FM長野・NHK-FM リスナーである ラジオネーム:チャート★ドランカーの個人ブログです。
私の 週間選曲リスト と 週間放送視聴日記 を 公開・保存しています。

第436回ランキング

   
  1. 第 1 位 ( ⇒ )
    NHK総合・連続テレビ小説「おひさま」テーマ音楽 及び 劇中効果音楽 [渡辺俊幸]
  2. 第 2 位 ( ⇒ )
    NHK Eテレ・歴史教養番組「さかのぼり日本史」テーマ音楽 [横山克]
  3. 第 3 位 ( ⇒ )
    上條恒彦「だれかが風の中で」
    CS 時代劇専門チャンネル・時代劇「木枯し紋次郎」主題歌
  4. 第 4 位 ( ★ )
    Green Day “Boulevard Of Broken Dream”
    ♪ 米国VOA放送で全世界に向けローテーション入りしている、7年前のロックバラードの秀逸曲。
  5. 第 5 位 ( ⇒ )
    Sade “Still In Love With You”

 abn長野朝日放送で「水曜どうでしょう」2011年 最新作のオンエアーが、6月22日に全 12回 無事完遂(笑)しました。東日本大震災の影響も心配されていましたが、全国で本放送が進んでいます。今回の最新作は、題して「原付日本列島制覇 ~ 東京-紀伊半島-高知」。ロケの時期は、NHK大河ドラマ「龍馬伝」に、大泉洋が近藤長次郎 役で出演していた頃です。

 原付企画が放送自粛となった原因は、荷台の積載重量オーバーという軽微な法令違反でした。そこで鈴井貴之・大泉洋・藤村忠寿・嬉野雅道のどうでしょう班は、ミスターこと鈴井氏の原付に、お蕎麦屋の出前などで使われる「マルシン出前機」を搭載。これで「原付日本列島制覇 ~ 東京-紀伊半島-高知」を敢行しました。マルシン出前機は 大型ですが合法です(笑)。

 今までデジタルカメラ撮影担当だった嬉野D は、大泉 氏の言うところの「視聴者代表」(笑)的な存在となり、撮影は 人まかせのディレクターへ転進(笑)。藤村Dは、今までの見切れから、遂に全面的な顔出し(笑)となりました。甘いものが苦手なミスターとの早食い対決は、今回も圧巻でした。そして伊勢名物の赤福早食い対決には、腹の底から笑わせて頂きました。

 ここ松本市でも散見できる、どうでしょうステッカーが貼ってある車を、今回の 2011年最新作でも浜名湖付近のロケ中に発見しています。ドライバーも、ミスター と 大泉 氏の原付に気付き、軽自動車全体が跳びはねるほど大喜びするシーンが放送されました。あのドライバーの心底からの大喜びは、この水曜どうでしょう の人気を端的に表現していると思います。

 今回も車窓風景を延々と流し、音声は どうでしょう班の会話を挿入していく、独特のスタイルを続けています。特に伊良湖フェリーから奈良を通り、和歌山県 龍神温泉にかけての山道の風景は、演出という飾りを削ぎ落とした美しさがあります。その間に展開する 4人の会話は面白く、まるで視聴者が どうでしょう班の一員として、車に乗っているかの様に感じられるのです。

 また海南市から和歌山市郊外の風景が延々と流れる中、麻生 元首相から 生活笑百科・笑福亭仁鶴 師匠に至る大泉洋 物まね大会(笑)は、これもまるで隣で聞いているかの様な大笑いを体験出来ます。4年ぶりの新作でしたが、先行放送された北海道地区の第1回放送視聴率が、深夜 0時15分からにもかかわらず、なんと 15・8%という数字をマークしています。

 発売予定の「72時間!原付東日本縦断ラリー」のDVDに一緒に入る予定の「シェフ大泉 夏野菜スペシャル」は、私が大変気に入っているシリーズです。特に第1夜として収録される土井巧 プロデューサー(当時)の実家の荒れ地を、Onちゃん(安田顕)と一緒に、どうでしょう農園として開墾する たった 1日の行程が、私は大好きで録画を 50回以上(笑)視ています。

 ご多分に漏れずメディア不況から、HTBも制作部を昨年 3月末に廃止してしまいました。作り手としては 厳しい環境となっています。しかし、ローカル局のHTB 北海道テレビにとって「水曜どうでしょう」は、全国に発信出来る これ以上ないほどの優良コンテンツです。「一生どうでしょうします」と宣言した、水曜どうでしょう の次回作も期待が高まります。


