第549回ランキング
第 1 位 ( ⇒ )
SBC TBS・月曜ミステリーシアター「名もなき毒」劇中効果音楽 [横山克]第 2 位 ( △ )
ダイドーブレンド オーケストラ編 テレビCM音楽 [音楽制作者 不詳]第 3 位 ( ▽ )
天野春子(小泉今日子)「潮騒のメモリー」
NHK総合・連続テレビ小説「あまちゃん」挿入歌第 4 位 ( △ )
NHK総合・大河ドラマ「八重の桜」劇中効果音楽 [中島ノブユキ]第 5 位 ( ★ )
西野カナ「さよなら」
NHK総合・ドラマ10「ガラスの家」主題歌
♪転調の不規則さに引っ掛かりを覚えるが和声は整っている。
7日に ブエノスアイレスで開かれた国際オリンピック委員会(IOC)総会は、2020年 オリンピック夏季大会の開催都市を、東京と決定しました。
午前3時45分から始まった開催都市決定の電子投票では、なんと第1回投票で 2位と3位が同票となり、中間経過の順位は非公開にも係らず、東京1位通過が判明してしまいました (第1回投票結果:東京 42 イスタンブール 26 マドリード 26)。
次に 2位 3位による再投票の結果、有力だったマドリード(スペイン)が 3位確定で脱落となります (再投票結果:イスタンブール 49 マドリード 45)。
そして東京とイスタンブール(トルコ)の間で最終投票が行われ、5時20分の開催都市発表セレモニーにおいて、ロゲ IOC会長は 東京をコールし、2020年 夏季五輪の開催都市が 東京と発表されました。
【最終投票結果:東京 60 イスタンブール 36】
私は、午前3時45分からのIOC総会をライブで視ていましたが、とにかく第1回投票で 2位 3位が同票だったのには驚きました。
NHK総合テレビの放送は 同時通訳が正確で、スタジオ進行の内山俊哉 アナも「東京は、同数になっていないので、1回目の投票を通過したものと思われます。」と 実に的確なアナウンスをしていました。
しかし、最終的なNHKの判断は、2位 3位 再投票の結果が出て ロゲ IOC会長かマドリード脱落をコールした瞬間で、4時02分に「2020年五輪・パラリンピック 東京とイスタンブール最終投票へ」と NHKニュース速報のテロップが流れました。
さらに他局では、東京が脱落したと勘違いするアナウンスや解説がオンエアーされ、外国の一部通信社は、2位 3位 再投票の段階でも気付かず、再投票でイスタンブールが 2位確定したのを、開催都市決定と速報してしまう事態もありました。
私も東京の1位が IOC委員の間で解ってしまった段階で、アナウンス効果が出るのではないかと心配しましたが、東京は第1回投票 44・6%の支持率を最終投票 62・5%まで伸ばし、圧勝で開催都市に選ばれました。
今回の圧勝の決め手になったのは、高円宮妃久子殿下と安倍晋三 内閣総理大臣の最終プレゼンテーションに尽きると思います。
高円宮妃久子殿下がプレゼンテーションの冒頭に、フランス語でスピーチしたのは重要な意味があります。
オリンピック憲章 第2章23項の使用言語の規定では、IOCの公用語は 第1にフランス語、第2が英語で、フランス語と英語の文書で相違がある場合にはフランス語の文書が優先されます。
これほどの特別なフランス語優先規定が IOCに存在する理由は「近代オリンピックの父」でオリンピック運動創始者であるクーベルタン男爵(Pierre de Coubertin)がフランス人であったという歴史に遡ります。
高円宮妃久子殿下が 直接的な招致のスピーチをせず、流暢なフランス語で皇室としてエレガントに、東日本大震災 復興支援への謝意を表わしたのは、世界の名士で構成する IOC委員の投票行動へ実に効果的に働きかけたと思います。
また環境五輪を開催した実績がある、リレハンメル冬季五輪の組織委員会長だったノルウェーのゲルハルト・へイベルク IOC委員から、福島第2原発の汚染水問題について「東京に影響がないという根拠を数値で示せ」と 厳しい質問で迫られた時の安倍 総理大臣の応答も効果的でした。
「汚染水による影響は、港湾内の0・3平方キロの範囲内で完全にブロックされている。」と 日本国民としては初耳ともいえる(笑)明確な数値根拠を即答できたのが、IOC委員の投票行動へ大きな追い風となったと思われます。
1964年の第18回大会以来 56年ぶりに、東京で夏季五輪が開催されます。夏季五輪を 2度以上開催した都市は、パリ、ロンドン、ロサンゼルス、アテネだけしかなく、東京で 5都市目になります。
私には以前住んでいた長野市で、市民として 1998年の長野冬季五輪を経験した佳き思い出があります。
2011年の東日本大震災から終息しない福島第1原発事故、そして今後の日本列島における活発な地震活動の予測など未だ国難は続いていますが、6年後の2020年に首都・東京で夏季五輪を開催する意味は、国力の復興目標として大きいと思います。
国難を乗り越えて2020年の夏季五輪が、開催国民の間で佳き思い出として残る様な素晴らしい大会となる様に心から祈っています。2020年 第32回 夏季オリンピック・東京大会 開催決定、本当に おめでとう ございます。