FM長野・NHK-FM リスナーである ラジオネーム:チャート★ドランカーの個人ブログです。
私の 週間選曲リスト と 週間放送視聴日記 を 公開・保存しています。

第504回ランキング

   
  1. 第 1 位 ( △ )
    麻衣 “Dreamland”
    中部電力 テレビCMソング
  2. 第 2 位 ( △ )
    JUJU「くちづけ」
    アサヒ フード アンド ヘルスケア テレビCMソング
  3. 第 3 位 ( ▽ )
    華原朋美「あなたのかけら」
    NHK総合・ハイビジョン時代劇「五瓣の椿」エンディング テーマ曲
    ♪ 1位 4週、登場 7週。
  4. 第 4 位 ( △ )
    NHK総合テレビ・よる☆ドラ「眠れる森の熟女」劇中効果音楽 [高見優]
  5. 第 5 位 ( ▽ )
    CS 時代劇専門チャンネル・時代劇「鬼平犯科帳‘69‘71」テーマ音楽 [山下毅雄]

 最近あまり博物館や展覧会へ足を運ぶ機会は なかったのですが、今週は 松本市立博物館(国宝・松本城 隣り)で開催している特別展「ラジオの不思議」へ行ってきました。この様なラジオに特化した展覧会は 殆どなく、ラジオ放送の歴史的資料を、直に視られる機会は めったにありません。ラジオ放送の歴史を、クラシックな受信機と共に紹介する非常に珍しい展覧会です。

 この展覧会は、長野技能五輪・アスリンピック2012の開催を記念して開かれました。一歩足を踏み入れると、展示された展示品や資料も 大変価値があるものばかりでした。私の様なラジオ好きが、目を見張る様な逸品を数多く展示しており、ラジオ放送草創期の鉱石ラジオから、戦前に製作された外国製の真空管スーパーラジオなどは、じっくり鑑賞させて頂きました。

 ドラマの中で、真空管ラジオが登場する場面を時折見掛けます。稼働中は、インジケータの窓に灯るランプが、流れる音声に反応し、チラチラするラジオが映像化されているシーンもあります。実際そんなラジオなら、接触不良を起こしていると、疑ってかかったほうが良いかも知れませんが(笑)そのランプの仄かな暖かみに、真空管ラジオの良さが垣間見えるのも確かです。

 また展示されていた NHK松本放送局(JOSG)の開局資料は、前から ぜひ一度観たかったものでした。特に昭和 20年代に発行された松本放送局のパンフレットは、記載面まで展示されており、熟読させて頂きました。1938年(昭和13年)開局当時の松本放送局は、株式市況の速報や 故郷から出征した兵士の情報を提供するのが主たる目的だったそうです。

 当時 一(いち)都道府県に 2箇所以上 NHK放送局が存在するのは、静岡・福岡 そして 長野と 3県しかなく、松本放送局には アナウンサーが常駐し、毎日独自放送をしていました。初期の頃は、放送劇団まであったそうです。しかし、独自放送は その後 打ち切りとなり、1988年(昭和63年)に松本放送局は、支局になってしまいました。FM長野 開局の年です。

 また 1932年(昭和7年)に撮影された、大阪中央放送局(JOBK)の写真パネル「選挙速報を聞く人」も展示されていました。当時の衆議院議員総選挙の開票速報を街頭で流し、その開票速報を職員が聞き取って、手書きの票数ボードに掲示する様子が写し出されており、その掲示板 と 放送を真剣な表情で見聞きする群衆の姿が、実に素晴らしく感じました。

 さらに第2次 世界大戦末期の1945年(昭和20年)の大図解広報「東部軍管区情報 と 敵襲図解」は、空襲警報のシステムが、関東甲信越地方の地図へ詳細に記載されています。終戦直前は 本土空襲が激しく、日本放送協会は 総てに優先して 空襲警報・警戒警報 を軍管区司令部放送室から直接放送していました。その仕組みが詳しく解説されており、大変興味深かったです。

 展示された沢山のラジオ受信機や その歴史に触れて、これからも脈々と続いていくラジオ放送の力強さを感じました。やはり ラジオというものは、主役であるリスナーの生活に無くてはならない脇役であるべきです。緊急時には 真っ先に情報を伝え、平時は 穏やかな癒しを与える存在に徹しなければならないと、今回の特別展「ラジオの不思議」から改めて理解できました。


ブログ開始は 2003年です。

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