FM長野・NHK-FM リスナーである ラジオネーム:チャート★ドランカーの個人ブログです。
私の 週間選曲リスト と 週間放送視聴日記 を 公開・保存しています。

第1015回ランキング

   
  1. 第 1 位 ( ⇒ )
    DAN LEBOWITZ “Wishful Thinking”
    YouTube Audio Library
  2. 第 2 位 ( △ )
    Bibio “Off Goes the Light”
  3. 第 3 位 ( ▽ )
    NHK総合・時代劇セレクション「慶次郎縁側日記」テーマ音楽 [川崎真弘]
  4. 第 4 位 ( ★ )
    ヴィヴァルディ「冬」[木嶋真優]
    ♪ 冬なのに初夏を想起させてしまうが、速弾きに調性を感じさせるクラシック佳曲。
  5. 第 5 位 ( ▽ )
    スカート「架空の帰り道」
    テレビ東京・ドラマ25「絶メシロード Season2」エンディング テーマ

 マンションのベランダにFM屋外アンテナを建てて、約 8年になりました。自宅周辺のGoogleストリートビューにも、アンテナが映り込んでいます(笑)。このFM屋外アンテナを、思い切って設置した理由が、加入している地元CATVのFM再送信に、ホワイトノイズが混入していたからでした。どうしてもクリアな音声で、地元のFM放送を聴きたかったのです。

 アンテナ設置前は、ケーブルテレビ会社に何度か相談しています。そして訪問してくれた技術の方は、FM放送周波数帯より低い周波数 つまり CATV上り回線を減衰させる アッテネータを、チューナーへ直結する同軸ケーブルに取り付けてくれました。しかしホワイトノイズは 取り去れません。複雑なマルチパスが発生していると諦め、屋外FMアンテナを設置したのです。

 ところがケーブルテレビのFM再送信にノイズが混入し、音質か低下する事に悩んでいた方は、私だけではありませんでした。特定のケーブルテレビ会社に由来する問題ではなく、FM再送信にノイズが混入してしまう同じ悩みを有する方が、全国に存在しているのが判ってきました。そしてここ数年、ネットを通じた口コミで、ひとつの共通した解決策が広がっていったのです。

 CATVの上りは、インターネットやターミナル制御など加入家庭からCATV会社へ向かう信号が主体です。当然送信機能は、FM受信のノイズ源となります。チューナーと繋ぐ同軸ケーブルに、前述のアッテネータを接続し、上り信号の周波数帯を減衰させてしまえば、ノイズがFM放送の信号に混入しないのでは? という考え方が成り立ちます。ところがノイズは 消えません。

 ノイズ源は 上り信号だけでなく、下り信号にもあったのです。テレビの地上波・BS・CS・独自放送の電波が、下り信号として流れています。そしてFM再送信も下り信号の一種です。テレビは デジタル化されていますので、FM再送信は、唯一とも言えるアナログ波なのです。どうも同じケーブルを流れる下り信号にも、ホワイトノイズを発生させる原因が存在した様です。

 こうなると アッテネータではなく、FM周波数帯以外のCATV上り・下り信号両方を減衰させノイズ源を断つ「バンドパスフィルタ」が必要になります。そこでアマチュア無線からの雑音対策として開発された、FM受信用の バンドパスフィルタが注目されてきました。それをFM再送信のノイズに悩むユーザーが使用すれば、絶大な効果が得られると評判になったのです。

 そこで私は、国内メーカーのバンドパスフィルタを購入して、CATVのFM再送信へ接続してみました。具体的には、CATVからの同軸ケーブルをまず 2分配します。1本は、FMラジオ受信専用として バンドパスフィルタを接続。さらに分配して、メインのチボリ オーディオ プラスワンなどに接続します。専用回線とする事で、上り下りを躊躇なく減衰させたのです。

 結果は 予想を遥かに超えるものでした。どうしても消えなかった頑強なホワイトノイズが、消滅したのです。最も雑音が混入していたNHKーFMが、FM屋外アンテナ受信レベルのクリアな音声になりました。FM長野も同様です。さらにFMで再送信しているNHKラジオ第1 と ラジオ第2も実にクリアな、そして不思議な(笑)音になったのです。大満足な結果でした。

 ただSBC信越放送は、まだFM補完でなく、TOKYO FMに関しては、遠距離受信ゆえのノイズが混入していました。ですが、FM長野 と NHKーFMが、これだけクリアならば合格です。地元CATVであるテレビ松本さんのFM再送信に、初めて満足しました(笑)。今後は CATVとして、下り信号からのノイズ混入を認識し対策を考えるべきだと思います。

 既にFM屋外アンテナがあるのに、今回ケーブルテレビのFM再送信に拘ってみたのは、我が家の事情からです。我が家には 将来引っ越しの可能性があり、今後ベランダにFM屋外アンテナを設置出来ない可能性があります。しかし長野県内に居住する限り、地元のケーブルテレビに加入し続けるでしょうし、FM再送信をクリアな音声で聴ければ、それに越したことはありません。

 民放AMラジオ局がFMへ転換する大事業の課題となる、エリアカバー率確保に関して、ケーブルテレビのFM再送信サービスエリアを、カバー率に加えるとの総務省の見解が出ています。このFM再送信サービスは、今後支援を受ける可能性もあります。これら公私の事情からも、長い間懸案だったケーブルテレビFM再送信の雑音混入が劇的に解決し、大変嬉しく思っています。


(追記) 週間放送視聴日記(2023年 1月20日)に、台所までFMラジオ同軸ケーブルを延ばす を掲載しました。

(追記) 週間放送視聴日記(2023年 2月10日)に、AM民放廃止の要件と ケーブルテレビFM再送信 を掲載しました。

(追記) 週間放送視聴日記(2023年 6月23日)に、チボリ オーディオ モデルスリー を掲載しました。


ブログ開始は 2003年です。

Search

Mail-form


 ご愛読者(拍手)ボタンがあります。