FM長野・NHK-FM リスナーである ラジオネーム:チャート★ドランカーの個人ブログです。
私の 週間選曲リスト と 週間放送視聴日記 を 公開・保存しています。

第397回ランキング

   
  1. 第 1 位 ( ⇒ )
    NHK総合・連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」劇中効果音楽 [窪田ミナ]
  2. 第 2 位 ( △ )
    北島三郎「浪人独り旅」
    CS 時代劇専門チャンネル・時代劇「素浪人月影兵庫」主題歌
  3. 第 3 位 ( ▽ )
    NHK総合・大河ドラマ「龍馬伝」テーマ音楽 [佐藤直紀]
  4. 第 4 位 ( ★ )
    浜崎あゆみ “Last Links”
    SBC TBS・ニュース番組「報道特集」エンディング テーマ
    ♪ 楽器音が粒だつ様な卓越したアレンジ。オープニング仕様のストリングス インストも美しい佳曲。
  5. 第 5 位 ( ▽ )
    KT Tunstall “Fade Like Shadow”

 「素浪人 月影兵庫」は、CS 時代劇専門チャンネルで放送が続いています。NET(現・テレビ朝日)で放送された「素浪人シリーズ」の第1作『素浪人月影兵庫』(1965年10月 ~ 1966年 4月 / 1967年 1月 ~ 1968年12月・本放送)第2作『素浪人花山大吉』(1969年 1月 ~ 1970年12月・本放送)は、痛快娯楽時代劇の最高傑作です。

 主役を演じる近衛十四郎(松方弘樹の実父)は、陽性で際立つ様な豪放さがあり、殺陣において最高の技能を有する剣劇俳優。そして準主役の品川隆二は、元々 東映の二枚目スターです。天性の明るさに一途さがあり、月影旦那・花山旦那の相方としての間合いは 天下一品です。まず「素浪人 月影兵庫」は、最高視聴率 35・8%までマークする空前の人気時代劇に成長します。

 しかし、あまりにコンビが練れてしまい、原作者からオリジナルとの遊離を指摘され、やむなく 1968年12月28日「素浪人月影兵庫」は終了。年明けの翌週 1969年 1月 4日に全く同じコンビで「素浪人花山大吉」がスタートします。「月影兵庫」最終回のラストシーンでは、突然 江戸から家督相続のお迎えが来た月影兵庫に、焼津の半次は別離を告げられます。

 半次は号泣し、別れたくないと月影 旦那の足元にすがり、まさしく涙なみだのコンビ解消 最終回でした。ところが翌週の「花山大吉」第1回 冒頭にストーリーが連続します。失意の中、数日間 ひとりで旅をしていた焼津の半次の前に、突如 同じ近衛十四郎が演じる「花山大吉」が登場するのです。焼津の半次は、また月影 旦那が戻ってきたと大混乱状態となります(笑)。

 そして焼津の半次は、徐々に別人だと解り、花山大吉の後を追いかけていき、新コンビ結成となります(笑)。ひとりのレギュラー配役を そのままリレーさせ、主人公は 同一俳優が別人を演じるという、我が国のドラマ史上 稀有な設定となった「素浪人月影兵庫」最終回「素浪人花山大吉」第1回のジャンクションは、小学生の頃視て、強烈な印象として焼き付いています。

 「素浪人花山大吉」では、相談屋という江戸時代におけるコンサルタント業(笑)を営みながら旅をする、オカラ大好きで大酒飲みの花山 旦那と、引き続き一本気で 大嫌いな蜘蛛を見ると失神する(笑)半次 兄さんの絶妙なコンビネーションが展開します。原作のリミットも外れ、台詞の応酬が 10分を超える長回しのシーンでも、名人級の漫才師の様に こなしていきます(笑)。

 浪人「花山大吉」と、渡世人「焼津の半次」は、日本中を きままな旅をしながら、笑い泣き そして悪を退治する。文句のつけ様がありません。視終わった後、心の底から「面白かったなぁ」と思える時代劇です。本放送の頃、亡き父は、テレビ視聴に厳しく、あまり民放テレビを視せてくれませんでしたが、土曜夜の「素浪人月影兵庫」「素浪人花山大吉」だけは 特別でした。

 厳格だった父が「素浪人花山大吉」第53話「ドカンと一発春がきた」の大砲暴発シーンに、高い声で大笑いしていた時の事は、未だに忘れられません。CS 時代劇専門チャンネルで「月影兵庫」「花山大吉」そして「焼津の半次」と、本当に久しぶりの再会出来て、大変嬉しく思っています。近衛十四郎 と 品川隆二は、まさしく世界最強(笑)の時代劇コンビなのです。


ブログ開始は 2003年です。

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