(追記) 週間放送視聴日記(2021年 1月15日)に、水曜どうでしょう 2020年最新作 を掲載しました。

第437回ランキング

   
  1. 第 1 位 ( △ )
    NHK Eテレ・歴史教養番組「さかのぼり日本史」テーマ音楽 [横山克]
  2. 第 2 位 ( ▽ )
    NHK総合・連続テレビ小説「おひさま」テーマ音楽 及び 劇中効果音楽 [渡辺俊幸]
  3. 第 3 位 ( ⇒ )
    上條恒彦「だれかが風の中で」
    CS 時代劇専門チャンネル・時代劇「木枯し紋次郎」主題歌
  4. 第 4 位 ( ★ )
    尾崎亜美「愛のはじまり」
    NHKラジオ第1放送「ラジオ深夜便」深夜便のうた
    ♪ 旋律構成は 歌謡曲ですが、ロックバラードのエッセンスを散りばめたアレンジの佳曲。
  5. 第 5 位 ( ▽ )
    Green Day “Boulevard Of Broken Dream”

 先週の週間選曲リストは、436週目でした。ですから今週の週間選曲リストが、437週目になります。当たり前です(笑)。ブログにも その通り表示されています。ありきたりで ごく普通な通算週数の流れですが、私 個人にとって、実は 重大な節目なのです。数年前から この節目に気付き、注目していました。今週 この節目へ到達した事に、深い感慨を覚えています。

 私は、約 30年ほど前に、音楽チャート研究のニュースレターを発行していた事があります。オリコンWEEKLY誌にも 2回ほど紹介されていますが、開始は 1982年 1月10日。終了が 1990年 8月19日。通算「436」週間の発行だったのです。生涯かけても二度と抜く事はないだろうと、思い続けていた自己記録を、このブログが 今週 抜き去りました。

 思えば そのニュースレターの最大会員数は 15名ほど(笑)でした。その他にHBC北海道放送などメディアに送っていた事もありますが、微々たるものでした。ネットのない頃の個人発信とは、そんな程度です。それでも手書きのニュースレターは、その後PCによるプリントになりましたが、毎週 月曜日に郵便局から せっせと 436週間 休まず発送し続けていました。

 毎週 金曜日夜に更新し続けている このブログは、ページビューが現在 16万を突破し、毎日のアクセスも 平均 50以上をマークしており、ニュースレター時代とは比較にならないほど、沢山の方に読まれています。それでも全くスケールの違うニュースレター と ブログ、両方に共通している点がありました。それが436週間 毎週休まず公開してきた事実なのです。

 このブログが ここまで続いて来た理由は、週間選曲リストの発表範囲を 5曲に限定してきたからだと思います。音楽チャートを研究してきた方は、ベスト10から やれトップ40だの やれホット100だのと、対象順位を拡大する傾向があります。私もかつて そんな傾向に固執していました。毎週 5位まで という思い切った少順位化へは、なかなか発想の転換ができない様です。

 ブログは、公開形態がインターネットです。ディスプレイ画面では、読者の認識限界が 5曲ほどだと、ブログ開始前の 2002年の段階で考えていました。さらに個人の選曲は、毎週 5曲が限界という理由もあります(笑)。選曲に値する放送音楽が、絶対的に少ないからです。もし週間選曲リストが、毎週 10曲までの発表なら、間違いなく途中で挫折していました。

 これから個人ブログの価値は、充分なコンテンツ と システムの独創に、その源泉を遡れるはずです。法人サイトに求められる規格性が、個人ブログにも求められています。私生活を切り売りしていれば、個人ブログは 事足りると思っている人にとって、到底 理解出来ない話ですが、このポイントを 現段階で理解出来るかどうかは、個人ブロガーの重要な分岐点になると思います。

 この節目である 437週目を機に、このブログのパーマリンクの構造を全面的に変えました。このブログは、個別ページや 全リスト保存をしている月別ページも、パーマリンクが数字ベースです。数字だけで構成されたパーマリンクは、重複が発生する可能性も高くなります。そこで重なり合いを防ぐため、個別ページは “number-” という共通スラッグで特化しました。

 また基本ディレクトリ名も、よくある “archives” から、このブログの特徴である「リスト」の複数形 “lists” に変更し、パーマリンクにディレクトリとして加えました。今週のリストのパーマリンクは、“http://www.chartdrunker.info/lists/number-437” となります。パーマリンクの構造を変えるのは 好ましくないのですが、437週目からの第1歩として、思い切って変更しました。

