FM長野・NHK-FM リスナーである ラジオネーム:チャート★ドランカーの個人ブログです。
私の 週間選曲リスト と 週間放送視聴日記 を 公開・保存しています。

第527回ランキング

   
  1. 第 1 位 ( △ )
    LUHICA「独り言花(ひとりごとばな)」
    資生堂 テレビCMソング
  2. 第 2 位 ( △ )
    普天間かおり「遥かな愛・・・」
    NHK総合・ドラマアンコール「蝉しぐれ」主題歌
  3. 第 3 位 ( ▽ )
    CS 時代劇専門チャンネル・時代劇「風車の浜吉捕物綴」テーマ音楽 [渡辺俊幸]
  4. 第 4 位 ( ▽ )
    Sissel “Weightless”
    NHK BSプレミアム・ドキュメンタリー番組「追跡者 ザ・プロファイラー」テーマ曲
    ♪ 1位 3週、登場12週。
  5. 第 5 位 ( ⇒ )
    NHK総合・大河ドラマ「八重の桜」テーマ音楽 [坂本龍一]

 円安が進んでいます。昨年11月に 79円台だった東京外国為替市場のドル円相場は、今週 99円台まで円安が進行しています。アベノミクスと呼ばれる安倍 首相の積極的な金融施策と、機動的な経済成長戦略が強く影響している様です。その円安誘導とも言い切れる経済施策の根幹になっているのは、新たに就任した日本銀行 黒田東彦(くろだ はるひこ)総裁の存在です。

 流通する日本銀行券 つまりお金の総量を「2年で2倍」に増やす量的緩和制度を導入。70 ~ 100兆円ものの新たな紙幣を増刷して、市場へ投入する決定をしました。振り返ってみると このブログでは、東日本大震災の直前の頃、当時の菅直人 首相のボキャブラリー不足を批判した際、進行していた円高 と 莫大な国債発行残高は、矛盾していると書いた事がありました。

 特に「お札を刷っている日本銀行が国債を買い取っていけば いいじゃないか? などとは考えては いけません(笑)。」と書いてもいます。なんと黒田 日銀総裁は、それを実行すると発表してしまったのです(笑)。黒田 日銀総裁は、毎月の日銀による国債買い入れを倍にすると重要方針を公開しました。お札をどんどん刷って、国債を倍額買い取っていくと言うのです。

 ブログでも書いた「考えないほうがいい」方法を採用し、さらに驚く事には、長期国債の約 7割を 日銀が引き受けるとの方針だそうです。普通の国家が、中央銀行の自国国債引き受けを一気に増加させれば、当然長期金利は上昇します。長期金利とは、即ち国債の金利なのです。国債の金利が上昇するとは、即ち利息が高くないと国債という借金が出来ない事を意味します。

 やり方を間違えると、国債の暴落から金融危機も招きかねない手法です。その暴落は、東京金融市場において長期金利の急上昇から始まります。ところが黒田 日銀総裁が この施策を発表した直後、上昇ではなく、長期金利は 過去最低の0・3%台に突入してしまいました。経済の教科書からは、真逆な結果となっており、原理主義的(笑)経済学者には、説明のつかない状況です。

 日本国債の信用度に大きな揺らぎは みられません。そして東京株式市場も 日経平均株価が、1万3000円台となり活況を呈してきました。巨大な残高のある日本国債は、戦時国債のように湯水の如く弾薬へ消えて無くなったわけではありません。ほとんどが国内で調達され、無駄な公共事業もありましたが(笑)調達資金は 国内で使われ、原則 国土へ留保されてきました。

 黒田 日銀総裁は、財務省財務官を経験したリフレ(リフレーション)政策推進派の先鋒です。リフレ政策とは、デフレ状態を正常に戻すために、適正なインフレを意図的に起こす金融政策の事です。その政策実施は、仕掛け と 引き際のタイミングが重要で、私は 黒田 総裁を従来の歴代総裁と全く異なる「相場師」的感覚のある、新しいタイプの日銀総裁だと思いました。

 しかし、相場には 失敗があります。もしリフレ政策が行き過ぎると、コントロール出来ない物価の上昇や国債の暴落(長期金利の急騰)など、日本経済が危機的状況になる可能性はあるのです。一度増やしたお札の量を、また元に戻す事は 困難が伴います。国債発行を減らす努力は 必要で、相場師的ではない地道で着実な日本経済の誘導も、日本銀行には求められています。


ブログ開始は 2003年です。

Search

Mail-form


 ご愛読者(拍手)ボタンがあります。