FM長野・NHK-FM リスナーである ラジオネーム:チャート★ドランカーの個人ブログです。
私の 週間選曲リスト と 週間放送視聴日記 を 公開・保存しています。

第750回ランキング

   
  1. 第 1 位 ( ⇒ )
    abn テレ朝・木曜ミステリー「遺留捜査」テーマ音楽[吉川清之]
  2. 第 2 位 ( ⇒ )
    BS Dlife・外国テレビドラマ「NCIS ~ ネイビー犯罪捜査班」テーマ音楽 [Maurice Jackson]
  3. 第 3 位 ( ⇒ )
    LOVE PSYCHEDELICO “Place Of Love”
  4. 第 4 位 ( ★ )
    Choco “Deep Soul”
    abn テレ朝・ドラマ「刑事7人」挿入歌
    ♪ 今シリーズから使用している、実にジャジーな佳曲。曲目不詳。 ➝ その後 曲目追記済。
  5. 第 5 位 ( ⇒ )
    NHK総合・大河ドラマ「おんな城主 直虎」テーマ音楽[菅野よう子]

 やたら政治の世界で、ファーストという語彙が目立つ様になりました。米国では“America First” そして、東京都内(笑)では、都民ファースト。トランプ 大統領の“America First”は、米国至上主義を世界に吹聴する気など さらさらなく(笑)米国の国家予算は、極力米国内にしか使わないという、実に偏狭な考え方だった様です。

 私の耳年増な英語力を維持すべく時々聴いている、米国国務省が管轄する対外向けの国営放送“Voice Of America”(VOA放送)は “America First”を、世界に伝えるべくフル回転と思いきや、今年度から組織が大幅縮小の見通しとなりました。少数民族 言語放送を相次いで打切り、基幹となっている英語放送も整理されるそうです。

 以前 改善意見の手紙を英文で送ったら、VOA放送からの返事として、沢山プレゼント グッズを頂いた話を、ブログに書いた事がありましたが、現在 世界のリスナーに向けた郵便物の発送も停止しているそうです。またせっかく取得したVOA放送のログも、今や公式サイトにログインする場所すらありません(笑)。VOA放送のリスナーサービスは、著しく低下しています。

 VOA放送は、第2次世界大戦中の 1942年に開始。1944年からは 日本語放送も始まり、有名な空襲予告放送や、捕虜兵士から家族へのメッセージ放送が、長時間に渡って編成されていました。もちろん報道管制下の日本国内では 聴取禁止でしたが、終戦直前では 国内の放送に故意に混信出来るほど強力な送信網で、中波でもVOA放送の受信は 容易だったそうです。

 日本語放送は 1970年に終了し、その後 英語放送が短波で続けられてきました。そして日本を含む東アジア向け英語短波放送も、2014年で打ち切られ、ネットによる総合放送は、全世界向け“Global English”と、アフリカ向けのみ残っています。初歩向け英語放送の“Learning English”も、今では 1日僅か 30分の放送更新です。

 世界中の国際放送は、多くが短波を廃止してネット配信に移行しました。そして そのネットに移行した国際放送が、サービスを維持出来ず廃止する局も、小さな国家の国際放送で目立ち始めています。ネット配信の国際放送と、個人が行う事が可能であるネットラジオには、どう伝達の重みに違いがあるのか? ネットに移行した国際放送は、存在理由を厳しく問われています。

 このブログも、音声読み上げシステムを付ければ、ネットラジオの分類に入ってしまいます(笑)。ラジオ放送をネット配信だけにする事は、国営でも民間でも命取りの決断になりかねません。サービスが低下したVOA放送でも、真実の報道こそ自由主義国家最大の対外宣伝になるという信念の元で、24時間毎正時の最新ワールドニュースだけは、変わらず続けています。

 そして“Border Crossing”という音楽番組が、人気になっている事からも解る通り、まだ全世界には 1億人以上のVOA放送リスナーが存在しているのです。私の耳年増な英語力維持のため時々聴いているVOA放送。いくら“America First”と叫んでも、これ以上のサービス低下は、対外宣伝を司る米国国務省のためにも避けたほうが賢明です。


(追記) 週間放送視聴日記(2020年11月20日)に、2020年 VOA放送の現状 を掲載しました。

(追記) 週間放送視聴日記(2023年 9月 1日)に、長波短波放送衰退 と 英語放送からの卒業 を掲載しました。


ブログ開始は 2003年です。

Search

Mail-form


 ご愛読者(拍手)ボタンがあります。