第979回ランキング
- 第 1 位 ( ⇒ )
NHK総合・大河ドラマ「鎌倉殿の13人」テーマ音楽 [エバン・コール] - 第 2 位 ( △ )
Novelbright “seeker”
TSB 日テレ・日曜ドラマ「真犯人フラグ」主題歌 - 第 3 位 ( △ )
BS WOWOW・オリジナルドラマ「前科者 ~ 新米保護司・阿川佳代」劇中効果音楽 [岩代太郎] - 第 4 位 ( ★ )
Mitski “Love Me More”
♪ 洗練されたドライブ感から和声を発している佳曲。 - 第 5 位 ( ▽ )
Gabrielle Aplin “Skylight”
北京冬季オリンピックは、中盤に差し掛かっています。大会 8日目を迎えた 11日現在 日本選手団は、金 2個、銀 2個、銅 4個を獲得。国別世界ランキングは 10位と、開催前の楽観的予想から、やはり下振れをしつつあります。また中継の視聴率も、金メダルを獲得したジャンプ男子ノーマルヒルで 10・5%と、放送時間帯が好条件にも拘わらず 伸びていません。
【北京冬季五輪 優勝記録:スキージャンプ男子ノーマルヒル・小林陵侑 選手「金メダル」 スノーボード男子ハーフパイプ・平野歩夢 選手「金メダル」】
ジャンプ混合団体 高梨沙羅 選手の失格に象徴される様に、各競技でルール解釈のトラブルが続出しています。フィギュアスケート団体では、ドーピング問題で、メダル授与の表彰式が延期されました。NHKの中継では、視聴者からの応援メッセージ紹介がありますが、ちょっと浮ついてしまうほど、競技への疑念が蠕き、北京冬季五輪に醒めた雰囲気が広がってきています。
先週の開会式記事でも書きましたが、あの史上最小の聖火台と、イマジンには 驚きました。ジョンレノンのイマジンは、無政府主義反戦歌の分類です。日本のメディアは 指摘してませんし、組織委員会 と 党中央は納得ずくだった様ですが、どうも反政府的な信号が隠されている気がしてなりません。そこで私は、久々に短波ラジオで、北京放送(中国国際放送)を聴いてみました。
文化大革命当時の北京放送は、18時半から深夜 0時半まで、6時間ぶっ通しの日本語放送を行っていました。もちろんリピート番組を組み合わせていますが、この連続 6時間放送というのは、相当なパワーがあったのです。また朝にも 30分の放送があり、中華人民共和国 そして 中国共産党の最新見解は、1日数回あるニュースと論評番組で判る仕組みになっていました。
ところが現在の北京放送は、約 7時間の日本語放送を行っていますが、番組編成は 1時間分だけです。その 1時間分を 6回丸ごとリピートする、文化大革命当時と比較すると、芸のない(笑)プログラムになっています。ですから北京放送のニュースは、1日 1回しか原則更新されません。また他の番組も、何か民放FMのトークを聴いているかの様な俗っぽい内容でした。
そのニュースを聴いてみると、開会式を演出した張芸謀 監督の記者会見について報道されていました。批判的論調でありませんでしたが、最小聖火台は 説明だけ、イマジンに至っては 完全にスルー。体制が支持すれば細部まで激賞する北京放送のニュースで、この程度ならば、やはり習近平 絶対体制下の中央政府としては、あまり好ましい演出でなかったかも知れません。
それにしても北京放送 日本語番組全体の俗っぽい感じには、プロパガンダ性が稀薄で、あの覇権主義の対外的パワーは どこから来るのか? と疑問を覚えるほどでした。開催国びいきの競技結果を、発散しているはずのナショナリズムが はっきり視認出来ず、違和感に不可思議さが入り交じった冬季五輪となっています。そんな中での連日のオリンピック放送、視聴お疲れ様です。