FM長野・NHK-FM リスナーである ラジオネーム:チャート★ドランカーの個人ブログです。
私の 週間選曲リスト と 週間放送視聴日記 を 公開・保存しています。

第1008回ランキング

   
  1. 第 1 位 ( ⇒ )
    TSB YTV・プラチナイト 木曜ドラマ「オクトー 〜 感情捜査官 心野朱梨」テーマ音楽 及び 劇中効果音楽 [田熊理秀・ハセガワダイスケ]
  2. 第 2 位 ( ⇒ )
    NHK総合・外国テレビドラマ「アストリッドとラファエル 文書係の事件録」テーマ音楽 及び 劇中効果音楽 [Erwann Kermorvant]
  3. 第 3 位 ( ⇒ )
    NHK総合・時代劇セレクション「慶次郎縁側日記」テーマ音楽 [川崎真弘]
  4. 第 4 位 ( ⇒ )
    YouTubeチャンネル「良々のお通し」テーマ曲 [SHINCO(スチャダラパー)]
  5. 第 5 位 ( ★ )
    秦基博「残影」
    abn テレ朝・木曜ドラマ「六本木クラス」挿入歌
    ♪ 稀薄な和声感をヴォーカルの音域でカバーしようとしています。

 ビデオリサーチ社が公開している最近のテレビ視聴率調査を見てみると、統計が細分化しているのに気付きます。従来の関東地区世帯視聴率に加えて個人視聴率。タイムシフト視聴率に総合視聴率、さらに全国 32地区の平均視聴人数も発表しています。米国 ニールセン社は、視聴率として全米推定視聴者数を発表しており、全国 32地区の平均視聴人数は その模倣でしょうか。

 ブログ開始初年の 2003年に「視聴率買収事件」がありました。ビデオリサーチ社員を探偵が尾行して、調査対象世帯を割り出し、特定番組の視聴依頼を謀った事件でした。またダニー・デヴィート監督 主演の映画「レーティング・ゲーム」では、調査対象世帯を世界一周旅行に当たったと招待して(笑)留守宅に忍び込み制作番組を視聴してしまう顛末が描かれています。

 実際に起きた事件にしろ、映画の筋書きにしろ、視聴率の不正行為は、やはり調査対象世帯で、犯意を帯びた特定番組をテレビで視聴しなければなりません。実際視聴する事で不正サンプルを発生させ、視聴率を狂わせていくのです。極めて幼稚な手法しか採れないのは、視聴率調査の標本設計や視聴を記録するメーターに、不正を介在させる事が不可能に近いと判っているからです。

 個人視聴率を測定するため必要なピープルメーターは、ビデオリサーチ社の場合、テレビのリモコンに世帯員の誰が視聴したのかを申告するボタンだけです。顔認証システムなど開発可能なのに、ボタンを視聴時に押させる稚拙な手法(笑)が採用されています。視聴率調査を意識させる押しボタン申告には、小さなレーティング・ゲームが起きる可能性さえあるのです。

 私は、ビデオリサーチ社のテレビ視聴率調査、そして未だに日記式なラジオ聴取率調査に疑問を持ち続けています。その疑問とは、まず公益法人でなく営利会社が調査の実施主体になっている点です。加えて標本設計において世帯員(個人)の年齢 性別ばかりを重視し、社会階層や教育水準など、社会調査として不可欠な特性要素を軽視している点なども疑問が沸いてくるのです。

 著作権を楯にとり秘密主義を貫くビデオリサーチ社にも、社会調査実施主体として相応しくないとも思えてきます。テレビ視聴率・ラジオ聴取率は、我が国の重要かつ基本的な社会調査です。社会調査とは、公益機関が実施をし、その結果は 総て社会へ公開されるのが本義なのです。調査上位番組しか公開しないビデオリサーチ社の姿勢には、さらに大きな疑問が残ります。

 仮に世帯員(個人)特性を年齢層しか重視せず、CMからの消費性向に固執する余り、少数となった若年層をメインにした標本設計や調査結果を重視するならば、テレビ視聴率調査は、真綿で絞首する状況に陥ります。そんな調査結果を鵜呑みにして番組編成をすれば、もはやテレビに未来はありません。統計学的に誤差の範囲に収まってしまう微差の勝者敗者は 無意味なのです。

 テレビ視聴率調査は、人口動態の縮図となるのが絶対条件です。そして社会階層や教育水準が確定しない若年層のサンプルに、必要以上の有意性を持たせる事は 避けるべきです。20才台のサンプルは、20才台に留まる事が決してありません。30才・40才台と移行していき社会の基盤を構成します。この厳然たる宿命を、テレビ視聴率調査の実施主体は 忘れてならないのです。


ブログ開始は 2003年です。

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