第280回ランキング
- 第 1 位 ( △ )
NHK総合・スポーツ情報番組「サンデースポーツ」テーマ音楽 [吉俣良] - 第 2 位 ( △ )
CS 時代劇専門チャンネル・時代劇「鬼平犯科帳‘69‘71」テーマ音楽 [山下毅雄] - 第 3 位 ( ▽ )
COLDPLAY “Violet Hill” - 第 4 位 ( △ )
NHK総合・大河ドラマ「篤姫」テーマ音楽 及び 劇中効果音楽 [吉俣良] - 第 5 位 ( ★ )
Micro「踊れ」
TSB 日テレ・火曜ドラマ「おせん」主題歌
♪ メジャーへの転調が少々アバウトだが、タイトルバックが良い出来。
最近の地上波テレビを視てみると、雑学クイズ番組 花盛りです。悪い感じはしません(笑)。個別の番組に品質差もありますが、レベルの低いバラエティは、以前と比較して駆逐されていく感じさえします。レベルの低いバラエティ番組とは、受け手の知的水準を問いません。送り手が 受け手の知的水準を見下して 企画制作を始めた時点で、レベルの低さが定まってしまいます。
そういえば占い師や霊能師と称する人達の番組も、その数が減っています。私は前々から、この人達の番組内容が、放送局のルールに抵触しているのではないか? という疑問を持ってました。例えば、放送法 第3条の3では、総てのテレビ・ラジオ局(放送事業者)に「番組基準」を設ける事が義務付けられています。その基準は、日本民間放送連盟のヒナ形があります。
その民放連放送基準 第8章「表現上の配慮」(54)には「占い、運勢判断 および これに類するものは、断定したり、無理に信じさせたりするような取り扱いはしない。」と明記されています。これは重要な放送基準です。取り扱いという語彙が少し微妙ですが、取り扱いが 番組における表現と解釈できなければ、章題の「表現上の配慮」には 当てはまらないのです。
つまり 占いや 運勢判断等は、断定したり、無理に信じさせる表現を番組で行わない、と当然解せます。占いの番組・コーナーは、星座とか 十二支とか 大括りの中で、穏やかな指針を与えるレベルに停めるべきです。弱い人間というより弱みを見せたゲストへ、非科学的な根拠から恫喝とも言える説諭で、占術の結果を放送するその内容は、どう考えても番組基準に抵触します。
昨年 2月には、全国霊感商法対策弁護士連絡会から民放キー局に対し「占い師や霊能師が未来やオーラを断定的に述べ、出演者は それを頭から信じて感激する番組」を是正すべきだと要望書が提出されました。どうも この手の占いは、占い師に小出しの情報提供をし(笑)その情報で整合性を保ちつつ(笑)導いた推測を、これまた 小出しに返している様にしか見えません。
放送事業の源泉は、収益効率でなく公共公益性にあります。占術の結果を放送する番組は、いくらスポンサーを獲得しても、公共公益性に立脚していません。この手の番組の継続を黙認してしまえば、放送局 と 放送内容を信頼する人達の数は、確実に減少します。番組基準を定めた以上は、基準スレスレの番組ではなく、基準に完全適合した番組を制作するべきなのです。