FM長野 リスナーである ラジオネーム:チャート★ドランカーの個人ブログです。
私の 週間選曲リスト と 週間放送視聴日記 を 公開・保存しています。

第625回ランキング

   
公開 : 
  1. 第 1 位 ( △ )
    女王蜂「ヴィーナス」
    テレビ東京・ドラマ24「怪奇恋愛作戦」オープニング テーマ

  2. 第 2 位 ( ▽ )
    NHK総合・大河ドラマ「花燃ゆ」テーマ音楽 [川井憲次]

  3. 第 3 位 ( △ )
    NHK BSプレミアム・プレミアムドラマ「昨夜のカレー、明日のパン」テーマ音楽 [阿南亮子]

  4. 第 4 位 ( ▽ )
    鈴木常吉「思ひで」
    SBC MBS・ドラマ「深夜食堂3」オープニング曲

  5. 第 5 位 ( ☆ )
    Bryan Adams“Run To You”
    スズキ テレビCMソング
    ♪長野地区では再び頻繁にCMが流れている。


 最近久しぶりに経済書を読んでみました。そのタイトルは、静かなブームとなっている「21世紀の資本」(Capital in the Twenty-First Century)。フランス人の経済学者 トマ・ピケティ(Thomas Piketty)が著しています。

 日本を始め現在38の国で翻訳・刊行され、総部数は160万部と世界的なベストセラーとなっています。著者が収集した300年に渡る世界の税務データを基に、富と所得の変動を 歴史的な観点から分析したものです。

 「21世紀の資本」では、特にアメリカ・ヨーロッパ・日本において高所得を稼いでいる上位10%の人達が占める、国民全体の所得に対する割合の分析の記載が注目されています。

 日本の場合、全所得の上位10%の人々の国民全体の所得に対する占有率は、1990年の段階で 30 ~ 35%でしたが、近年では 40%近くにまで達し、不平等を被っている人々が増加していると、まず著書の中で提示しています。

 日本は低成長経済が続いており、全所得の上位10%の人々による この様な所得の寡占状態が続けば 格差社会は拡大し、残りの90%の社会的立場は ますます弱者のグループに類してしまうと示唆を続けます。

 さらに著者は、世界的に見て所得格差が富裕国で大幅に増大しており、上位10%グループの資本の蓄積増加率が、国民の所得の伸びよりも速く、資本市場が完全になればなるほど、資本収益率さえも経済成長率を上回り、逃げ場のない格差拡大のパワーになってしまうと論じています。

 「21世紀の資本」は、現代社会の格差の基因を、経済分析の核心に戻して考え始める時期に来ていると解き、これらの数字との取り組みを拒絶したところで、それが最も恵まれない人の利益にかなう事など、まず有り得ないと結んでいます。

 但し この「21世紀の資本」に対して、米国の有名経済新聞であるフィナンシャル・タイムズ紙は、著者の推計方法やデータが不明瞭で、著者の推計値が高過ぎ格差を誇張していると、独自のデータを紹介しながら紙面で批判しています。

 私も この本を読んで、データの取り方が片面的で推計に誇張を含んでいる点を散見しましたが、著者の主張を完全否定するほどではなく、やはり世界の所得そして富は、上位10%のグループに集中しつつあるという推論に合理性がある印象を受けました。

 しかし、その10%のグループは、全員同じメンバーが永遠に維持される訳ではなく(笑)人間の寿命より圧倒的に短いスパンで、峻烈な利潤至上主義による「入れ替え戦」(笑)があるはずで、そこには富を謳歌する余裕さえ高度な情報化社会では許されないのかも知れません。

 また著者は、格差解消を目的として 世界的な規模での所得徴税の必要性を唱っていますが、著者の指摘よりも 既に18世紀の段階で唱えられたルソーの「社会契約論」あたりでも、その解決法は模索されていて、富の寡占こそ地域紛争より広大な武力闘争の原因となる懸念を訴えるべきだと思いました。

 身近な視点から考察すると、例えばラジオ・テレビの広告費が頭打ちから低迷になっている今、その広告媒体のターゲットは 年齢層の輪切りではなく「21世紀の資本」的に言えば、この90%のグループに間違いないはずです。

 しかし、広告媒体に所得格差を意識した働きかけというのが、どうも欠けている感じがします。特にFMラジオでは、消費性向を 10%グループへの憧憬に結び付けた、単純なイメージ戦略のみが根になっている印象も受けます。

 もはやマルクス経済理論なんぞは、ソ連そしてカンボジアで悲惨な実証結果が出ており、今となっては修正主義での延命しか道はありませんが(笑)資本主義社会に生きる人々にとって、蔓延する利潤至上主義を超えた、血の通うモラルに立脚する新しい価値観が必要な時代は、既に到来している様です。


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 ここは、2015年03月13日 の週間選曲リストと『 21世紀の資本 を読んで 』に関する週間放送視聴日記のページです。

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