FM長野・NHK-FM リスナーである ラジオネーム:チャート★ドランカーの個人ブログです。
私の 週間選曲リスト と 週間放送視聴日記 を 公開・保存しています。

第983回ランキング

   
  1. 第 1 位 ( ⇒ )
    Mitski “Love Me More”
    ♪ 編曲は Patrick Hyland。
  2. 第 2 位 ( △ )
    Liam Gallagher “Everything’ Electric”
  3. 第 3 位 ( ▽ )
    NHK総合・大河ドラマ「鎌倉殿の13人」テーマ音楽 [エバン・コール]
  4. 第 4 位 ( ⇒ )
    BS WOWOW・オリジナルドラマ「前科者 ~ 新米保護司・阿川佳代」劇中効果音楽 [岩代太郎]
  5. 第 5 位 ( ⇒ )
    TVKテレビ神奈川・ドラマ「パティシェさんとお嬢さん」テーマ音楽 [MOKU]

 我が国初の相場師(笑)総裁である黒田東彦 日本銀行総裁が、目標と掲げていた年 2%の物価上昇率。2012年の就任以来ずっと実現できなかった公的な目標でしたが、昨年からやっと実現可能な状態になってきました。ところが黒田 総裁は、この実現可能性を否定しています(笑)。目標実現の期待より、さらに突き抜けるインフレ懸念を払拭しようとしているのです。

 物価の物差しは「消費者物価指数」です。景気動向を測る上での生産者物価指数もありますが、日本には 景気動向指数があって、そちらが優先されています。やはりインフレ・デフレの判断は、実際の物の値段、それを詳細に集計・分析している消費者物価指数が、最も信頼性のある指標です。全国消費者物価指数は、終戦直後の 1946年から毎月発表し続けています。

 寿司、携帯電話代、PTA会費、アイスクリーム、葬儀費用、卵、ピーマン、NHK受信料、コーヒー豆、ビタミン剤、公営家賃、カット野菜などなど、ありとあらゆる調査品目の価格を時系列で記録し、ドイツの経済学者ラパイレスが開発した手法て、毎月末頃に総務省から最新指数を発表しています。資本主義国家そして自由主義国家において、重要な経済統計のひとつです。

 消費者物価指数において、指数の値は あまり意味がありません(笑)。指数は 5年ごとに100・0にリセットされます。また意図的に毎年末リセットしてしまう(笑)評価方法もあります。消費者物価指数で一番大切な指標は、前年同月比。つまりちょうど 1年前と比較して、どの程度指数が変動したか? その割合こそ消費者物価指数であり物価変動率なのです。

 終戦直後を除く全国消費者物価指数(中分類)の年末基準最大値は、1974年の第1次オイルショックで、+21・05% 。田中角栄内閣で狂乱物価と呼ばれていた時代です。逆に最低値は、2020年の -1・20% 。COVID-19パンデミックでデフレが極値をつけました。戦後の日本は、この範囲内で、経済の進捗と共に物価も緩やかな上昇をしてきたのです。

 問題は「終戦直後」の消費者物価指数です。持家の帰属家賃を除く総合指数は、1946年(昭和21年)から算出を開始しており、1947年の年末基準は、+180・4%。そして未算出の 1946年の年末基準は、なんと +510・0%と推定されています。これが我が国の経験したハイパーインフレになります。その後 +61 ➝ +5 ➝ -1と落ち着いていきました。

 この様に物価には、上限がありません。1923年のドイツ、2008年のジンバブエのハイパーインフレは、天文学的数値となり物価指数が破綻するほどでした。2022年の今、日本では 物価上昇の勢いが読み取れます。全国消費者物価指数に注視していると、COVID-19パンデミックで極まったデフレの更地から、インフレーションが芽吹き始めているのが解ります。


ブログ開始は 2003年です。

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