第1034回ランキング
- 第 1 位 ( ⇒ )
Aimer “escalate”
BS11・アニメ “NieR:Automata Ver1.1a” オープニングテーマ - 第 2 位 ( ⇒ )
abn テレ朝・土曜ナイトドラマ「6秒間の軌跡 ~ 花火師・望月星太郎の憂鬱」劇中効果音楽[森英治] - 第 3 位 ( ⇒ )
NHKオンデマンド・大河ドラマ「春日局」テーマ音楽[坂田晃一] - 第 4 位 ( ★ )
LINKIN PARK “LOST”
♪ 和音進行が可変自在なオルタナティブ・メタルの佳曲。 - 第 5 位 ( ⇒ )
とた「紡ぐ」
NHKBS衛星放送の減波に関して周知が始まった様です。総合テレビ(NHKG)で、大河ドラマ前にスポットが流れています。来年 3月末に停波するのは、BSプレミアムのほうです。BS1が残り、新BS2K(仮称)として放送を続けます。NHKでは、停波に先行して12月 1日にBSの番組を全面的に改編し、事実上のBS減波を実施する予定を組んでいます。
その周知スポットでやたら強調しているのは、BSプレミアムで現在放送中の番組が無くならないという点です。2から 1へ減波するからと言っても、BS1の番組も含めて無くなる訳ではなく、出来る限り新BS2Kで放送していくと堂々と宣明しているのです。この自信には ちょっと驚きました。BS2K と BS4Kに分けるのならともかく、どう考えても無理な話です。
ところが無理だと思えていたのは、現行のBS番組編成を、あまり理解していないためでした。NHKは、既にBS減波の番組調整を、ほぼ終了していたのです。例えばBS1の 24時間放送で、最も時間を割いているのは、BSセレクションなどの再放送枠やスポーツ中継枠です。国際報道2023やワールドニュースなどの独自番組が、いつの間にか僅少になっていました。
またBSプレミアムに関しても、プレミアムカフェ・プレミアムセレクションなどの再放送枠が大きく占めています。前述のBS1 国際報道2023などの放送時間帯は、その再放送枠が概して充てはまっていくのです。BS1・BSプレミアムの大きな再放送枠を、お互いの独自番組で埋めていけば、減波の番組編成でも、打ち切る番組が殆ど発生しない計算が成り立ちます。
但し この考え方には、大きな問題があります。NHKは、緊急災害時にBSでも臨時ニュースを放送するとしています。その臨時ニュース放送時には、新BS2Kの番組を休止しなければなりません。再放送枠を埋めてしまう様な硬直的番組編成をすると、対応に苦慮する結果になるのです。この問題点は、ラジオ第2からFM放送へ移行し始めた語学講座にも共通しています。
特に首都圏直下の大地震が発生し、東京の放送センターが機能停止した時は、大阪放送局(BK)がキー局となって新BS2Kで総合テレビを放送し、新BS2Kを全国の放送局が受信して、そのまま地上波放送するマニュアルが存在します。その様な緊急対応のため用意された衛星波を、近視眼的かつ硬直した番組編成で覆い尽くしても許されるのか、強い疑問を覚えるのです。
世帯普及率が 2割に達しない4K・8Kを温存して、2Kを減波すると言う本末転倒の方針に、問題の根があります。2Kを減波するなら、衛星契約加算分の半額を差し引き、受信料を約 20%値下げすべきです。BS減波を巧妙にすり替えるNHKは、まだテレビがメディアの王様だという事大主義に囚われています。まず自らの組織の肥大化にメスを入れるべきなのです。
(追記) 週間放送視聴日記(2023年10月13日)に、NHK新BSのタイムテーブル 番組表 を掲載しました。
(追記) 週間放送視聴日記(2023年12月 1日)に、NHK BSチャンネルを削減 を掲載しました。