 いくらコンテンツを有していても、個人ブログには 限界があります。究極的には ブロガー自身の生命の問題が存在します(笑)。そして もう日本国中どこに住んでいようが、大地震の被災者になり ブログが休止する可能性は 否定出来ません。それでも 毎週ブログを更新していく この誠実さだけは、一番大切なポリシーとして 438週目以降も維持したいと考えています。

第438回ランキング

   
  1. 第 1 位( ⇒ )
    NHK Eテレ・歴史教養番組「さかのぼり日本史」テーマ音楽 [横山克]
  2. 第 2 位( △ )
    尾崎亜美「愛のはじまり」
    NHKラジオ第1放送「ラジオ深夜便」深夜便のうた
  3. 第 3 位( ▽ )
    NHK総合・連続テレビ小説「おひさま」テーマ音楽 及び 劇中効果音楽 [渡辺俊幸]
  4. 第 4 位( ★ )
    LOVE PSYCHEDELICO “Shadow behind”
    NBS フジ・ドラマ「絶対零度 ~ 特殊犯罪潜入捜査」オープニング テーマ
    ♪ 今度のメインテーマよりも、デリコらしいドライブ感を受ける佳曲。
  5. 第 5 位( ▽ )
    上條恒彦「だれかが風の中で」
    CS 時代劇専門チャンネル・時代劇「木枯し紋次郎」主題歌

 暑中お見舞い申し上げます。2011年盛夏の中、愛読者の皆様には どうかご自愛ください。

 いよいよテレビの完全デジタル化の瞬間が迫ってきました。このブログ更新時で あと 9日後になります。思えば 10年に渡る国民運動とも言える、地上波テレビ デジタル化への長い長いカウントダウンでした。東日本大震災 被災3県では、特例によりアナログ放送は続きますが、2011年 7月24日、全国の地上波テレビ放送で、いよいよ その日を迎えます。

 直前の段階ですが 既に変化も見られます。まずブログで紹介した通り、加入している地元CATVのテレビ松本 さんは、1日から デジアナ変換 を開始しました。県内 6局に独自放送を加えた計 7CHを、デジアナ変換で視る事が出来ます。アナログ比較ですが画質は良好。地デジ化告知は無くなり、右上に「デジアナ」とウォーターマークが付いているだけです。

 我が家では、通常のテレビ視聴としてのアナログテレビ放送の受信が終了し、デジタルに切り替えました。但し まだCATVによる在京局アナログ再送信が視聴可能です。テレビ東京再送信は デジタルになりましたが、地デジにスピルオーバーの概念はありません。一部新聞ラテ欄に、スピルオーバー目的で小さく載っていた、隣県テレビ局の番組表掲載も相次いで終了しています。

 さらに 23日を以て、ラテ欄から「Gコード」が姿を消します。地デジには、EPG電子番組ガイド機能があり、そこから簡易録画予約も可能になるためです。最大 8桁の数字で録画予約が出来る不思議な暗号数字「Gコード」。なぜか、毎月 1日のNHK Eテレ 夜 9時からの番組は「1」番になる事も多かった(笑)Gコードですが、もうすぐ お別れとなります。

 その一方 1日からアナログ テレビ放送で表示し始めた大型のカウントダウン字幕に、全国のテレビ局や地デジコールセンターへ苦情が殺到しています。カウントダウン表示に 驚くほどクレームが多いのも道理です。まだテレビ受像機 交換未了の世帯が多く存在し、全国 約 30万世帯で地デジ化が間に合わず、25日からテレビ視聴は できなくなる可能性も出てきました。

 既にアンテナ工事などは、予約が一杯の状態です。テレビがなければ ラジオが あるはずですが、大震災でも被災者にラジオを送り届ける運動が活発化したぐらい、実働するラジオの保有世帯は減少しています。果たして混乱なく、25日 午前 0時のアナログテレビ停波を迎えられるのかどうか? 10年続いたカウントダウン。ゼロの日は、間もなく到来します。

第439回ランキング

   
  1. 第 1 位 ( ⇒ )
    NHK Eテレ・歴史教養番組「さかのぼり日本史」テーマ音楽 [横山克]
  2. 第 2 位 ( ⇒ )
    尾崎亜美「愛のはじまり」
    NHKラジオ第1放送「ラジオ深夜便」深夜便のうた
    ♪ 作詞・作曲そして編曲は 尾崎亜美。
  3. 第 3 位 ( ⇒ )
    NHK総合・連続テレビ小説「おひさま」テーマ音楽 及び 劇中効果音楽 [渡辺俊幸]
  4. 第 4 位 ( ⇒ )
    LOVE PSYCHEDELICO “Shadow behind”
    NBS フジ・ドラマ「絶対零度 ~ 特殊犯罪潜入捜査」オープニング テーマ
  5. 第 5 位 ( ⇒ )
    上條恒彦「だれかが風の中で」
    CS 時代劇専門チャンネル・時代劇「木枯し紋次郎」主題歌

