第510回ランキング
第 1 位 ( ⇒ )
スターダスト・レビュー“Crying”
テレビ東京・2時間サスペンスドラマ「水曜ミステリー9」エンディング曲第 2 位 ( △ )
城南海 ~ きずきみなみ“Silence”
NHK総合・時代劇「薄桜記」主題歌第 3 位 ( △ )
宇多田ヒカル「桜流し」第 4 位 ( ▽ )
麻衣“Dreamland”
中部電力 テレビCMソング
♪1位 5週、登場 9週。第 5 位 ( ★ )
LOVE PSYCHEDELICO“Beautiful World”
♪見事に洗練された転調を有するデリコ サウンドの佳曲。
一度ブログでも紹介した事があると思いますが、私が住んでいる松本市のマンションの近くに「伊和神社」があります。近くに信濃国の国府があったとされ、祭事のため信濃国中の神様が祀られており、境内には樹齢 千年以上とされる立派な大ケヤキがあります。私も折々に参拝しており、以前「伊和社例祭神璽」という御札も頂いています。
しかし、マンションのため神棚を設置する場所がなかったのです。私も神棚の設置方法を、ネット等で調べてみたのですが、どうも腑に落ちません。神殿造りの神棚を祀れとか、御札は 年 1度取り替えろとか、神仏の御札は 絶対一緒に祭るなとか、その祀り方の教えが非常に教条的なのです。現代の住宅事情を考慮しないと、御札をお祀りしたい気持ちを 萎えさせてしまいます。
神社から頂く紙製の御札は、よく見ると不思議な構造です。伊和神社から頂いた御札を透かしてみると、丁度真ん中辺りに「璽」と印された小さな紙片が入っていて、それをくるむような形で御札全体が構成されています。この小さな紙片こそ、御札の「御神体」だと思うのです。ですから御札全体で、この御神体を守る様に設計されています。
それと私個人の気持ちなのですが、常に この御札の「伊和社例祭神璽」という印字が見たいのです。どの様な神様をお祀りしているのか公表(笑)したい気持ちもあります。その祭主(笑)の心情に沿って、まず仮安置する神棚を自作しました。それから 5年経過し、やっとマンション事情に配慮した簡易神棚が市販されましたので、正式に神棚へ御札を お祭り出来ました。
充分に時間をかけて吟味の上で入手した簡易神棚は、ネジやクギを使わないで壁掛けが出来、国産ヒノキ製で 前面が透明のアクリル板になっており、常に御札を見る事が出来る状態で 紙製の御札を保護してくれます。しかも屋根が付いた お宮さまの形状をしています。良く出来た簡易神棚だと説明を熟読していくと、なんとこの簡易神棚は 実用新案登録されているそうです。
天気のいい佳き日を選び、入手した簡易神棚 と 御札を持って、早朝の伊和神社に参拝しました。誰もいない伊和神社の拝殿前に簡易神棚 と 御札を置いて拝礼し、これから神棚をお祭りする事をご報告。そして近くの樹齢 数百年クラスの大ケヤキに簡易神棚で軽く触りました。樹の精が、この簡易神棚のヒノキにも宿してくれれば という思いからです。
帰宅後さっそく、伊和神社で清めた御札を簡易神棚に納めて、自宅マンション居室の最上部にお祭りしました。お祭りした場所の下には、ブックラックがあり、お神酒や お正月のお餅は、充分お供えできるスペースがあります。ここは最上階ですので 御札全体からマンションの部屋の内が見下ろせる様な、我が家流の神棚が完成しました。
何年このマンションに住んでいくのかは解りませんが、御札がしっかり見え、居住規則にも抵触しない神棚をお祭り出来て、実に清々しい気持ちでした。自力本願(笑)に近い考え方ですが、人間の運気というのは、色々な問題を放置せず、今ある環境の中で きちんと工夫しながら ひとつずつ解決してこそ、自ずと好転していくものだと、私は 信じています。
以前に書きましたが、松本市立博物館で特別展「ラジオの不思議」を観覧した日に、隣にある国宝・松本城も参観し、私の様な腰痛を持つ者には、まるで かめクン の様に(笑)這う様な感じで初めて天守六階まで昇りました。昇り終えた後の 天守六階からの眺めと、あの風通しは 実に格別でした。その天守六階の天井には、二十六夜神という城を守護する神様が祭られていました。
実に簡素な神棚でしたが、松本城の一番高い位置から城全体を守っているのだと、その時に気づきました。今や どこに住んでいても大災害に遭うリスクは同じですが、茨城県 北茨城市に育ち、今 風光明媚な長野県 松本市に暮らす私にとって、人生の流れが想像も出来ない何かに護られている様な気がしてなりません。小さな神棚をお祭りした後、なおさら感じています。
(追記) この「マンションに簡易神棚」は、簡易神棚をお祭りした後の 2017年 8月に全面加筆しました。