FM長野・NHK-FM リスナーである ラジオネーム:チャート★ドランカーの個人ブログです。
私の 週間選曲リスト と 週間放送視聴日記 を 公開・保存しています。

第1024回ランキング

   
  1. 第 1 位 ( ⇒ )
    KING GNU “STARDOM”
    2022NHKサッカーテーマ
  2. 第 2 位 ( △ )
    Clean Bandit × Elley Duhe “Don’t Leave Me Lonely”
  3. 第 3 位 ( △ )
    abn テレ朝・ドラマ「科捜研の女 2022」劇中効果音楽 [川井憲次]
  4. 第 4 位 ( ▽ )
    中島みゆき「銀の龍の背に乗って」
    TVer フジ・ドラマ「Dr.コトー診療所」主題歌
    ♪ 1位13週、登場24週。
  5. 第 5 位 ( ⇒ )
    DAN LEBOWITZ “Wishful Thinking”
    YouTube Audio Library
    ♪1位 4週、登場16週。

 米国が +7・1%、ユーロ圏は +10・1%、日本が +3・7%、これが最新の消費者物価指数(対前年比)です。ヨーロッパは、二桁の上昇に達し、数十年ぶりにインフレの嵐が巻き起こっています。デフレを脱却し、日銀が定めた物価上昇目標を達成したと喜んでいる人は、日本国内に誰もいません(笑)。原材料を輸入に依存する品目から、インフレが始まっています。

 黒田東彦 日本銀行総裁を、初の「相場師総裁」だとブログに書いた事がありました。相場師とは、実需売買取引ではなく、取引所からの売買で利鞘を大きく稼ごうとする人達です。現代のトレーダーよりも古典的で、丁半博徒(笑)的な要素を有しています。そして相場師には、だいたいスポンサー つまり 金主がいて、資金の援助を受け、北浜や兜町で相場を打っていたのです。

 黒田 日銀総裁のマイナス金利政策が、世界経済を相手にした大相場に勝ったのは、紛れもない事実です。しかし連戦連勝のまま生涯を終えた相場師など、古今東西ひとりも存在しません。予想もしなかった事象が起き、相場が曲がる、つまり敗北します。その敗北のパターンとは、相場が反対の方向に動き出しているのに、自分は正しいと固執する事から始まるのです。

 黒田 日銀総裁にとって、COVID-19の大流行は、予想もしなかった事象に違いありません。その大流行から経済停滞が起きインフレが発生。欧米各国が公定歩合の引き上げを断行しているのに、日銀は やっと 20日に金融緩和策を縮小した程度です。これでは「固執」に他なりません。黒田 日銀総裁は、曲がってしまった相場師の道を走っている様に見えてしまうのです。

 米国が 4・50%、ユーロ圏は 2・75%、そして日本が マイナス0・10%、これが最新の公定歩合(政策金利 最高設定値)です。どう見ても日本だけ異様さが映ります。世界主要国で公定歩合がマイナスな国は、日本だけなのです。マイナス金利は、2016年 1月からもう 6年になります。大衆の預貯金に、金利が殆ど付かない状態が、日本では長く続いているのです。

 黒田 日銀総裁は、アベノミクスを演出しました。黒田日銀総裁が相場師ならば、金主は 安倍 元総理だったのかも知れません(笑)。しかし安倍 元総理は もはや存在しません。金主がいなくなってしまいました。マイナス金利に慣れきってしまった日本経済を、本来の姿に戻さないと、この歪みから裂け始める恐れは否定できません。曲がり始めた相場から離脱すべきなのです。

 日本は、世界最大の純債権国で、円安なら資産は増加します。MMT理論で大丈夫とか、自信満々に唱える経済学者も存在します。しかしマイナス金利という奇策を維持する合理的理由には なりません。私は、放送事業会社の経営状況を注視しています。曲がった相場から最も早く悲鳴が発生し得る観測点だからです。2022年は、マイナス金利政策に問題点が噴出した年でした。


ブログ開始は 2003年です。

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