第882回ランキング
- 第 1 位 ( △ )
NHK総合・大河ドラマ「麒麟がくる」テーマ音楽 [ジョン・グラム] - 第 2 位 ( ▽ )
Creepy Nuts「オトナ」
テレビ東京・ドラマ24「コタキ兄弟と四苦八苦」オープニング テーマ - 第 3 位 ( ⇒ )
Billie Eilish “No Time To Die” - 第 4 位 ( ⇒ )
BSテレ東・ドラマ「今夜はコの字で」テーマ音楽 [石塚徹×SomaGenda×鈴木俊介]
♪ 1位 1週、登場10週。 - 第 5 位 ( ⇒ )
Superfly「フレア」
NHK総合・連続テレビ小説「スカーレット」主題歌
『第20回 長野県 松本市長選挙』は、15日に投開票され、元NHK解説委員の臥雲義尚 候補が初当選されました。今回の松本市長選は、戦後最多の立候補者数と、有力候補が乱立する展開に、公職選挙法 第95条1項で規定された、有効得票数の4分の1という法定ラインに達せず、再選挙の可能性があると取り沙汰されていましたが、1回で当選者が決まりました。
【獲得得票数:臥雲義尚 候補 3万6357 大月良則 候補 2万6238 花村恵子 候補 1万5841 百瀬智之 候補 1万3561 上條邦樹 候補 1101 米田龍二 候補 646】
激戦だった市長選の潮目が変わったと明確に事前指摘したメディアは、中信地区で独自の発行基盤を有しているタブロイド日刊紙「市民タイムズ」でした。松本市の有権者を対象に、200人の意識調査、300人の期日前投票出口調査を実施して、速やかに結果を公表。臥雲 候補優勢を打ち出します。また他紙なども情勢分析で、臥雲 候補がリードしていると報道しました。
ところが、実際の開票速報でも、この事前情勢分析を過信する当確判定をしてしまいます。地元CATVのテレビ松本は、午後 8時ジャストに臥雲 候補当選確実と打ってしまいました。SBC信越放送もラジオ・テレビで当確を速報します。これらの当確は、信濃毎日新聞社から発しているのですが、まだ開票開始 1時間前の段階です。あまりにも早すぎる当確でした。
実際の選管確定票を調べてみても、臥雲 候補 と 2位候補の差は 約 1万、得票率は 38%程度。統計学的見地から言っても、午後 8時ジャストに当確を打てる根拠が脆弱です。午後 8時ジャストのいわゆる 0秒当確は、定員 1の市長選の場合、出口調査で 1位候補者の推定得票率が、50%を超える様な大差がなければ、母集団の特性を表しているとは言い難いのです。
どう考察しても、今回の信濃毎日新聞社の当確判定は、出口調査を過信したギャンブル的要素が強すぎるものでした。0秒当確を出すならば、絶対に当選間違いないと断言できる、明確に母集団の特性を表した統計学的裏付けがなければなりません。今回の市長選の場合、実際の開票が開始され 10分間程度の仕分け作業を見極めた上で、当確を打つべきだったと考えます。
菅谷昭 前市長は、自分と共に退職する副市長の辞表を敢えて即日受理せず、再選挙の際の市長職務執行者として、念のためキープしていたのですが、その政治空白の心配も杞憂に終わっています。医学博士だった菅谷 前市長の任期最期の ひと月間が、新型肺炎(COVID―19)のパンデミック進行期にぶつかるとは、多選批判もあった中で運命の皮肉を感じました。
私も相当量のテレビ・ラジオを、今まで視聴してきましたが、臥雲 新市長の経歴にあるNHK解説委員としての姿を、NHK総合テレビのニュース解説番組で視聴した記憶がありません(笑)。しかし、前回の落選から 4年間、松本市に根ざして地道に活動されていたのは、紛れもない事実です。菅谷 前市長の市政は 善政でした。臥雲 新市長の 1期目に期待しています。