FM長野・NHK-FM リスナーである ラジオネーム:チャート★ドランカーの個人ブログです。
私の 週間選曲リスト と 週間放送視聴日記 を 公開・保存しています。

第213回ランキング

   
  1. 第 1 位 ( △ )
    SBC TBS・日曜劇場「華麗なる一族」メインテーマ 及び 劇中効果音楽 [服部隆之]
  2. 第 2 位 ( ▽ )
    NHK総合・大河ドラマ「風林火山」テーマ音楽 [千住明]
  3. 第 3 位 ( △ )
    倉木麻衣 “Season of love”
    abn テレ朝・木曜ミステリー「新・京都迷宮案内」主題歌
    ♪ 作曲が 大野愛果。編曲は Cybersound。
  4. 第 4 位 ( ▽ )
    井上陽水 “Make-up Shadow”
    トヨタ自動車 テレビCMソング
  5. 第 5 位 ( ▽ )
    abn テレ朝・ドラマ「相棒」劇中効果音楽 [池頼広]

 16日 発表となった第30回 日本アカデミー賞の最優秀作品賞に「フラガール」が選ばれました。「フラガール」は、あの常磐ハワイアンセンター(現・スパリゾート ハワイアンズ)の誕生秘話を描いた作品です。私は ブロガー プロフィールでも紹介した通り、茨城県最北の市である北茨城市に年少の頃 住んでいました。市立常北中学校から、県立日立第一高校へ進んでいます。

 茨城県 北茨城市の隣町が、福島県 いわき市。そこに常磐ハワイアンセンターがあり、小学生の頃 急成長していました。常磐ハワイアンセンターへの道筋は、まず いわき市の湯本温泉郷を通り過ぎます。そして旧炭鉱町の名残がある街並みも過ぎて、陰気なボタ山跡を抜けると、突然「ハワイ」が出現します(笑)。この別世界感は、行ってみないと体験できません。

 「フラガール」で岸部一徳が演じた吉本紀夫 部長は、常磐炭礦 副社長の故・中村豊 氏がモデルです。中村豊 氏は、当時 斜陽化が著しい炭鉱産業 と 従業員を、なんとか救済しようと考えました。そして あの常磐ハワイアンセンターを創業したのです。炭鉱採掘の際、最も邪魔で処理に困っていた温水を、温泉の泉源として再利用する大構想から、まず打ちあげます。

 まだ東京ドームも存在しない時代に 中村豊 氏は、大学ノートに書いた構造計算だけで、柱が一本も使用されない「ダイヤモンド・トラスト工法」の温泉熱ドームを起案計画しました。1965年には ドームが竣工していたのです。私も子供の頃、ハワイアンセンターの大ドームを見上げて、どんな風に建っているのかなと、乾燥バナナを食べながら(笑)思った事がありました。

 さらにポリネシアンショーのダンサーを、炭坑従業員子女から独自に養成する事まで企画。フラダンス学校の「常磐音楽舞踊学院」も設立します。そして第1期のダンサーを育てた上で、1966年(昭和41年)1月16日に、常磐ハワイアンセンターを開業したのです。全てが中村豊 氏のアイデアでした。中村豊 氏は、神がかった天才経営者といっても過言ではありません。

 中村豊 氏は、常々言っていました。「他人の真似はするな、自分たちの力でやれ、地域と共に歩め」。どんな産業でも、大胆な発想 と 行動力を必要とする時があります。スパリゾート ハワイアンズ敷地内にある創業者・中村豊 氏の銅像は、座しながら「フラガール」の舞台となり累計来館者 5千万人へ達した 常磐ハワイアンセンターを、静かに見つめ続けています。


(追記) 週間放送視聴日記(2011年 3月11日)に、東日本大震災 当日の記載があります。


ブログ開始は 2003年です。

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