FM長野・NHK-FM リスナーである ラジオネーム:チャート★ドランカーの個人ブログです。
私の 週間選曲リスト と 週間放送視聴日記 を 公開・保存しています。

第1031回ランキング

   
  1. 第 1 位 ( ⇒ )
    Aimer “escalate”
    BS11・アニメ “NieR:Automata Ver1.1a” オープニングテーマ
  2. 第 2 位 ( ⇒ )
    abn テレ朝・土曜ナイトドラマ「6秒間の軌跡 ~ 花火師・望月星太郎の憂鬱」劇中効果音楽[森英治]
  3. 第 3 位 ( ⇒ )
    Aimer “crossovers”
    JRA日本中央競馬会テレビCMソング
  4. 第 4 位 ( ★ )
    とた「紡ぐ」
    ♪ 音楽制作が自室完結するSNS発アーティストですが美和声を有している佳曲。
  5. 第 5 位 ( ▽ )
    大橋トリオ「生きる者」
    NHK総合・土曜ドラマ「探偵ロマンス」主題歌

 AM放送をひとつにするNHKラジオ減波まで、あと 2年です。NHKは、来年度の国内放送番組編成計画 と 公式タイムテーブル「放送番組時刻表」を発表。私が聴き続けているNHK-FMの番組時刻表の中で、減波後の番組編成の兆候が、さらに鮮明になってきました。ラジオ第2放送廃止で行き場を失う番組を、NHK-FMで受け入れていく姿勢が はっきり現れています。

 まず平日午前 6時台の「中学生の基礎英語」3講座に加えて、午前 7時のニュースの後にも、ラジオ英会話・ラジオビジネス英語が、4月から放送を開始します。同時でなくFM独自放送です。ラジオ第2の英語講座は、平日帯に関して、ほぼ全てFMでも放送となりました。これは間違いなく、ラジオ第2から主要番組である英語講座が、FMへ先乗りしてきた事を意味します。

 昨年 6月に実施されたNHK全国個人視聴率調査によると、NHK-FMのよく聴かれた番組の上位に、中学生の基礎英語がランクされています。もちろん聴取率全体の数字が低く、統計学的な有意性は あまりないのですが、それでもこれは 驚くべき結果です。今まで音楽波だったFM放送に、教育教養番組の中核とも言える語学講座を受け入れる素地があったのだと解釈できます。

 今回の編成で特筆すべきは、平日夜 9時15分から、名作文学の朗読番組をスタートさせる点にもあります。「朗読の世界」というタイトルで、ラジオドラマ・青春アドベンチャーの前に放送します。ラジオ第2で 昨年春まで 半世紀以上に渡って放送していた、朗読の時間の復活でもあり、語学番組の次は カルチャー番組を、FMへ移行させる定礎を置いた事にもなります。

 またオペラ番組のある金曜を除き、平日午後 4時からの約 3時間に渡り、既存番組の再放送枠を確保しています。これはラジオ第2での英語以外の語学講座約 2時間、そして高校講座が約 1時間に、ほぼ匹敵しているのです。さらに日曜喫茶室から続く日曜お昼のトーク番組枠を廃止し、のど自慢(笑)の同時放送を開始。ここにも深謀遠慮な編成のシグナルが点灯しています。

 他には、矛盾していた夜のプレイリストの朝から再放送(笑)が消滅。N響定期演奏会の生放送に設定した時間帯が、平日は ニュースとかぶらなくなり、土曜は DJ赤坂にモロかぶりとなっています。この様にNHK-FMでは、不動だった番組ゾーンが、少しずつ動き出しています。私個人としては、ラジオ第2の「気象通報」を、FMで受け入れてくれたら とても嬉しいです。

 2020年の国内番組編成計画では、NHK-FMを「総合音楽波として、多様で多彩な音楽・芸能ジャンルの番組を編成する」と定義していましたが、2023年の国内番組編成計画では「リスナーの興味・関心に深く応える専門チャンネル。音楽、芸能を中心に文化・教養まで、幅広いジャンルで専門的な番組を編成」と、FM放送の位置付けを明らかにシフトチェンジしました。

 未解決の問題は、緊急災害報道時の講座番組の取扱いです。昨年の改編記事でも書きましたが、音楽・芸能・文化・教養そして報道と、知的水準のターゲットを上げた番組編成は、生き残っていく 21世紀のラジオの将来像にも叶うのです。NHK-FMには、根幹となるクラシック音楽番組を、これからも維持しながら、ラジオ第2の良質な番組を継承してもらいたいものです。


(追記) 週間放送視聴日記(2024年 2月23日)に、NHK-FM 2024年の改編 を掲載しました。


ブログ開始は 2003年です。

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