FM長野・NHK-FM リスナーである ラジオネーム:チャート★ドランカーの個人ブログです。
私の 週間選曲リスト と 週間放送視聴日記 を 公開・保存しています。

第101回ランキング

   
  1. 第 1 位 ( ⇒ )
    ABN テレ朝・月曜時代劇「忠臣蔵」テーマ音楽 及び 劇中効果音楽 [中村幸代]
  2. 第 2 位 ( △ )
    浜崎あゆみ “my name’s WOMAN”
    パナソニック テレビCMソング
  3. 第 3 位 ( ▽ )
    唐沢美帆「君のかけら」
    ABN テレ朝・木曜ミステリー「新・京都迷宮案内」主題歌
  4. 第 4 位 ( △ )
    安良城紅 “Here alone”
    ABN テレ朝・木曜ドラマ「黒革の手帖」エンディング テーマ曲
  5. 第 5 位 ( ★ )
    平原綾香 “BLESSING 祝福”
    トヨタ自動車 テレビCMソング
    ♪ ゴスペルなイメージを感じさせる楽曲ですが、サビの立ち上がりに高い歌唱力を感じます。

 テレビ番組録画テープの整理。いよいよ処分するテープの選別に入りました。アナログ録画したテープを所有していても、市販されているテレビドラマのDVDは、購入して保存しておくべきなのでしょうか? 難しい判断になります。この作品は、DVDボックスも既に発売されています。保存しておくべきなのか? 判断に迷いながら、また再生に見入ってしまいました。

 NHK総合の傑作時代劇「腕におぼえあり」(1992年 4月 ~ 6月・本放送)は「金曜ドラマ」の一(いち)シリーズ扱いで放送されました。当時暫く休止状態であった、NHK娯楽時代劇 復活作品の意味合いもあったのです。原作は、藤沢周平「用心棒月日抄」「よろずや平四郎活人剣」。さらに短編のエピソードも加え、ひとつのシリーズにしています。

 藩主暗殺の陰謀を知った 青江又八郎(村上弘明)が、加担していた許婚者(清水美砂)の父を斬り脱藩。浪人となり藩からの刺客と戦いながら、江戸で始めたのが用心棒稼業でした。シュールな本筋ですが、その用心棒稼業で知り合った親友・細谷源太夫(渡辺徹)や、用心棒の仕事を世話する口入屋の相模屋吉蔵(坂上二郎)との心暖まる交流が、大変面白いのです。

 その孤高を凌ぐための用心棒稼業に、大石内蔵助(江守徹)柳沢吉保(石坂浩二)を巡る赤穂浪士討ち入りなどの元禄絵巻が絡みます。用心棒として討入り直前まで、浅野家の警護も勤めているのです。この江守徹・石坂浩二の配役が、1975年の大河ドラマ「元禄太平記」と全く一致しており、討ち入りシーンなどは その「元禄太平記」から映像を使用しています。

 さらにイッセー尾形・荻野目慶子・ベンガル・夏木マリ など個性派俳優がゲストとして演じる、用心棒の依頼人達の人生模様は、なかなか深く意外性もあります。また後半から第2シリーズまで登場する、大富静馬 役の片岡鶴太郎 と 村上弘明の対決は、テレビ朝日の時代劇「八丁堀の七人」の仏田八兵衛・青山久蔵の配役へと、役柄が逆転しながら連動していくのです。

 「腕におぼえあり」は、用心棒稼業 と 刺客との闘いが 同時進行しながら話が進行する、練り上がった娯楽時代劇です。本放送当時の評判も良く、すぐ続編を制作。1年間に 3シリーズが本放送される破格の編成となりました。近藤等則のテーマ音楽は、不協和音寸前の強烈なトランペットが使われており、聴き込むにつれて癖になるほど(笑)の存在感をもたらします。

 好評だった この「腕におぼえあり」は、後のNHK木曜時代劇 ➝ 金曜時代劇の流れの中で、藤沢周平が原作として多用されるエポックメイキング的作品になりました。NHKで放送された娯楽時代劇としては、歴代十指に入る傑作だと思っています。全話を保存する目的のため、この第1シリーズの録画テープは、DVDを購入するまで、残しておこうと決めた次第です。


(追記) と、書いてありますが(笑)CS 時代劇専門チャンネルで放送されたのを機に「腕におぼえあり」第1シリーズ全話をデジタル録画しました。結局DVDは買わず、MPEGファイルで保存しています。録画は、2011年 6月から 8月にかけて行いました。


ブログ開始は 2003年です。

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