FM長野・NHK-FM リスナーである ラジオネーム:チャート★ドランカーの個人ブログです。
私の 週間選曲リスト と 週間放送視聴日記 を 公開・保存しています。

第809回ランキング

   
  1. 第 1 位 ( △ )
    NHK総合・土曜時代ドラマ「赤ひげ」劇中効果音楽 [音楽制作者 不詳]
  2. 第 2 位 ( △ )
    NHK総合・土曜ドラマ「不惑のスクラム」劇中効果音楽 [岩代太郎]
    ♪ 第6回 放送では 20時28分過ぎに流れた劇伴がリスト対象です。
  3. 第 3 位 ( ▽ )
    BS Dlife・ドラマ「コールドケース ~ 真実の扉」メイン テーマ(ピアノ ヴァージョン)[村松崇継]
  4. 第 4 位 ( ★ )
    UA「黄金の緑」
    BS朝日・ミニ番組「緑のコトノハ」テーマ曲
    ♪ イントロのベースの和音だけで、独特の調性まで感じさせる佳曲。
  5. 第 5 位 ( ▽ )
    Sia “Alive”
    Honda テレビCMソング

 1日に スウェーデンのカロリンスカ研究所は、今年のノーベル医学生理学賞を、本庶佑(ほんじょ たすく)京都大学特別教授に授与すると発表しました。授賞理由は「免疫の働きの低下を防ぐガン治療法の発見」。ガン細胞が有する免疫チェックポイント分子の発見と、革命的なガン免疫療法を開発した成果が 評価されました。人類の生命維持にとって、極めて役立つ成果です。

  総合テレビでは、ストックホルム・カロリンスカ医科大学での授賞者発表と、ほぼ同時となる午後 6時32分に「ノーベル医学・生理学賞に 京都大学特別教授の本庶佑さん」「免疫のブレーキ役の物質発見 がん治療薬開発などに貢献」と NHKニュース速報。6時43分には、ローカル時間帯にも係わらず、臨時ニュース(チャイムなし)で 小松宏司 アナが詳報しました。

 日本人受賞者をカウントすると、今回の医学生理学賞は 5人目。ノーベル賞全体では、27人目となります。2000年のノーベル化学賞以来、日本人受賞が頻繁に続いており、このブログにも受賞発表時の週間放送視聴日記が頻発しています。本庶佑 教授は、毎年ノーベル賞候補として推薦がされ、医学ジャーナリズムでも、ノーベル賞受賞者予想の下馬評に上がっていました。

 本庶 教授の発見から開発された新薬「オプジーボ」は、末期ガンにも顕著な治療効果をもたらし、多くの末期ガン患者を救っています。但し 高額なのと、副作用が強いという欠点があり、従来の抗ガン剤とは 異なる副作用が、高い確率で現れるのです。オプジーボは、人間の免疫を利用するため、本来の生理機能に深く影響し、生体への誤信号が出やすくなるからです。

 ネットで公開されている「オプジーボ 副作用発現状況」を見てみると、重篤な副作用も含めて、凄い数の副作用が報告されています。オプシーボの効果が確認されるまでには、まず副作用のマネージメントを経なければなりません。オプジーボには、受賞も相乗してガンの万能薬と言うイメージが付いてしまってますが、効果があるのは、約 2割程度の患者とされています。

 NHKで紹介された患者さんは、オプジーボ投与の直後、やはり重篤な副作用で入院をし、その副作用の治療が終わった後で、オプジーボが劇的に効いたのだそうです。この域まで達して、初めて末期ガンにも効能が認められるとされています。しかも受賞決定後の発表によると、一度生体へ有効に働いたオプジーボは、投薬を中止した後も効果が継続する場合もあるそうです。

 ガンは、未だ根絶が出来ない難病中の難病です。一度巣食ったガン細胞の除去は、実にやっかいです。自意識過剰で調子づく(笑)ガン細胞には、やはり体内免疫を高めて まず増殖を阻止し、確実に存在を否定していくのが最良な道の様です。オプジーボは、その王道の治療法に訴えかけた新薬であり、開発まで結びつけた本庶 教授は、まさしくノーベル賞に値する医学者です。

 本庶 教授は「あんたの薬のおかげで元気になれたと言われるのが どんな賞よりも喜び」と語っていました。元首相の森喜朗 東京夏季五輪 組織委員長は、肺がん再発に苦しみましたが、オプジーボの投与で 小池 都知事と対峙(笑)できるほど回復したと伝わっています。本庶 教授は、そのオプジーボの産みの親なのです。ノーベル医学生理学賞、本当に おめでとう ございます。


ブログ開始は 2003年です。

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