第1位( ⇒ )
CS 時代劇専門チャンネル「鬼平犯科帳 ‘69 ‘71」テーマ音楽(山下毅雄)第2位( ⇒ )
NHK総合・スポーツ情報番組「サンデー スポーツ」テーマ音楽(吉俣良)第3位( △ )
NHK総合・木曜ドラマ「乙女のパンチ」劇中効果音楽(制作スタッフが既存楽曲から選曲)第4位( ★ )
Mr.Children“HANABI”
NBS(フジ)木曜劇場「コード・ブルー ~ ドクターヘリ緊急救命」主題歌
♪過去の作品と旋律の類似点は多いが、美しい終奏部を生かしたタイトルバック。第5位( ▽ )
COLDPLAY“Violet Hill”
♪1位2週、登場9週。
CSテレビ放送は、約40以上も専門のチャンネルがあります。ビデオリサーチ社が3月に発表した「専門チャンネル接触(視聴)率共同調査」によると「時代劇専門チャンネル」は 4冠(6時 ~ 24時、19時 ~ 22時、19時 ~ 23時、5時 ~ 翌5時)で、首位を獲得したそうです。最新の週間調査でも好成績をマークし、加入世帯は300万を突破。CATVやスカパーで高い人気を誇っています。
確かに「時代劇専門チャンネル」は、良く出来ています。平日は、毎正時からCMなしで入れ替わり放送。土日は人気作品を集中放送。旧作にもかかわらず番組予告は、まるで新番組の様にオリジナルで制作しており、長時間視ても見飽きない編成です。毎月発行しているプログラムガイド誌も、毎日200件以上の新規申し込みがあり、年中無休の受付センターを常設しているほどです。往年の旧作は、ハイビジョンでリマスターされ驚くほど鮮明です。
この週間選曲リストでも、四冠王の「時代劇専門チャンネル」から、私が尊敬して止まない天才劇伴音楽家・山下毅雄先生の制作した「鬼平犯科帳 ‘69 ‘71」テーマ音楽が、CS放送初の1位評価となっています。私も小学生の頃以来久しぶりに このテーマ音楽を聴きましたが、まさに鳥肌の立つ思いでした。モノラル仕様ながらクラリネットに、抑えたパーカッション・ストリングスを加えます。そして少し転調しながらも、同じ旋律を繰り返し演奏させ、歌舞伎に用いる柝の音が約4秒間隔で鳴っています。他はベースがアクセントとなっているだけですが、全く独創的な音楽を醸し出しています。
圧巻は終奏部です。乱打する柝の音に、ベースはまさしくモダンジャズの和音。さらに今まで同じ旋律のみ流していたクラリネットが一気に畳み掛け、なんとも言えない聴後感を残します。どんな音楽家でも、この様な素晴らしいテーマ音楽は、作編曲出来ないでしょう。この山下先生のテーマ音楽に対抗しようと、新しい鬼平犯科帳のエンドテーマとして採用した苦肉の策が、あのジプシーキングス「インスピレーション」なのかも知れません。
少子高齢化社会は、もはや避ける事が出来ない、この国の運命です。往年の名作・.旧作を、再放送ではなく本放送として扱い、過去をアーカイブするのではなく、過去を現在にリマスターしていく手法。「時代劇専門チャンネル」の編成は、まさしく高齢化社会における放送メディアの最先端を走っています。時代劇専門チャンネルの人気が、山下毅雄先生の天才的なテーマ音楽の美しさに相乗して、CS放送初の1位評価となった次第です。