FM長野・NHK-FM リスナーである ラジオネーム:チャート★ドランカーの個人ブログです。
私の 週間選曲リスト と 週間放送視聴日記 を 公開・保存しています。

第353回ランキング

   
  1. 第 1 位 ( ⇒ )
    いきものがかり “YELL”
    第76回 NHK全国学校音楽コンクール 中学校の部 課題曲
  2. 第 2 位 ( ⇒ )
    indigo blue「My Wish ~ マイ ウィッシュ」
    NHK総合・ミニ音楽番組「みんなのうた」10 ~ 11月 オンエアー曲
  3. 第 3 位 ( ⇒ )
    真形テルコ「空にアクロス」
    NHK BS2・紀行番組「街道てくてく旅 ~ 山陽道」テーマソング
  4. 第 4 位 ( ★ )
    NBS フジ・木曜劇場「不毛地帯」メインテーマ [坂本龍一]
    ♪ 劇中なかなかフルで流れませんが重厚な佳曲。
  5. 第 5 位 ( ⇒ )
    GIRL NEXT DOOR “Orion”
    abn テレ朝・金曜ドラマ「アンタッチャブル」主題歌

 土曜日まで含めた週 6日、毎朝 15分間 連続ドラマを放送するNHKの「朝ドラ」は、よく考えてみれば 世界のテレビ放送でも珍しい形態のドラマ枠です。「朝ドラ」である連続テレビ小説の原点は何か? やはりテレビジョン草創期の連続ドラマ「バス通り裏」(1958年 4月 ~ 1963年 3月放送)だと思います。但し放送は 朝でなく夜でした(笑)。

 「バス通り裏」は、午後 7時15分から 15分間、なんと生放送で 1395回もオンエアーし続けた連続ドラマです。毎日 夜 NHK 7時のニュースが終わると「小さな庭を真ん中に おとなりの窓 うちの窓」とテーマ曲が流れます。刷り込まれる様に視聴習慣が形成され、国民的大人気を博しました。ヒロインを演じた女優・十朱幸代の出世作と言われています。

 この「バス通り裏」の成功により、新進女優をヒロインとする、長期間 かつ 短時間の連続ドラマのコンセプトが練り上げられました。そして「連続テレビ小説」が誕生しています。1961年の第1作が「娘と私」。1966年の第6作「おはなはん」では、平均視聴率 30%を超え、その後も高視聴率の作品が続出し、1983年の第31作「おしん」へ繋がります。

 原作 そして 脚本は 橋田壽賀子。ヒロインを 小林綾子 ➝ 田中裕子 ➝ 乙羽信子 とリレーしていった連続テレビ小説「おしん」は、全 297回の平均視聴率が なんと 52・6パーセント。最高視聴率は 62・7パーセント。紅白歌合戦並みの数字を、毎朝マークし続けたのです。社会的大ブームが、8時15分からの僅か 15分間に旋風となって巻き起こりました。

 私は、この「おしん」本放送をリアルタイムで体験しており、ひとつの思い出があります。その年の春先に私は、酷い風邪を引いてしまい 病院へ通院していました。薬待ちのため 熱で ぼーっとした体で待合室の長椅子に座り、何気なくテレビを視ていたのです。映っていたのは NHK総合テレビ。「ひるのプレゼント」が終わった午後 0時45分、まさに その時でした。

 南米民族楽器が奏でる和声 と 見事な調性で完成させた、音楽家・坂田晃一の最高傑作「おしん」テーマ音楽が流れ始めた その瞬間。病院内のあらゆるフロアから人が集まってきたのです。テレビの前は、大変な人だかり となりました。見ると事務の方もいる、白衣の看護婦さんもいる、さっき診察してくれた内科の先生もいます。長椅子も ギュウギュウ詰めです。

 中には 点滴棒を握りしめ、猫背になりながら立見をしている入院患者までいます。皆んな黙って食い入る様に「おしん」を視ているのです。そして午後 1時ジャスト。ニュースへ切り替わった瞬間、一斉にため息 と 歓声が起こって集まった人々が散っていきました。我が国テレビ放送史上最高の人気ドラマ「おしん」を物語る この光景は、生涯忘れられない思い出です。

 それから 27年経ち、現在放送中である第81作のタイトルは「ウェルかめ」(笑)。海亀がテーマとなるカメ好きの私には、まさに画期的な(笑)朝ドラです。私は、昼の再放送を視る習慣が長年続いています。そして広範な国民に浸透した視聴習慣は、一概に消え去るものではありません。往年の勢いが失せてきましたが、まだまだ人気は 根強い「朝ドラ」なのです。


ブログ開始は 2003年です。

Search

Mail-form


 ご愛読者(拍手)ボタンがあります。