第302回ランキング
- 第 1 位 ( ⇒ )
平原綾香「ノクターン」
NBS フジ・木曜劇場「風のガーデン」主題歌
♪ タイトルバックも美しさが際立っています。 - 第 2 位 ( ⇒ )
GIRL NEXT DOOR「情熱の代償」
abn ABC・ドラマ「ギラギラ」主題歌 - 第 3 位 ( △ )
福原美穂「優しい赤」 - 第 4 位 ( ▽ )
CS 時代劇専門チャンネル・時代劇「痛快!河内山宗俊」テーマ音楽 [青山八郎] - 第 5 位 ( ⇒ )
青山テルマ “You’re My Only Shinin’ Star”
テレビ東京・Lドラ「Cafe吉祥寺で」主題歌
このブログでは、人口動態の変化に伴い、テレビ視聴率・ラジオ聴取率調査のサンプリングが、徐々に少子高齢化へシフトしていくと書いてきました。最近 NHK総合テレビの視聴率が、民放を抜き去りトップになる週も出てきています。特に今年度の大河ドラマ「篤姫」の視聴率は 好調です。吉俣良の制作している劇伴音楽は、毎回 新曲 が登場するほどの野心的なものです。
その「篤姫」を視聴していて、とても引っ掛かるシーンがありました。10月19日 本放送の第42回「息子の死」で、原田泰造 演じる大久保一蔵(後の利通)が「長州征伐」を「朝廷征伐」と何度も聞き違える場面です。強い違和感を覚えました。朝廷征伐 などという言葉は、生涯を尊王思想と国家近代化の実践で貫いた、元勲・大久保利通の口から絶対出ない台詞です。
なおかつ朝廷とは、現在の皇室に直結する語彙なのです。田渕久美子がライティングした脚本に、歴史知識の軽さ と 軽々しい語彙選択が垣間見えてしまいました。 NHK大河ドラマの 46年に及ぶ歴史には、鮮明な放送文化が存在します。時代考証を深く大切にしてきた伝統もあったはずです。これでは 時代考証のチェックポイントを、ペナルティ無くスルーしてしまいました。
時代劇専門チャンネルでは、現在 1990年の大河ドラマ「翔ぶが如く」や「大奥」ドラマシリーズが一挙放送されています。1983年 関西テレビで全 51話 制作された、民放としては破格の長編時代劇「大奥」では、第1回冒頭に、岸田今日子 演ずる大奥御右筆が、明治維新の到来で、数百年にも及ぶ大奥の日誌を焼き捨てながら回顧を始めていく有名なシーンがあります。
日本の歴史において、徳川幕府の大奥ほど退廃的な国家機関(笑)はないと思っています。その関テレの「大奥」でさえも、シリーズに一筋の歴史観が貫いていました。演出は 過剰なほど昼ドラ的であっても、考証に重大な問題点は 無かったのです。底の浅い歴史観が表面を覆ってしまい、軽さの目立つ「篤姫」は、放送文化として、どんなポジションになっていくのでしょうか?
NHK大河ドラマ「篤姫」9日 放送・第45回「母からの文」
【タイトルバック・クレジット順序(配役発表序列): ◯ 宮崎あおい ➝ 瑛太 ➝ 小澤征悦 ➝ 原田泰造 ➝ △ 堀北真希 / △ 樋口可南子 ➝ 岡田義徳 / △ ともさかりえ ➝ 中嶋朋子 ➝ 高橋由美子 ➝ 佐藤藍子 ➝ 勝地涼 ➝ 平岳大 ➝ △ 岩井友見 / △ 稲森いずみ ➝ △ 高畑淳子 ➝ △ 山口祐一郎 ➝ △ 片岡鶴太郎 ➝ ◎ 北大路欣也 】
ここに掲載されたピンクレ(1画面に 1人だけ配役が紹介される)俳優を、ブログでの格付け対象としています。タイトルバックでは、俳優表示のリズムや 区切り方にも意味があり、それらを分析しました。 / や ➝ は、表示間隔の強弱を表し、無印 △ ◯ の順でランクが上がり「トメ」の ◎ が、今回における最高俳優と、このブログでは 独自な格付けを打っています。