第240回ランキング
- 第 1 位 ( △ )
Swing Out Sister “Secret Love”
花王化粧品 テレビCMソング - 第 2 位 ( ▽ )
浜崎あゆみ “fated” - 第 3 位 ( ⇒ )
FLOW “Answer”
TSB 日テレ・ドラマ「探偵学園Q」オープニング テーマ曲 - 第 4 位 ( ⇒ )
abn テレ朝・木曜ドラマ「菊次郎 と さき」テーマ音楽 及び 劇中効果音楽 [坂田晃一] - 第 5 位 ( ★ )
James Blunt “1973”
♪ メロウなSSWは まさにAORな佳曲。
27日に 安倍改造内閣が発足しました。参議選で第1党の座を民主党に奪われ、安倍おろしの風が吹き荒れた直後の内閣改造となり、論功もなく、お友達もなく、今までにない慎重さを感じさせる組閣人事です。午後 4時7分に、明治の女流歌人・与謝野晶子の実孫にあたる与謝野馨 内閣官房長官が閣僚名簿を発表しました。NHK総合・民放テレビ 4局が生中継しています。
新閣僚の顔ぶれを見ると、外務大臣・防衛大臣・文部科学大臣に、町村・高村・伊吹 各派から派閥の会長、そして厚生労働大臣は あの舛添要一 氏を布陣しました。また総務大臣に、小沢一郎 民主党代表の地元アンチである増田寛也 前岩手県知事。法務大臣は、鳩山由紀夫 民主党幹事長の実弟である鳩山邦夫 氏を起用しており、民主党を 相当強く意識した布陣となりました。
【内閣総理大臣臨時代理 就任予定者 官報掲載順位:1位・与謝野馨 内閣官房長官 2位・高村正彦 防衛大臣 3位・鳩山邦夫 法務大臣 4位・町村信孝 外務大臣 5位・伊吹文明 文部科学大臣】
それにしても新閣僚候補の身辺調査を、知る人ぞ知る国家情報機関である「内閣情報調査室」が担当したとのNHK記者解説に、そこまでするのかと、私は正直驚きました。内閣情報調査室は、内閣の重要政策に関する情報の収集及び分析を担当しています。オフィシャルな表現をしましたが(笑)わが国における最高の国家情報機関です。日本のCIAと断じても過言でありません。
今は無くなりましたが、NHK(日本放送協会)には、外国放送受信部というセクションがありました。モスクワ放送・北京放送・平壌放送など共産圏の放送を最新鋭の設備で受信し、内容を外報部へ速報リポートするのが業務です。1970年代のNHKニュースでは、旧ソ連の報道をする際に「モスクワ放送によりますと」などのクレジットがつく事が多かったのです。
そのニュース原稿の元が、NHK外国放送受信部でした。そしてNHK外国放送受信部は、公共放送の組織でありながら、実は 内閣情報調査室と密接な関係にあった事は、いまや広く知るところです。1961年の段階で既に国会答弁として、その事実関係が議事録に残っています。傍受した放送から、共産圏国家の閣僚・党幹部の詳細な人事情報を把握していたのです。
私は放送史の文献を相当読み込みましたが、その中で大変興味を惹かれたのは、1964年の新潟地震 発災時における、NHK外国放送受信部の活動でした。新潟と通信遮断に近い状態だったため、外国放送受信部が、JOQK新潟放送局の電波を傍受して、災害情報の把握に努めていた事実です。NHK外国放送受信部の役割が端的に示されている事例だと思いました。
そのNHKですが、今回も組閣恒例の「テント村」からの中継がありませんでした。登坂淳一 アナが、全てスタジオから組閣情報を伝えていました。どうも「テント村」中継は廃止になった様です。普段は絶対あり得ない首相官邸の正面に、報道機関が取材用の拠点を特別に設置出来た「テント村」。長く続いたテント村からの名物中継が消えてしまい、少し残念です。