第362回ランキング
- 第 1 位 ( ⇒ )
NHK総合・大河ドラマ「龍馬伝」テーマ音楽 [佐藤直紀] - 第 2 位 ( ⇒ )
NBS フジ・木曜劇場「不毛地帯」メインテーマ [坂本龍一] - 第 3 位 ( ⇒ )
aiko「あの子の夢」
NHK総合・連続テレビ小説「ウェルかめ」主題歌 - 第 4 位 ( ☆ )
Mr.Children “HANABI”
NBS フジ・ドラマ「コード・ブルー ~ ドクターヘリ 緊急救命 2nd season」主題歌
♪ 終奏部のアレンジには 美しさを有する佳曲。 - 第 5 位 ( ⇒ )
Rihanna “Russian Roulette”
いつもは FM長野 と NHK-FMだけを聴いているのですが、久しぶりに都合で、NHKラジオ第1のほうを、何日か聴いていました。そんなある日 ラジオ深夜便で、聞き慣れた抑揚の男性ゲストが話しており、途中から あの大沢悠里 さんと解り大変驚きました。NHKラジオ深夜便の新春ゲストが、TBSラジオの現役人気パーソナリティとは、思い切ったブッキングです。
数日後 平日 午前ワイドの「ラジオビタミン」の新春ゲストに、今度は 生島ヒロシ 氏が登場。NHKラジオの生放送でテンパっていたのか多少暴走気味でしたが、最近ラジオパーソナリティとして評判の高い、村上信夫 エグゼクティブ・アナウンサーに上手く捌かれていました(笑)。生島ヒロシ 氏も、榎本勝起 アナの跡を継いだ 早朝生ワイド担当が すっかり定着しています。
さらに土曜夜の「渋谷極楽亭」は、あの笑福亭鶴光 師匠まで登場。生放送は、オールナイトニッポン パーソナリティ時代に担当だった、亀淵昭信 ニッホン放送編成部長の暴露話と化し、誰も止められず完全に暴走していました(笑)。しかし、亀淵 部長もニッポン放送 代表取締役社長を経て、ライブドア騒動を経て、今やラジオ第1で DJを隔週担当しています。
それにしても最近のNHKラジオには、恐るべきものがあります(笑)。フリーとは言え民放ラジオの人気パーソナリティを、大胆にゲストとしてブッキングし、人脈を作りつつある その余裕は、最近の先行き不透明な民放ラジオには、真似も出来ません。ラジオ深夜便を筆頭に、在京局のラジオ聴取率も堅調に推移しており、NHKラジオ第1放送に人気が集まってきています。
昨年暮れに 文化勲章受賞者の森繁久彌 氏が、お亡くなりになりました。。元日本放送協会アナウンサーの森繁 氏 と 加藤道子 氏のライフワークとして長年担当した「日曜名作座」も、2008年 3月で放送終了となりましたが、引き続き 西田敏行・竹下景子のご両人による「新・日曜名作座」として放送されています。古関裕而 制作のテーマ音楽も変わりません。
「新・日曜名作座」は、全ての登場人物を たった 2人で担当するラジオドラマです。昨年夏 放送の高橋留美子短編集では、西田 氏が赤ん坊から 犬の鳴き声(笑)。竹下 氏がアーバンな愛人から 南米出身の片言アルバイト(笑)まで、ひとり 10役以上を担当し、さすが放送世代の名俳優と唸らせました。「日曜名作座」のハイレベルは、見事受け継がれています。
そんなNHKラジオ第1放送に問題点がないわけではありません。生ワイドでは リスナー参加枠を一気に広げていますが、読まれる投稿は やはり企画をヨイショする優等生的な内容が多く、非常にフラットな印象を受けます。また「ひるのいこい」について、平日の短縮版と その短縮した理由には、放送文化の破壊と断じられても仕方がない軽さを感じざるを得ません。
さらに毎正時のニュースを、前後の番組で意図的に吸収する編成も目立ってきました。55分からのローカル情報枠、そして毎正時の全国ニュースのスタイルは、太平洋戦争のさなか厳しい情報統制の中で開発された、NHKラジオ編成の生命線です。ラジオ第1放送が長い歴史の中で培ったスタイルまで変革していくと、日本のラジオの規準器的役割は 崩れてしまいます。
来年 7月の地上波デジタル化から、NHKテレビの衛星波が 1波 減波して、第1・第2の 2波だけになる事が ほぼ本決まりとなりました。NHKのラジオは 3波を全国放送しています。NHKラジオには、ラジオブームが遅れて到来しただけと言われないように、本分を弁えて頑張ってもらいたいと、一(いち)NHK-FM 兼 FM長野リスナーとして思っています。
(追記) 2011年 4月より、平日の「ひるのいこい」がオーソドックスなスタイルに戻りました。但し 時間は 5分短縮のままです。