第453回ランキング
- 第 1 位 ( △ )
NHK BSプレミアム・BS時代劇「塚原ト伝」テーマ音楽 [川井憲次] - 第 2 位 ( △ )
初音「紡ぎ ~ あまねく想い」
abn テレ朝・木曜ミステリー「科捜研の女」主題歌 - 第 3 位 ( ▽ )
NHK総合・ドラマ10「ラストマネー ~ 愛の値段」劇中効果音楽 [林ゆうき]
♪ 1位 2週、登場 6週。 - 第 4 位 ( ☆ )
abn テレ朝・木曜ミステリー「科捜研の女」劇中効果音楽 [川井憲次]
♪ 今シーズンは 新しいトラックが加わっています。 - 第 5 位 ( ▽ )
都竹宏樹「青いバス」
NHK総合・紀行番組「のんびり ゆったり 路線バスの旅」テーマソング
1000年に 1度と言われる東日本大震災での大津波は、人知を超えた未曾有の災害でした。その地震大国・日本から 西へ約 4500Km。タイで見舞われている洪水も、実に理解し難い大災害です。生産拠点を人件費の廉価なタイへ移した日本企業は、相当の数にのぼります。国内産業空洞化の一因を招いていますが、これらの工場群も水没が始まり深刻な状況です。
日本は、台風が多く水害にも見舞われる国です。それでも必ず水は 引けていきます。ところがタイの水害は、水が全く引けません。タイ国営放送(ラジオ・タイランド)は、毎日 15分間 日本語番組がありネットで聴取可能です。私が 27日に聴いたタイ国営放送のニュースでは、首都バンコクでも 2つの区が洪水被災地域に指定され、激しい浸水が始まっているそうです。
タイは 北部が熱帯雨林気候。中部が 熱帯モンスーン気候に類します。雨季が ちょうど今頃で、雨量も急激に増加しますが、この様な大水害は、ここ数十年起こらなかったとの事です。まだはっきりした大水害の原因は解りません。確実に言えるのは、タイ政府の洪水対策が後手に回っている点だけです。毎年の台風災害から学んでいる日本では、あり得ない話です。
私は、行政書士時代の 8年ほど前、在日タイ人たちの在留手続きについて相談に乗った事がありました。彼らは 気さくで優しい人ばかりです。食事会で一緒に食べた甘辛のタイ料理は とても美味く、私の佳き思い出の ひとつです。タイ王国は、親日の国で 東日本大震災の際にも たくさんの義援を寄せて頂きました。とにかくタイの水嵩が減っていく事を心から願っています。
タイの水害が、国際ニュースとして連日の様に流れる中で、もうひとつの大きな国際ニュースが、一気に世界のメディアを席巻しました。この地球上において独裁国家は、さすがに数が少なくなってきましたが、また そのひとつが消滅したのです。国旗が緑一色だった、大リビア・アラブ社会主義人民ジャマーヒリーヤ国です。日本では、単に リビア国 と呼称していました。
カダフィ大佐は、国家元首でも 首相でもありません。大佐といっても軍人でもありません。ただの民間人です(笑)。しかし事実上は、カダフィ大佐の強固な独裁でした。日本では 儀礼で、リビア国革命指導者カダフィ閣下 と呼んでいました。リビアには、憲法もなく議会もありません。ジャマーヒリーヤとは、カダフィ大佐による造語で、直接人民共和制という意味だそうです。
報道によると、リビアの全メディアは、カダフィ大佐以外の氏名の報道が一切禁止されていたそうです。国際サッカー試合で勝ち越し点をあげた選手でも、公安担当書記(内務大臣)でも、何番の選手とか肩書きだけで、新聞・ラジオ・テレビで氏名が報道されません。氏名を報道出来るのは、リビアで唯一人 それがカダフィ大佐でした。これも独特な個人独裁の形態です。
リビア国営テレビは、ネットで視聴出来ます。私も視てみました。現在リビア自由テレビと局名を変え放送を続けています。アラビア語なので内容は理解できませんが、とにかくキャスターは 笑顔です。旧国旗を振って歓喜に沸く市民の姿が、繰返しオンエアーされています。また討論番組も、花盛りと言った感じでした。独裁から解放されたメディアには、勢いがあります。
今回のリビアの革命は、チュニジアからインターネットで一気に拡大した、ジャスミン革命と称されるアラブの民主化運動が発端です。しかし実態は、巨大な石油権益に絡むNATO軍の徹底した軍事介入あればこその成功でした。自由の謳歌が単純に続くとは限りません。リビアの様な革命が、同じく石油資源豊かな もうひとつの独裁国家シリアでも起きるのか注視しています。