全世界のウェブサイト数は、4000万程度でした。現在では 10億以上にも達すると 言われています。数ページ程度だった このブログも、現在は 670ページを数え、総文字数も 120万を超えました。その殆どのページを、Googleに掲載してもらってます。最近では 金曜日に最新リストをアップすると、即座にインデックスされる様になりました。

 グーグルのロボット さんも、世界中のサイトを回ってお疲れ気味てす(笑)。やっつけ仕事(笑)と断じても否めない状態なのです。そこで このブログには、サイトマップを用意しています。サイトマップでは、まずトップページのURLを先頭に掲載。その次に、今週の場合 第658回ランキングから、逆進で第1回ランキングまでのURLを完全掲載してあります。

 その後に、ベーシックリストや BLOGプレリュード・試行研究順位までのURLを掲載する、実にシンプルな構成にしています。もちろんブログ更新の度に、最新リストのURLが常にトップページの次に掲載される仕組みを貫いています。このサイトマップ(sitemap)を、グーグルのロボットさんが、本ブログをクロールする地図として設置しているのです。

 グーグルのロボット さんだけが 気付けば充分なので(笑)ご訪問者・ご愛読者の皆さんには、特段のリンク公開を行っておりませんが、グーグルのロボットさんが やっつけ仕事(笑)で、どのページからやってきても、サイトマップが参照出来る様に、robot.txtと連動してあります。もちろんBINGなどの検索エンジンロボットでも拒む事なく(笑)参照可能です。

 Google が発見したインターネットの総ページ数は 1兆を超えると言われています。どの様な検索ワードで、このブログのページがGoogle に登場するのか、私には 予想もつきません。Google には、沢山のご訪問者をナビゲートして頂いており、最近では Google で調べ物をしていて、自分のブログのページが出てくる事が意外に多くあります(笑)。

 サイトマップは、あくまでもグーグルのロボットさん向けに xmlという特別なファイルで作られています。私の調べ物の場合は、だいたい検索結果 5ページぐらいまで いつも視てます。その範囲に このブログのページが いろんな検索ワードで数多く掲載される様に、特別なファイルとして わざわざ設置している このサイトマップが、役に立てばと思っています。

 Googleの重要な地図機能であるストリートビューで、行ったことの無い孤島を、まるで散歩する様にバーチャルな旅行が出来るのもデジタル社会の恩恵です。逆に無数のウェブを飛び回っているグーグルのロボット さんのために、サイトマップという地図を用意しておくのも デジタル社会の要領に他なりません。恩恵も 要領も デジタルな地図機能から発しているのです。


ブログ開始は 2003年です。

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