FM長野・NHK-FM リスナーである ラジオネーム:チャート★ドランカーの個人ブログです。
私の 週間選曲リスト と 週間放送視聴日記 を 公開・保存しています。

第 2回ランキング

   
  1. 第 1 位 ( ⇒ )
    元ちとせ「この街」
    NHK総合・連続テレビ小説「まんてん」主題歌
  2. 第 2 位 ( ⇒ )
    奥田民生「まんをじして」
    NBS フジ・シチュエーション コメディ「HR」主題歌
  3. 第 3 位 ( ⇒ )
    NHK総合・外国テレビドラマ「ザ・ホワイトハウス」テーマ音楽 [W.G. Snuffy Walden]
  4. 第 4 位 ( △ )
    平山綾「来て来て あたしンち」
    ABN テレ朝・アニメ「あたしンち」エンディング テーマ曲
  5. 第 5 位 ( ★ )
    ABN テレ朝・月曜時代劇「八丁堀の七人」テーマ音楽 及び 劇中効果音楽 [栗山和樹]
    ♪ 秀でた和声を有する正統派時代劇のテーマ音楽。

 ここ長野のSBCテレビ(信越放送)は、正月が舞台の「男はつらいよ」3本を 三が日深夜に なんと地元企業 15社提供で放送しました。テレビ東京で行っていた 全作放送からの お流れです(笑)。私達の世代は、生まれた時から高度成長の時代と共に一気に花開いた、テレビジョン文化で満たされてきました。劇場用映画は、放送を通じて視る機会が圧倒的に多かったのです。

 ですから寅さんは、映画館ではなく、日曜洋画劇場・特別企画 などにより、シリーズを断片的に視て「おもしろいなー」と思った程度でした。「男はつらいよ」の凄さを初めて知ったのは、今回の全 48作完全放送なのです。シリーズを最初から時系列で視聴して、初めて その素晴らしさが理解できました。この様な放送企画は、視聴する価値が高いと認識した次第です。

 渥美清をはじめ、倍賞千恵子・下条正巳・三崎千恵子・前田吟・太宰久雄・吉岡秀隆・佐藤蛾次郎 そして笠智衆。「とらや」をめぐる お馴染みのレギュラー陣に加えて、シリーズの各期に準レギュラーとして登場した、津坂まさあき(秋野大作)・吉田義雄・岡本茉莉・美保純・夏木マリ そして後藤久美子が、シリーズ全体を彩る、とても大きな存在だと気付きます。

 もちろん、浅丘ルリ子・吉永小百合・竹下景子に代表されるマドンナ達も忘れる事ができません。今回の全作放送では、第16作「男はつらいよ 葛飾立志篇」で、寅さんが学者役の小林桂樹と乗った小型汽船が、出航のため方向転換して富士山へ向かっていくラストシーンに、感動すら覚えました。私個人としては、日本映画史上五指に入る 美しいラストシーンだと思います。

 あの とらや での大喧嘩や ドタバタ劇には、本当の家族 血縁の愛情を感じるし、なにげなく とらや の居間に置いてあるテレビ受像機の変遷にも、このシリーズの大きな歴史性を感じます。寅さんは、家族のしがらみを捨てて、旅から旅を続ける自由人です。しかし、あの とらや に帰って来た時 そして 滞在している時が、一番寅さんらしく見えるのは、私だけでないはずです。

 旅先で事件を巻き起こし、公衆電話から まず とらや に速報リポートを入れている時(笑)の寅さんは、実に生き生きとしています。事件が終結して(笑)とらや を去っていく寅さんには、哀感以上の何かがあります。私は、放送の資料収集や研究が趣味で、劇場用映画は 門外漢なのですが「映画放送」というジャンルからも、男はつらいよ は まさに最高傑作です。

 寅さん全作品を、DVDと 1作ずつの詳細なテキストと共に、パートワークで系統立てて発売できないものでしょうか? 好きな時 ゆっくりと視聴出来るはずです。でもパートワークの完集は、本棚を占拠されてしまうので大変です(笑)。いつの日かオンデマンドで、気軽に寅さんを視る事が出来る日が やってくるかも知れません。正月に寅さん。味な映画放送でした。


ブログ開始は 2003年です。

Search

Mail-form


 ご愛読者(拍手)ボタンがあります。