FM長野・NHK-FM リスナーである ラジオネーム:チャート★ドランカーの個人ブログです。
私の 週間選曲リスト と 週間放送視聴日記 を 公開・保存しています。

第139回ランキング

   
  1. 第 1 位 ( △ )
    SBC TBS・ドラマ「女系家族」劇中効果音楽 [栗山和樹]
  2. 第 2 位 ( ▽ )
    ABN テレ朝・木曜ドラマ「菊次郎 と さき」テーマ音楽 及び 劇中効果音楽 [坂田晃一]
  3. 第 3 位 ( ☆ )
    NBS フジ・カスペ!「剣客商売スペシャル」テーマ音楽 [篠原敬介]
    ♪ チェロ演奏と洗練された旋律が輝いています。
  4. 第 4 位 ( △ )
    NHK総合・大河ドラマ「義経」劇中効果音楽 [岩代太郎]
  5. 第 5 位 ( ▽ )
    Billy Ban Ban「今は、このまま」
    三和酒類 iichiko テレビCMソング

 5日にオンエアーされた SBC信越放送(TBS系)の月曜ミステリー劇場「横山秀夫サスペンス・ネタ元」は、今年 春に私が住んでいる家の近くでロケが行なわれたドラマ作品です。ドラマの舞台は 長野県上田市ですが、シーンの特性によって、ここ長野市でもロケが行われました。主役 と トメになる沢口靖子・内藤剛志は「新・科捜研の女」のコンビです。

 長野県の有力新聞社「信濃日報」の事件記者である 水島真知子 役の沢口靖子が、特ダネが原因で新聞の不買運動まで起こされながら、事件の真相にたどり着くストーリーでした。進藤明敏 役の内藤剛志は、前に勤務していた全国紙の新聞社で、特ダネとして容疑者の個人情報まで掲載してしまい、処分絡みで退職した後に再就職した、信濃日報の社会部デスクを演じています。

 TBS系の 2時間サスペンスは、1982年にGメン’75 シリーズの終了を受けて始まった「ザ・サスペンス」が最初で、曜日を転々とし(笑)2001年 4月からは「月曜ミステリー劇場」として定着しています。ですからTBS系の 2時間サスペンスの原動力となったのは、テレビ朝日系「土曜ワイド劇場」の大成功と、その裏番組対策だったのです。

 テレ朝系の「土曜ワイド劇場」は、2時間サスペンスの原点です。1977年 7月 2日放送の「時間よ止まれ」が第1作でした。なんと渥美清が主演で、文化庁芸術祭優秀賞を獲得しています。土曜ワイド劇場の当初のオープニングは、なにか催眠術でも用いる様な(笑)信号点滅の映像で、原作・脚本・音楽担当者 そして 監督まで 顔撮り紹介される独特なものでした。

 今回 事前に自宅へロケの「お知らせ」が回覧されました。作品名は非公開。ロケ日も平日 4日間の内、任意の1日として特定せず、集会所をロケで使用する事だけ記されていました。やって来る俳優さんの名前などは 全く発表がなく、非常に秘密主義なロケハンだったのです。それも そのはずです。主役の沢口靖子 さん が来ていたんですね。ドラマを視て気付きました。

 私はロケを見に行かなかったのですが、自宅で仕事の支度をしていると、集会所のほうから怒鳴り声に似た叱責の声と、ハイ!とまるで軍隊調で返事をする女性の声が聞こえてきました。ロケだと知っていたので不審な感じはしませんでしたが(笑)作品を視聴してみると、その集会所は 葬儀のシーンとして使用されており、特段怒鳴り声を上げるシーンは無かったのです(笑)。

 どうやらその声は、制作スタッフから発せられていた様でした。2時間サスペンスは、制作費が限定され、ロケ期間は数日程度しか与えられませんので、先を急ぐ余り こだましたのかも知れません。2時間サスペンスドラマは、そのストーリーの筋だけでなく、制作の過程も怒声が飛び交う様な、殺伐とした雰囲気が欠かせぬ要素として、ブレンドされている様でした。

 ドラマの舞台となる長野県内 架空の地元有力新聞社といっても、現実には「信濃毎日新聞社」しかなく、作品を放送したSBC信越放送は、信濃毎日新聞社のグループなのです(笑)。「横山秀夫サスペンス・ネタ元」は、その地元有力新聞社に不買運動まで起こるシュールなストーリーでしたが、裏舞台を知る程に、なかなか味の有る 2時間サスペンスでした。


ブログ開始は 2003年です。

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