FM長野・NHK-FM リスナーである ラジオネーム:チャート★ドランカーの個人ブログです。
私の 週間選曲リスト と 週間放送視聴日記 を 公開・保存しています。

第907回ランキング

   
  1. 第 1 位 ( ⇒ )
    いきものがかり「きらきらにひかる」
    abn テレ朝・木曜ドラマ「未解決の女 警視庁文書捜査官」主題歌
  2. 第 2 位 ( ⇒ )
    DREAMS COME TRUE “YES AND NO”
    NBS フジ・木曜劇場「アンサング・シンデレラ ~ 病院薬剤師の処方箋」主題歌
  3. 第 3 位 ( ⇒ )
    JABBERLOOP「銀座黒猫物語のテーマ」
    カンテレ・ドラマ「銀座黒猫物語」テーマ曲
  4. 第 4 位 ( ★ )
    Aimer「悲しみの向こう側」
    三和酒類iichiko テレビCMソング
    ♪ ハスキーヴォイスながら絶妙に調性がとれているバラード佳曲。
  5. 第 5 位 ( ⇒ )
    NHK総合・大河ドラマ「麒麟がくる」テーマ音楽 [ジョン・グラム]

 V-LOWマルチメディア放送(i-dio)は、3月に一般放送が終了。巨額の債務に対し、法的手続き含みで最終処理の段階に入ってます。日本のデジタルラジオは、世界的に早期の段階で頓挫撤退となりました。デジタルラジオの将来性を信じて設備に投資をし、あるいはデジタルラジオの先行性を信じて、受信端末を購入した人達の喪失感は 如何ばかりかと察します。

 最もデジタルラジオを先鋭的に推し進めている国は、ノルウェーです。2017年の段階でAMはおろかFMの全国放送を廃止して、デジタルラジオへ移行しました。これが可能としたのは、総人口約 500万人という小国である点です。それでも約 200万台あるカーラジオのデジタル化は遅々として進まず、まだ一部のローカルFM局が必須な情報放送を続けています。

 次にデジタルラジオを推進しているのは イギリスです。ノルウェーと同じくFMラジオ放送を完全廃止して、デジタルラジオに移行するスケジュールでしたが、民放FMラジオ放送の廃止は、2032年まで延期となりました。やはりFMラジオを、デジタルラジオ端末に買い換える事が進んでいないからです。但しBBCは、AM・FMラジオ放送の廃止に固執しています。

 最もデジタルラジオ化が進んでいないのは、米国です。デジタルラジオは、衛星放送中心で住み分けがされ、一定の普及を遂げましたが、地上波のFMラジオ放送は全く廃止されず、AMラジオ放送も元気に(笑)放送を続けています。米国は、ノルウェーと全く真逆な広大な国土 と 人口を抱えており、AMラジオ放送の必要性が、世界のどの国よりも存在しているのです。

 どうも世界のラジオメディアや担当行政機関は、デジタルラジオに形から入っていこうとします。全てのアナログラジオ端末をデジタルに取り換えて、より高音質で多チャンネルな放送を行いたいという単純な考え方です。しかし その実現の機は、もはや逸しています。インターネットでIPサイマルラジオが既に普及しており、デジタルラジオの役割を果たしているのです。

 スマホやPCで聴けるデジタルラジオが事実上存在するのに、わざわざ端末を買い換えてまで、新たなデジタルラジオを聴く必要性は希薄です。さらに伝送遅延や移動端末での音声断絶などに、いまだ解決の端緒すらありません。テレビのデジタル化の後では、メディアの重複が明らかです。最も先鋭的なノルウェーでさえ、実験台になった国民は、この事に気付き始めています。

 根本的な疑問も、解決されていません。放送内容に高音質・多チャンネルで流すほどの価値があるか? という点です。自己主張だけの どうでもいい長時間トークなどは、FMはおろか 100均のAMラジオで丁度いいのです(笑)。コロナ禍の 2020年の段階では、挫折撤退に最も先鋭的な日本も含めて(笑)デジタルラジオに、世界各国で頭打ちの傾向が明確に現れています。


ブログ開始は 2003年です。

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