FM長野・NHK-FM リスナーである ラジオネーム:チャート★ドランカーの個人ブログです。
私の 週間選曲リスト と 週間放送視聴日記 を 公開・保存しています。

第159回ランキング

   
  1. 第 1 位 ( ⇒ )
    NHK総合・大河ドラマ「功名が辻」テーマ音楽 [小六禮次郎]
  2. 第 2 位 ( △ )
    石川一宏 “Save Our Souls”
    ABN テレ朝・情報バラエティ番組「奇跡の扉 TVのチカラ」テーマ音楽
  3. 第 3 位 ( ▽ )
    柴咲コウ「影」
    SBC TBS・ドラマ「白夜行」主題歌
  4. 第 4 位 ( ⇒ )
    大黒魔季「胡蝶の夢」
    NBS 東海テレビ・ドラマ「新・風のロンド」主題歌
  5. 第 5 位 ( ☆ )
    NHK総合・外国テレビドラマ「ER ~ 緊急救命室」テーマ音楽 [Martin Davich]
    ♪ 海外ドラマ史上五指に入るテーマ音楽。

 トリノ冬季オリンピックの開催が迫ってきました。冬季五輪が少し身近に感じられるのは、やはり開催都市の住民だったからでしょうか? あれから もう 8年経ちます。1998年 2月 7日 土曜日の午後。いつもなら聞こえる車の通行音も ほとんどなく、長野市内は 静まりかえっていました。五輪開会式当日の開催都市というのは、案外こんな感じなのかも知れません。

 欧米テレビ中継権との関係で「長野冬季オリンピック・開会式」は、午前 11時01分(テレビ中継は 11時00分)から善光寺の鐘を合図に始まりました。式典の総合演出が 劇団四季主宰の浅利慶太だったためか、冒頭に極寒の中の大相撲力士・土俵入り。日本選手団の入場の際に 行進曲は長野県県歌「信濃の国」へ旋律が大転換。従来の開会式にない際立ちがありました。

 プッチーニの歌曲「蝶々夫人 ~ ある晴れた日に」が流れる中、まるで日本書記の神功皇后を想起させる、最終点火者 伊藤みどり と 聖火点火の演出は、世界各国の中継実況で「エレガント」と称されたほどです。あの日章旗を模した扇型のブラインド と 最終点火者のコスチュームには、古代から脈々と流れる開催国のトラディショナルな精神が、凝縮されている思いがしました。

 さらにベートーヴェンの交響曲第9番 第4楽章を、小沢征爾の指揮により長野県民文化会館から生演奏し、予め電波伝播速度を時差修正した衛星中継で、5大陸(北京・ベルリン・ケープタウン・ニューヨーク・シドニー)プラス 長野オリンピックスタジアムで同時に大合唱を行いました。これだけ知的水準の高い五輪開会式アトラクションは 類例がありません。

 そして終奏と同時に、航空自衛隊のブルーインパルスが、大空へ五色の虹を描き開会式が終了。我が家の頭上を通過したブルーインパルスの轟音が、今でも耳に残っています。厳冬野外での横綱土俵入り、諄さがないシンプルな聖火点火、そして第9の生演奏と、白昼に行われた長野冬季五輪の開会式は、ほとんど音楽祭・芸術プログラムを視ている様な感じを受けました。

 この開会式生中継の視聴率は、関東地区 35・8%、関西地区 34・3%、札幌地区 32・6%、そして長野地区は 60・6%を記録。無事終了した 1時間後あたりから市内に車の音は戻り、学校が休みとなった子供たちの笑い声も街角で聞こえていました。長野 ➝ ソルトレーク ➝ トリノ。あっと言う間に歳月は過ぎ行き、冬季五輪の季節が また巡ってきます。


(追記) この長野冬季五輪開会式の録画はデジタル化し、MPEGファイルで保存を続けています。 週間放送視聴日記(2008年 2月 1日)では、長野冬季オリンピックの佳き思い出を紹介しました。

(追記) 週間放送視聴日記(2021年 7月 9日)に、長野オリンピックラジオ を掲載しました。


ブログ開始は 2003年です。

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