FM長野・NHK-FM リスナーである ラジオネーム:チャート★ドランカーの個人ブログです。
私の 週間選曲リスト と 週間放送視聴日記 を 公開・保存しています。

第212回ランキング

   
  1. 第 1 位 ( ⇒ )
    NHK総合・大河ドラマ「風林火山」テーマ音楽 [千住明]
  2. 第 2 位 ( ⇒ )
    SBC TBS・日曜劇場「華麗なる一族」メインテーマ 及び 劇中効果音楽 [服部隆之]
    ♪ メインテーマが流れるエンディングに台詞を乗せてしまうのが残念です。
  3. 第 3 位 ( △ )
    井上陽水 “Make-up Shadow”
    トヨタ自動車 テレビCMソング
    ♪ 編曲は 佐藤準。
  4. 第 4 位 ( ▽ )
    abn テレ朝・ドラマ「相棒」劇中効果音楽 [池頼広]
  5. 第 5 位 ( ⇒ )
    倉木麻衣 “Season of love”
    abn テレ朝・木曜ミステリー「新・京都迷宮案内」主題歌

 NBS長野放送(フジ)木曜劇場「拝啓、父上様」が、なかなかの出来です。タイトルからして 32年前に日テレで放送された金曜劇場「前略おふくろ様」(1972年 ~ 1974年・全 2部 50話 本放送)を彷彿とさせます。そして この作品にも やはり脚本家・倉本聰の得意技である、主人公の心情を同時通訳(笑)的にナレーションさせる手法が貫かれています。

 また「前略おふくろ様」から、そのままの役柄で 2人レギュラー入りしています。まず かつて「前略おふくろ様」において花板・村井秀次だった梅宮辰夫は、今回同じく花板の小宮竜次 役で出演。まるで32年間 板前を続けてきたかの様なイメージがあります(笑)。厨房シーンでの手さばきも実に見事で、俳優として稀有な、虚実一致した役回りを演じています。

 また その大女将・坂下夢子 役の 八千草薫も「前略おふくろ様」第2部での女将・竹内かや と、ほとんど変わらない天然キャラが炸裂しています(笑)。ドラマ「ちょっとマイウェイ」の時も そうですが、正確には 天然キャラを完璧に演じ切っているのです。私見ですが 美しく年齢を重ねた女優を 3人挙げるならば、香川京子・藤村志保 そして 八千草薫だと思っています。

 二番板で婿の坂下保 役・高橋克実は、料亭の板場が似合うほど なかなか堂にいっており、若女将の坂下律子 役・岸本加世子も、厳しさ と 優しさのバランスがとれた役を演じ切っています。さらに男性視聴者的には(笑)一平の母親役である高島礼子 と 芸者役の木村多江が共演し、同一シーンでフレームインしている事自体、粋なキャスティングとも言い切れるのです。

 8日の第5話では、店舗の建て替えを嫌って、大女将が家出をするシーンがありました。大女将の居所を言わずに完黙を続ける主人公の三番板・田原一平(二宮和也)に、竜次(梅宮)は 長台詞で諭します。その長台詞の中にあった「街は時代の流れで形を変える」という考え方は、常に自然共生をテーマに書き綴ってきた倉本聰から、初めて「都市理論」を聴く様で新鮮でした。

 ただ音楽に関しては、井上堯之による 本当に素晴らしいスコアリングだった「前略おふくろ様」劇伴と比較をしてしまい、森山良子・島健コンビは、少々 没個性的と言うかヌルい感じもしました。芸術選奨・文部大臣賞を受賞した「前略おふくろ様」の「おふくろ様」は、昭和の名女優・田中絹代でした。今回の「父上様」は誰なのか? 今後の展開に期待しています。


ブログ開始は 2003年です。

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