第1位( △ )
映画「ガメラ大怪獣空中決戦」サウンドトラック楽曲「ギャオス逃げ去る」(大谷幸)
abn(HTB)バラエティ番組「水曜どうでしょう Classic」予告使用音楽
♪予告使用音楽では初の1位評価。第2位( ▽ )
いきものがかり「ブルーバード」
SBC(テレ東)アニメ「NARUTO 疾風伝」オープニングテーマ第3位( ⇒ )
星村麻衣「ひかり」
SBC(TBS)日曜劇場「tomorrow ~ 陽はまたのぼる」主題歌第4位( ★ )
岡野宏典「世界で誰より愛してる」
SBC(TBS)ひるドラ「キッパリ!!」主題歌
♪サビ部への移り方が力技だが、サビ部から間奏へは緩やかに移る。第5位( ★ )
abn(HTB)北海道テレビ 開局40周年記念スペシャルドラマ「歓喜の歌」劇中効果音楽(本間昭光)
♪コーラスも含めて卓越した音楽効果。
オリンピック放送等の週間放送視聴日記のため前後しますが、先月17日にFM長野で、シリーズ特別番組「筒美京平 ~ 孤高のメロディメーカー」を放送しました。30年近く音楽チャートを追い続けた者にとって、音楽家・筒美京平氏は、そのチャートが織り成した巨大な楽曲群の母体と言える存在です。しかし、同じく双璧をなしていた作曲家の都倉俊一氏が、週単位でメディアへ露出していたのと対照的に、筒美京平氏は一切姿を現しません。死亡説(笑)や複数作家による共同ペンネーム説まで噂されたほどです。今回の番組で、久しぶりに筒美京平氏の肉声を聴く事が出来ました。私にとっては20数年ぶり2度目になります。
よく文学の素養は、法学・哲学・宗教学などの研鑽で、広がりが生まれると言われます。音楽の世界も、限られた和音や旋律との組み合わせだけでは、類似例ばかりになっている現状があります。その閉塞から脱却するためにも、経済学や物理学など卓越したデータ分析能力が、作曲・編曲に独創性を生み出すと思う事さえあります。例えば私が尊敬する音楽家・山下穀雄先生は、慶應義塾大学経済学部の卒業です。また先週ご紹介した樋口康雄氏は、物理学に大変造詣が深い音楽家です。筒美京平氏の作曲手法は、洋楽ヒット曲の旋律を、独自にデータ分析していくもので、そこから新しい邦楽作品が量産されました。
私が長年音楽チャートを追い続けてきて、衝撃を受けた筒美サウンドの1曲に、太田裕美の「九月の雨」(1977年)があります。後日談によると、ABBAの作品をデータ分析して、作り上げた曲だそうです。よく聴いてみると、主旋律のコード進行やテンポなどに、ABBA的な要素は感じますが、それを遥かに超える情緒性の高いメロディです。
アレンジも筒美京平氏が担当した、この「九月の雨」は、P.ソロのつま弾きから いきなりサビ部のスキャット、そしてそのキーの高まりをホーンセクションで落としていく和音。そのイントロだけで、既にひとつの作品として完成されており、さらに音域が広くないベルベットボイスの太田裕美に挑戦するかの様な後半の大転調は、量産の中の1曲とは とても思えない練り上げられた作品だと、今でも思っています。
あくまでも私個人の感想ですが、阿久悠・都倉俊一コンビの生み出した作品には、非常に商業的な生産ラインを感じとってしまいます。しかし松本隆・筒美京平コンビは、量産されたヒット曲でも、音楽芸術的な創作姿勢に気付く事があります。筒美京平氏は、この番組で自らを商業作家と語っていましたが、世界中のポピュラーサウンドから、独自のデータ分析により、日本人が根差している旋律感に沿った作品を独創していく姿勢は、とても商業的ではありません。筒美京平氏の肉声が入ったこの番組の録音ファイルは永久保存するつもりです。
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