FM長野リスナーである ラジオネーム:チャート★ドランカーの個人ブログです。
私の 週間選曲リスト と 週間放送視聴日記 を 公開・保存しています。

第881回ランキング

   
  1. 第 1 位 ( ⇒ )
    Creepy Nuts「オトナ」
    テレビ東京・ドラマ24「コタキ兄弟と四苦八苦」オープニング テーマ

  2. 第 2 位 ( ⇒ )
    NHK総合・大河ドラマ「麒麟がくる」テーマ音楽[ジョン・グラム]

  3. 第 3 位 ( △ )
    Billie Eilish“No Time To Die”

  4. 第 4 位 ( ▽ )
    BSテレ東・ドラマ「今夜はコの字で」テーマ音楽[石塚徹×SomaGenda×鈴木俊介]

  5. 第 5 位 ( ★ )
    Superfly「フレア」
    NHK総合・連続テレビ小説「スカーレット」主題歌
    ♪転調に難があるが5ヶ月経過して耳に馴染んできた。


 新型肺炎(COVID―19)対策により、全国の小中高校が休校になってから、2週間が経過しました。今のところ大きな教育上の混乱はないようです。NHK高校講座は、既に全教科でストリーミング配信を行っており、ネットによる学習システムも、教材の無料公開もあって、ここにきて普及してきました。勉強する気持ちさえあれば、在宅学習は難しくありません。

 大学受験で 5教科 7科目という陸上の十種競技(笑)の様な共通一次試験の洗礼を受けた者にとって、国語特に現代文は、絶対必須の科目だと思っていたのですが、現在の「現代文B」が、論理国語 と 文学国語に分離され、選択制になるのだそうです。すなわち実用文章を集中して学習する論理国語が重視され、小説などの文学を学ばなくても、単位取得が可能なのです。

 日本の民間企業は、やたらプレゼンテーションを好み、その能力を即戦力として評価する傾向があります。高校教育における論理国語こそ、その基礎能力を養成する科目だと思ってしまいがちですが、果たしてそれだけで国語教育が充足出来るのか? 私は強く疑問に感じています。プレゼンテーション能力を養う本当の基礎は、心の内にある情操だと言う事を忘れているのです。

 例えば、現代文Bの定番教材と言うと「山月記」「鼻」「山椒魚」「こころ」ですが、この 4作品は、国語学習だけでなく、高校教育全体の観点からも必須だと思います。中島敦「山月記」は、これから日本のエリートとなる人物が、高校の学習で必ず通過すべき価値のある小説ですし、夏目漱石「こころ」には、純真 と 策略という近代社会の具象が解りやすく描かれています。

 また井伏鱒二「山椒魚」や、芥川龍之介「鼻」には、矛盾や宿命から、やはり近代社会に必要な諦観の境地を学ぶ事が出来ます。これらの 4作品を高校の現代文から履修していくのは、文学を学習するだけに留まらない、極めて重要な意義があったのです。ところが大学受験としても、スルーが可能になってしまえば、情操の錬成にも問題が生じる恐れさえあるのです。

 以前「タモリ倶楽部」で、大学受験問題で採用になったエッセイストと、問題を作成した准教授を呼んで、作者本人に解答させる企画がありました。作者の気持ちを問われているのに、その作者自身は 不正解を連発していたのです(笑)。大学受験問題を解く技術とは、作者の意図を読み解くのではなく、作品を媒体として、出題者の意図を洞察して解答を得るのに他なりません。

 この様なテキストブログを書いているブロガーだからこそ言えるのですが、文章力とは、前述の論理国語に絞って学習しても進歩は期待できず、小説や随筆を含んだ総合的な現代文によって鍛えられるものだと思います。プレゼンを意識した人間の評論文よりも「山月記」の虎や「山椒魚」と一緒にいた蛙から、文章を表現する力は、情操の錬成と共に、より大きく伸びていくのです。


ブログ開始は 2003年です。

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