第228回ランキング
- 第 1 位 ( △ )
工藤静香「雨夜の月に」
NBS 東海テレビ・ドラマ「麗わしき鬼」主題歌 - 第 2 位 ( △ )
Swing Out Sister “Secret Love”
花王化粧品 テレビCMソング - 第 3 位 ( ▽ )
NHK総合・木曜時代劇「柳生十兵衛七番勝負 最後の闘い」劇中効果音楽 [梅林茂]
♪ 1位 2週、登場15週。 - 第 4 位 ( ★ )
Linkin Park “What I’ve Done”
♪ ポップを強めてある美的要素を有したエレクトロな佳曲。 - 第 5 位 ( ▽ )
NHK総合・大河ドラマ「風林火山」テーマ音楽 [千住明]
近年の社会は、劇場型になっているのか、若年層で芝居がかったパフォーマンスをする人が増えてきています。自分の夢に向かって努力する姿は、決して悪くはないのですが、その中間過程で、さも夢が結実したかの様に、パフォーマンスする人を目にします。そしてパフォーマンス先行の果てに、僅かな挫折にも耐えきれず、精神疾患を起こす姿を、最近見聞きするのです。
例えば 私◯◯になりたいんです!と、将来の目標を人目も憚らすパフォーマンスする輩(笑)にとって、そのパフォーマンスの原動力は、得てして社会を地道に構成している人々への侮蔑から生じています。その傾向が幼少期からあったならば問題です。我が人生においても数例思い当たるのですが、その数例の内 2例が、その後 適応障害という精神疾患を起こしているのです。
◯◯になりたいと、努力するのは素晴らしい事です。素晴らしいというより当たり前の事です。社会全体が自分の目的成就のため存在していると思い込んでしまう執着気質では、誰もが経験する小規模な挫折 1回が致命的になってしまう恐れがあります。どうも稚拙な自己主張の強い人間に対して、社会は苦笑いをしながら黙認してしまう傾向がありますが、それでは不味いのです。
私◯◯になりたいんです!系のパフォーマンス人間は、自分の願望や能力が、絶対神の様に(笑)思い込んでいる傾向が現れています。親友などが道の厳しさなどを丁寧に諭してあげると、その相手を見下す態度も露骨に出て、始末に負えません。しかしこの手のパフォーマンス人間が、初めて挫折した時ではなく、初めて挫折に気付いた時、そのショックは計り知れません。
適応障害 と 抑うつ状態は、表裏一体です。前述の 2例の内 1レスは、自裁未遂まで起こしました。将来の目標を夢(ドリーム)と主張する人々は、ある意味無責任だと思えてきます。将来の目標があるならば、パフォーマンスなしでコツコツ努力して、その努力の最中に、常にその目標が正当なのか? 冷静にチェックして、必要があれば躊躇なく軌道修正をかけるべきです。
先日、前述のパフォーマンス人間が、適応障害を患い、変わり果てた姿となったのを目の当たりにしました。その人とは親しいと言うより、敬遠していたのですが、この様な姿を見て、何か出来る事があったのではないかと、健常者の立場から深く思いを巡らしてしまいました。どうか肉親や親友からでも、この様な適応障害の芽を摘んであげる努力はすべきだと感じました。