FM長野・NHK-FM リスナーである ラジオネーム:チャート★ドランカーの個人ブログです。
私の 週間選曲リスト と 週間放送視聴日記 を 公開・保存しています。

第377回ランキング

   
  1. 第 1 位 ( ⇒ )
    LOVE PSYCHEDELICO “Dry Town ~ Theme of Zero”
    NBS フジ・ドラマ「絶対零度 ~ 未解決特命捜査」メインテーマ
  2. 第 2 位 ( ⇒ )
    NHK総合・大河ドラマ「龍馬伝」テーマ音楽 [佐藤直紀]
  3. 第 3 位 ( △ )
    abn テレ朝・ドラマ「臨場」劇中効果音楽 [吉川清之]
  4. 第 4 位 ( △ )
    abn ABC・ドラマ「警視庁失踪人捜査課」劇中効果音楽 [Audio Highs・横山克]
  5. 第 5 位 ( ▽ )
    NHK総合・大河ドラマ「龍馬伝」劇中効果音楽 [佐藤直紀]
    ♪ リスト対象の劇伴が流れなくなってきました。

 CS 時代劇専門チャンネルで放送されていた大河ドラマ「草燃える」(1979年 本放送)が 先週 最終回を迎えました。「草燃える」の録画テープは、エピソードが断片的にしかNHKで保存されていませんでしたが、録画テープの欠落を知った視聴者からテープの寄贈が相次ぎ、遂に全話分が揃い、復元に貢献した時代劇専門チャンネルで、まず放送された訳です。

 「草燃える」は、私が亡き父と 毎週 本放送を視ていた大河ドラマで、再び全話視る事ができ大変感動しました。鎌倉幕府の草創期から 承久の乱まで 丹念に描かれている「草燃える」は、源頼朝(石坂浩二)から 北条政子(岩下志麻)へ 大河ドラマで数少ない主役のリレーがあります。この点からも やはり回を追う毎に、鎌倉幕府の人間関係が強く印象に残るドラマ構成なのです。

 父は 本放送当時、梶原景時(江原真二郎)の忠臣ぶりを やたら誉めていましたが、今回 全話視てみると、藤岡弘 演ずる 三浦義村の非情な したたかさに なぜか惹かれました。また最終回の承久の乱までミスリードする事なく鎌倉幕府の理論支柱となった、政所別当・大江広元(岸田森)と 門注所別当・三善善信(石濱朗)の文官コンビの存在も、私には 大きく映りました。

 さらに「母に捧げるバラード」で知られる海援隊のリードヴォーカル 武田鉄矢が、新進俳優として鮮烈に大河初登場したのも、この「草燃える」なのです。武田鉄矢は、源頼朝に流人時代から従っていた、御家人の代表的な存在である安達盛長を演じました。安達盛長は、鎌倉幕府草創期における、将軍家側近中の側近です。この石坂・武田の主従関係は、絶妙の味がありました。

 そして頼朝の急逝で出家した後に、安達家追討騒動が勃発し、北条政子が身を捨てて救いに来た時の名演技も忘れる事は出来ません。この「草燃える」とクロスして、同年 秋にTBS「3年B組金八先生」第1シリーズの本放送が開始しました。時を経た今、武田鉄矢は、2010年の大河ドラマ「龍馬伝」では、勝麟太郎(海舟)として 5回目の大河出演を果たしています。

 今から約 30年前のホームビデオによる録画のため、視聴していて相当補正の跡が判りました。それでも補正し切れないトラッキングのズレなどによるノイズが残ってしまい、冒頭にお断りのテロップを出した上で、編集なくそのまま放送しています。まるで古いテープを再生して視ている様でした。特に第40回放送「修善寺」では、画面上部へ頻繁に白ボカシの補正が現れます。

 本放送当日の 1979年10月 7日は、第35回 衆議院議員総選挙の投票日でした。8時45分からの「開票速報」前に、多くの当確速報が打たれた様です。どうも その当確速報を白ボカシで補正したと推測されます。本放送時のライブ感まで有する、この「草燃える」視聴した後、私は 鎌倉幕府の公式日記である「吾妻鏡」(現代語訳)を、少しずつ読み始めました。

 「吾妻鏡」は、編年体による 1日単位で構成されており、祝典や慶弔儀礼の詳細な記録、時には 大雨・地震や天文の観測結果まで織りはさみながら、鎌倉幕府の抗争史を淡々と記述しています。吾妻鏡は、鎌倉時代の歴史的興味が一気に深まり、ブロガー的な関心まで湧いてくる第1級の古典日記です。素晴らしい大河ドラマ「草燃える」を、全話再視聴する事が出来ました。


ブログ開始は 2003年です。

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