 『2011FIFA女子ワールドカップ・ドイツ大会』の決勝が 18日 行なわれ、日本は 2-2 の同点からPK戦の末 アメリカ合衆国に勝利。日本が 初優勝を遂げました。男女含め サッカー競技のワールドカップで、日本が優勝したのは 初めてです。また主要スポーツの国別世界選手権での優勝は、1977年のバレーボール ワールドカップ女子 以来となります。

 決勝戦は、フジテレビ系列で急遽 生中継されました。関東地区の平均視聴率は、午前 5時から 6時まで 21・8%、瞬間最高が 27・7%をマーク 。 BS1の衛星放送視聴率(関東地区)は、午前 5時から 7時15分まで 10・7%を記録しています。試合直後から主要新聞社は「なでしこジャパン世界一」と大見出しが踊る号外を一斉に発行。日本中が沸き立ちました。

 第6回 ドイツ大会 グループリーグ B組に入った日本は、2勝 1敗・勝ち点 6の 2位で決勝トーナメント進出。準々決勝は、最も優勝の声が高かった開催国・ドイツを 1-0 で破りました。続く準決勝では、スウェーデン相手に 3-1 で快勝します。そして 決勝戦。対するアメリカは、過去 2回 W杯を獲得し、FIFA女子ランキング 1位の最強豪です。

 日本は、過去 1995年 第2回スウェーデン大会のベスト8が最高。直近の FIFA女子ランキングは 4位でした。まだ公式戦で一度もアメリカに勝った事がなく、まさしく格上との決勝戦でした。その決勝戦は、格上のアメリカに後半 24分 先攻されると、後半 36分 宮間あや 選手が渾身のシュートを決めゴール。そのまま 1-1 で延長戦に入りました。

 その後 延長前半 14分に、また相手にリードされてしまいますが、延長後半 12分に澤穂希 選手がゴールへねじ込み再度同点と追いつき、そのまま PK戦へ突入します。ゴールキーパーの海堀あゆみ 選手が、アメリカの 1本目を、空中 右足で止める神業的なファインセーブを決めます。その 1本目から、なんと連続 3本阻止。遂に なでしこジャパンが優勝しました。

 2002年の日韓共同開催のワールドカップ決勝戦直後の表彰式で、W杯トロフィーが優勝国のブラジルへ授与された瞬間、あの銀色の紙吹雪が横浜国際総合競技場で降り注ぐシーンを視た時、日本チームが主役で、この紙吹雪が視られる日は来るのか? と思っていました。その時から僅か 9年で、なでしこジャパンへ降り注ぐ、金色の紙吹雪を視る事が出来ました。

 以前ブログでも書きましたが、日本サッカー協会(JFA)の構想では、遅くとも 2050年までにワールドカップの単独開催 と 優勝を目指しています。東日本大震災という国難に見舞われた 2011年に、ウーマンマッチですが なんと一気に優勝しました。なでしこジャパンが、W杯トロフィーを、この国難の日本へ持ち帰ってくれた事は、重要な意味があると思います。

 まだ連合国軍に占領されていた 1949年に、第2次世界大戦の結末から、アイデンティティを喪失したまま疲弊しきっていた日本が、古橋廣之進 選手による全米選手権での世界新記録樹立 と 湯川秀樹 博士のノーベル物理学賞受賞をきっかけとして、一気に国運が開けてきた歴史の流れも思い起こせます。なでしこジャパン、ワールドカップ優勝 本当に おめでとう ございます。


(追記) FIFA 女子ワールドカップを獲得した 日本女子代表チームへ「国民栄誉賞」が贈られることになりました。8月 2日に 枝野幸男 内閣官房長官が発表しています。団体の受賞は初めてです。

 受賞者は、選手 21名、監督 1名、コーチ 2名、日本サッカー協会副会長 1名、同協会女子委員長 1名、同協会女子部長 1名、チームドクター 1名、アスレチックトレーナー 2名、テクニカルスタッフ 1名、広報担当 1名、総務担当 1名、主務担当 1名、キットマネージャー 1名 の 計 35名です。

