第1位( ⇒ )
NHK総合・報道番組「追跡!A to Z」テーマ音楽(菅野祐悟)第2位( △ )
CS チャンネルNECO・ドラマ王国20「気になる嫁さん」テーマ音楽(大野雄二)第3位( ▽ )
松谷卓“Inscrutable Battle”
abn(テレ朝)バラエティ番組「大改造!!劇的ビフォーアフター」テーマ曲第4位( ⇒ )
Diane Birch“Fools”
♪今後が大変期待できるアーティスト。第5位( ⇒ )
DREAMS COME TRUE「その先へ」
NBS(フジ)ドラマ「救命病棟24時 ~ 第4シリーズ」主題歌
30年近くに渡って録画保存してきたビデオテープ デジタル化の作業は、現在100本ほど終了しました。デジタル化特有のミスのひとつに「音飛び」があります。そのため音声のモニターは、再生の最中ずっと続けていなければなりません。大変な作業の中で、先日1本の録画テープをデジタル化しました。名優・笠智衆が主演したNHKドラマスペシャル「今朝の秋」。山田太一 作・脚本で、1987年11月26日に本放送された、テレビドラマ史上珠玉の作品です。
家庭と夫婦関係が破綻するほど仕事に打ち込んでいた息子(杉浦直樹)は、自覚症状が激しくなるまで病院へ行かず、末期ガンのため余命3か月と宣告されます。それを悲しみの中 受けとめ、息子と最期の日々を過ごす、父(笠智衆)の深い愛情が描かれています。告知もされず、そのまま東京の病院で孤独な死を迎えるはずだった息子を、父は タクシーで長野県蓼科の自宅へ連れ帰ってしまいます。そして蓼科高原最高の季節を、息子と最期の日々として過ごすのです。
武満徹のハイレベルな劇中効果音楽が流れる中、父と息子の病院からの脱出は、とても印象的なシーンです。ふたりを乗せて東京から長野まで直行した、谷村昌彦演ずる心優しきタクシー・ドライバーの味のある演技と共に、息子を迎えた父の自宅がある長野・蓼科の風景は、限りなく美しいのです。舞台となった父の自宅は、蓼科にあった笠智衆本人の別荘を使っています。
脇も素晴らしい俳優陣で かためており、日本を代表した名女優そして文学座のフィクサーとも言える 杉村春子が、笠智衆の別れた妻そして 杉浦直樹の母親役として登場。笠智衆と杉村春子。小津安二郎監督作品の頃から共演してきた、全くタイプの異なる二人による最高水準の芝居が、このテレビドラマで展開します。
また杉村春子が経営する飲み屋の従業員は、文学座の教え子だった樹木希林。この杉村春子と樹木希林のコンビも絶妙です。杉村春子の一気に畳み掛ける芝居へ、芸達者の樹木希林が、挑みかかる様な名演技をするシーンも視られます。さらに杉浦直樹と妻役の倍賞美津子は、両人とも松竹出身。その後フリーとなり、映画とテレビの世界で活躍した経歴が共通しており、心が離れてしまっても、夫の最期の時には結び付きを深くする夫婦を好演しています。このドラマスペシャル「今朝の秋」は、完全な形でデジタル化し、MPEGファイルで保存しています。
(追記) 2010年12月に、総てのアナログ録画テープのデジタル化が完了しました。
(追記) その杉浦直樹さんは、2011年9月21日に逝去。このドラマで演じられた様な、盛夏が去った後の秋の日に旅立たれました。