第1011回ランキング
- 第 1 位 ( ⇒ )
NHK総合・外国テレビドラマ「アストリッドとラファエル 文書係の事件録」テーマ音楽 及び 劇中効果音楽 [Erwann Kermorvant] - 第 2 位 ( ⇒ )
DAN LEBOWITZ “Wishful Thinking”
YouTube Audio Library - 第 3 位 ( ⇒ )
NHK総合・時代劇セレクション「慶次郎縁側日記」テーマ音楽 [川崎真弘] - 第 4 位 ( △ )
スカート「架空の帰り道」
テレビ東京・ドラマ25「絶メシロード Season2」エンディング テーマ - 第 5 位 ( ★ )
MANESKIN “Supermodel”
♪荒いが G.のカッティングとヴォーカルに和声を感じます。
スーパー台風 14号が 935hPaで、特別警報が発表されていた鹿児島県へ上陸した 18日。NHK総合テレビは、終日断続的に台風の特設ニュースを流していましたが、日曜日午後 8時の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」は、予定通り全国放送されました。畠山重忠の乱から 牧氏事件に向かう、北条時政・義時親子の確執 と 愛憎が、上手く描かれていて大変面白かったです。
その 鎌倉殿の13人。どうしても気になる点があります。スタッフクレジットの位置です。このブログでは、2003年の開始時から、NHK大河ドラマのクレジット順序(クレ順)に注目してきました。テーマ音楽が流れるタイトルバックの配役表示順です。それだけではありません。タイトルバックでは、俳優のクレ順の他に、制作スタッフのクレジットも表示されるのです。
制作統括から演出まで、大河ドラマを支えるスタッフの名前が、役割と共に表示されます。演出スタッフとは 監督ですので、大河ドラマを長年視聴してきた「通」ならば、各エピソードの演出の顔触れの変化などで、個性を読み取る事が出来ます。また 59年に及ぶ大河ドラマの歴史では、各作品のスタッフクレジットから、配役と同程度の資料性を見いだす事も出来るのです。
ところが 61作目の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」では、テーマ音楽が流れるタイトルバックに、スタッフクレジットがありません。オープニングに各エピソードを象徴しているかの様な 長澤まさみの語りが入り、タイトルバックも例年より 1分ほど短くなっています。故にそのタイトルバックから、スタッフクレジットが入りきれず、押し出された形になってしまいました。
タイトルバックにスタッフクレジットを入れない手法は、はっきり言って 失策 です。短いタイトルバックは、視聴者の熱量を下げさせないためだと、理解出来ない説明を制作責任者がしています(笑)。しかし ある回は タイトルバック直後、またある回は エンディングと、右往左往しながら本編に表れるスタッフクレジットを視た時のほうが、何十倍も視聴意欲が下がります。
私は、ドラマや映画の作品において、配役された俳優と、裏方に回るスタッフは、制作の貢献度で同格だと考えています。だからこそ一流の映画では、俳優 と スタッフを総て紹介する長いエンドロールがあるのです。タイトルバックのピンクレで、三谷幸喜や 長澤まさみが紹介されているのに、裏方スタッフは 入らない。これは創作活動において、一種の差別意識さえ感じます。
6月放送の総合テレビ 100カメ という番組で、懸命に働く「鎌倉殿の13人」制作スタッフの姿が紹介されていました。そのスタッフ達こそ、三谷幸喜や長澤まさみと一緒に、テーマ音楽が流れるタイトルバックで名前を紹介すべきです。それでこそ未来へ、大河ドラマという放送文化が熱量を保ち続けられると思うのです。鎌倉殿の13人の今後の展開に期待しています。
NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」18日 放送・第36回「武士の鑑」
【タイトルバック・クレジット順序(配役発表序列): ◯ 小栗旬 ➝ 小池栄子 ➝ 坂口健太郎 ➝ 瀬戸康史 ➝ △ 中川大志 / △ 市原隼人 ➝ 横田栄司 ➝ 宮澤エマ ➝ △ 小林隆 / ◯ 山本耕史 ➝ △ 菊地凛子 ➝ △ 栗原英雄 ➝ △ 板東彌十郎 ➝ ◎ 宮沢りえ 】
ここに掲載されたピンクレ(1画面に 1人だけ配役が紹介される)俳優を、ブログでの格付け対象としています。タイトルバックでは、俳優表示のリズムや 区切り方にも意味があり、それらを分析しました。 / や ➝ は、表示間隔の強弱を表し、無印 △ ◯ の順でランクが上がり「トメ」の ◎ が、今回における最高俳優と、このブログでは 独自な格付けを打っています。