FM長野・NHK-FM リスナーである ラジオネーム:チャート★ドランカーの個人ブログです。
私の 週間選曲リスト と 週間放送視聴日記 を 公開・保存しています。

第546回ランキング

   
  1. 第 1 位 ( ⇒ )
    AZU “Circles of Life”
    ABN テレ朝・木曜ミステリー「京都地検の女」主題歌
  2. 第 2 位 ( △ )
    SBC TBS・月曜ミステリーシアター「名もなき毒」劇中効果音楽 [横山克]
  3. 第 3 位 ( △ )
    NHK総合・大河ドラマ「八重の桜」劇中効果音楽 [中島ノブユキ]
  4. 第 4 位 ( ▽ )
    GLAY “DARK RIVER”
    NHK総合・ドラマ10「激流 ~ 私を憶えていますか?」主題歌
    ♪ 1位 5週、登場 9週。
  5. 第 5 位 ( ▽ )
    天野春子(小泉今日子)「潮騒のメモリー」
    NHK総合・連続テレビ小説「あまちゃん」挿入歌

 デジタルテレビに備え付けてあるGガイドなどの電子番組表を、全国規模でチェックしてみると、妙な事に気付きます。ドラマ「相棒」を再放送するテレビ局が 実に多いのです。それも通常の再放送ではありません。「相棒」は、元日やシーズン最終回などのスペシャルを除き 1時間のサスペンスドラマですが、それを 2話連続、3話連続とリピート放送していくのです。

 昔 VHSのビデオデッキを使用していた頃、2時間のテープを 3倍速にしテレビドラマのCMをカットして録画していました。こうすると少なくとも 6回分が 1本のテープへ収まり、無操作で 6回分を連続して視聴する事が出来ました。あくまでも個人的嗜好に基づく再生手法なのですが、まさかテレビ局が同じ事を放送でやるとは 思ってもみませんでした(笑)。

 この様な再放送の形態は極めて異常です。10日のテレビ朝日は、なんと正午から 5時間半に渡り ぶっ通しで「相棒」を再放送していました。この背景にあるのはドラマ「相棒」再放送の高視聴率です。平日昼間にも係わらず 10%を大きく超え、ゴールデンタイムの新作ドラマの本放送より高い時も しばしばです。それ故に異例の編成を行っているのだと思います。

 ドラマ「相棒」のテーマ音楽 と 劇伴音楽は、このブログでも高いポジションで選曲されてきました。ドラマが大人気になる前の段階からです。テーマ音楽は、2005年の年間ランキングで 1位。劇中効果音楽は、別途に2007年の年間ランキングで 5位をマークしています。今からもう 6 ~ 8年近く前になります。しかし、それ以降は 選曲が止まりました。

 相棒シリーズは、1991 ~ 1992年にかけて日テレ系で放送された「刑事貴族2・3」で共演した水谷豊を、俳優として慕っていた寺脇康文が、企画に当初から参与したと聞いています。警視庁ふたりだけの特命係 とサブタイトルがつき、まず最初に土曜ワイド劇場で 3作品 放送されました。その後 水曜夜 9時からの 1時間枠でシリーズが始まったのです。

 最初は、杉下右京役の水谷豊 と 亀山薫役の寺脇康文が、文字通り警視庁ふたりだけの特命係だったのです。ところが、2008 ~ 2009年のシーズン 7から 寺脇康文が降板してしまいます。水谷豊は、人気が出てきてから、その人気を背景に相棒シリーズのキャスティングなどへ影響力を行使し始め、遂に 自分の相棒を交代させるまでになってしまったとの話です。

 私は、シーズン3 のタイトルバックにあった、水谷豊が振り向いて待っているところへ、寺脇康文が駆け寄っていくシーンに、相棒シリーズの本質が視えていました。シーズン2 第6話の息を飲むようなラストシーンや、このブログでも劇伴音楽を絶賛したシーズン5 第8話「赤いリボンと刑事」の深遠なラストシーンは、全て水谷豊 と 寺脇康文が織り成したと思っています。

 相棒とは、あくまでも水谷豊と 対等の存在なはずです。高い人気の源泉は、水谷豊ひとりから湧き出しているのではなく、ふたりだけの特命係という根本のコンセプトから流れているのです。現在 相棒シリーズは、高い人気を博していますが、企画当初から参与してきた寺脇康文あっての相棒であって、寺脇康文が降板した以降のシリーズは「相棒」と言えないのです。


(追記) 週間放送視聴日記(2022年10月28日)に、寺脇康文あっての相棒 part2 を掲載しました。


ブログ開始は 2003年です。

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