第440回ランキング

   
  1. 第 1 位 ( △ )
    尾崎亜美「愛のはじまり」
    NHKラジオ第1放送「ラジオ深夜便」深夜便のうた
    ♪ 震災報道が多くを占めるラジオ番組で、この曲は心底に染みます。
  2. 第 2 位 ( ▽ )
    NHK Eテレ・歴史教養番組「さかのぼり日本史」テーマ音楽 [横山克]
  3. 第 3 位 ( △ )
    LOVE PSYCHEDELICO “Shadow behind”
    NBS フジ・ドラマ「絶対零度 ~ 特殊犯罪潜入捜査」オープニング テーマ
  4. 第 4 位 ( ▽ )
    NHK総合・連続テレビ小説「おひさま」テーマ音楽 及び 劇中効果音楽 [渡辺俊幸]
  5. 第 5 位 ( ⇒ )
    上條恒彦「だれかが風の中で」
    CS 時代劇専門チャンネル・時代劇「木枯し紋次郎」主題歌

 テレビ放送の完全デジタル化が、被災3県を除く全国で 25日 午前 0時に決行されました。半世紀以上続いた アナログテレビ放送は、総て停波しています。

 「アナログテレビ放送 最後の日」となった 24日(日曜)は、NHKや多くの在京キー局で、朝から特別番組をオンエアーしました。フジテレビ系列は、夏恒例の 27時間テレビを この日に編成しています。そのフジテレビは、アナログ放送で通常番組の送出終了となる正午前に、浮足立った生放送でカウントダウンしており、少々お祭り騒ぎな感じを受けました。

 そんな中 NHK総合は、午前 11時59分から鈴木奈穂子 アナによる「アナログ放送終了のお知らせ」を放送しました。「これまでアナログテレビ放送を 長い間ご覧頂きまして どうも ありがとう ございました。」と感謝の言葉で締めて、正午ジャストにアナログ放送終了のブルーバック画面へ移行しています。この放送終了時は、静かで美しいものがありました。

 ところが その 12時間後。アナログ放送終了を表示するブルーバック画面から実際の停波となる午前 0時前の瞬間は、全く逆の展開でした。NHKは、午後 11時59分 アナログ放送終了を告げるタイトルバックもなく停波し、砂嵐状態になってしまったのです。NHKの ぶっきらぼう(笑)な停波は、意味が解っているのか? と問いたいほど少し残念でした。

 テレビ局は、放送局である以前に国から免許を受けた「無線局」です。無線局運用規則 第138条では、放送の開始及び終了に際してコールサイン(呼出符号)を放送しなければならない と定めています。テレビジョンとは、映像・音声ふたつの同時放送で一体なはずで、開局する時と同様に、閉局になるアナログ放送 停波直前は、閉局メッセージの映像が必要だと思うのです。

 今回 NHK長野放送局(JONK-TV)に関しては、この電波法令最低限のアナウンスがありましたが、アナログテレビ閉局を告げる肝心の表示をせず、実に味気ないものでした。また東京放送センター(JOAK-TV)を始め、他の地域では、全くアナウンスなしで突然停波したケースが多かったそうです。NHKは、アナログ閉局の画面用意を全くしてませんでした。

 しかし、NHKと異なり、全国で多くの民放テレビ局は、停波直前にブルーバック画面を止め、独自のアナログ放送終了を告げるタイトルバックを放送しています。送信所・中継局紹介の他にアナログ放送の歴史を振り返り、長年の視聴に対する感謝のメッセージ、そして最後にアナログテレビのコールサインの表示・アナウンスをするなど、各局独自の工夫で停波しています。

 特に民放テレビ局の最古参である、東京・日本テレビ(NTV)は、実に感動的なアナログ放送終了でした。アナログテレビ停波直前の午後 11時58分56秒から、日本テレビ伝説の放送終了タイトルバック「鳩の休日」ロングバージョンを、特別にオンエアーしたのです。このオンエアーは事前にメディアなどに予告を行ったため、視聴された方が多かったと思います。

 「JOAX-TV。第4チャンネル。こちらは、日本テレビです。」と、当時の女性アナウンサーの音声でアナウンス。コールサイン・放送局名、そして「58年間 ありがとう ございました」と、さりげなくメッセージを加えた画面で停波。深井史郎 作曲の「鳩の休日」を、原曲のまま放送したため音楽効果も素晴らしく、抜群のアナログテレビ放送エンディングでした。

 私は この 1分間を、デジアナ変換が始まっている地元CATVで残っていた在京局アナログ再送信で視聴し、心底から感動しました。日本テレビの技術スタッフは、なんと粋なのでしょうか。東京・日本テレビのアナログ放送 最後の日。その最後の 1分間は、電波法令に従い日テレ 58年の歴史を一気に凝縮した、生涯忘れ得ないほど美しく輝いた 1分間でした。


ブログ開始は 2003年です。

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