FM長野・NHK-FM リスナーである ラジオネーム:チャート★ドランカーの個人ブログです。
私の 週間選曲リスト と 週間放送視聴日記 を 公開・保存しています。

第643回ランキング

   
  1. 第 1 位 ( ⇒ )
    ストレイテナー “The Place Has No Name”
    SBC テレビ東京・ドラマ24「不便な便利屋」オープニング テーマ
  2. 第 2 位 ( △ )
    The VLA “When I Am Through With You”
    BS Dlife・外国テレビドラマ「ダメージ」オープニング テーマ
  3. 第 3 位 ( ▽ )
    安田芙充央 feat.Akimuse「遥かなるアジアの空」
    NHK BSプレミアム・ドキュメンタリー番組「井浦新 アジアハイウェイを行く」エンディング・テーマ
  4. 第 4 位 ( ▽ )
    NHK総合・大河ドラマ「花燃ゆ」テーマ音楽 [川井憲次]
  5. 第 5 位 ( ★ )
    BS Dlife・外国テレビドラマ「コールドケース ~ 迷宮事件簿」テーマ音楽 [E.S.Posthumus]
    ♪ エスニックな旋律分類ですが、ストリングスの和声は技巧抜群な佳曲。

 暑中お見舞い申し上げます。2015年盛夏の中、愛読者の皆様には どうかご自愛ください。

 高校野球と言えば、やはり盛夏のイメージがあります。日本高等学校野球連盟主催「全国高校野球選手権大会」は、その長い歴史の中で一貫して勝ち抜きトーナメント方式により行われてきました。1度負ければ終わりになる、刹那的なスポーツ大会ですが、総ての県予選の初戦から勝ち続ける限り、それが遥かに遠くでも、全国優勝の可能性がある公平なシステムです。

 その県大会の抽選は、1回ないし 2回で総てのヤグラを決定するのに対して、夏の全国大会の抽選は、現在「全試合抽選」という凝った抽選方法を採用しています。1950年台から この全試合抽選は採用されていて、1・2回戦から準決勝まで、ヤグラが上がる度に抽選を行っていました。試合途中に抽選会のシーンを、テレビ中継で視た方もあるかと思います。

 そして1995年の阪神淡路大震災直後の大会から、出場校の宿泊・交通の便を図る意味があるのか 全試合抽選は廃止され、最初の1・2回戦 と 3回戦以降の計 2回抽選する方式に改められていました。ところが一昨年から、また全試合抽選が復活しました。しかも 1試合が終わった後、勝利校が ひとつずつ抽選していく、実にきめ細かい方法になったのです。

 2回戦から 試合間隔の均衡を極力保つため、大会第1日の勝者は、必ず大会第7日の 2回戦に当てはめ、3回戦は、2回戦最終日となる 第9日の勝者が、大会第10日に当たらない制限を加えるなど、全試合抽選に予め多くの条件をつけて、抽選システムを構成しています。この様な全試合抽選は、組み合わせ抽選本来の意義が脆弱であり、はっきり言って凝り過ぎです(笑)。

 春の「選抜高校野球大会」は、総てのヤグラを開幕前 1回の抽選で決定しますが、やはり予め多くの条件を設定してしまい、凝り過ぎの抽選方式を採用しています。準決勝ゾーンから 2分割、4分割、8分割とゾーン分けをし、抽選順を決める予備抽選の段階から、細かいルールを設けて条件への当てはめを行います。この抽選のルールを覚えるだけでも大変です(笑)。

 YouTubeで、春の選抜の組み合わせ抽選会を視た事がありますが、出場校の主将が横断歩道の渡り方を習う交通安全教室の様に(笑)細かく整列し、少ない選択肢しか与えられない抽選カードを引かせていました。これは もはや抽選ではありません(笑)。スポーツ大会におけるトーナメントの抽選方法は、誰でも理解出来る様に単純明快でなければならないのです。

 説明では、同一都道府県 そして 同一地区同士の高校が、出来る限り対戦しないように配慮しているのが基本の考え方だそうです。しかし、今年の選抜では、これだけのルールを かいくぐり(笑)長野県の松商学園が、山梨県の県岐阜商と、隣県同士の初戦になってしまっています(笑)。どんなに割ってみても日本列島には、隣接地方から 隣接都道府県が存在するのです。

 なぜ隣県同士の初戦回避に拘るのでしょうか? 例え隣県同士の対戦でも、高校野球の聖地である甲子園球場で行われるのが、全国大会たる所以なのです。また夏の高校野球の場合、どんなルールを当てはめても、1回戦からの 34チームには、2回戦からの 15チームと、厳然たる 1試合のハンデが存在します。過剰な隣県同士の組み合わせ忌避は、あまり意味をなしません。

 完全なトーナメント方式を採用している高校野球において、組み合わせ抽選は、最初の試合結果だと断言してもおかしくないほど重大な意味合いを有します。だからこそ一切の条件なく、無作為・公平に行われなければならないのです。魅力的な対戦カードを作りたいとか、高校野球の内情ばかり見つめた条件を付け過ぎる凝り過ぎの抽選ルールは、作為以外の何者でもありません。

 1回だけの組み合わせ抽選で、きちんとトーナメントのヤグラを組めば、試合間隔の調整も自然とできます。抽選順を決める予備抽選で、1番を引いた高校主将は 選手宣誓。本抽選は、作為的なルールを一切設けず、例え隣県同士の対戦になろうがノークレームの誓約の上で、1回限りで総てのヤグラを決定する、誰でも理解できる抽選方法こそ、高校野球の理想に沿うものです。


ブログ開始は 2003年です。

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