FM長野・NHK-FM リスナーである ラジオネーム:チャート★ドランカーの個人ブログです。
私の 週間選曲リスト と 週間放送視聴日記 を 公開・保存しています。

第1040回ランキング

   
  1. 第 1 位 ( △ )
    Rina Sawayama “Eye For An Eye”
  2. 第 2 位 ( △ )
    PYG「花・太陽・雨」
    NHK総合・時代劇「剣樹抄 ~ 光圀公と俺」主題歌
  3. 第 3 位 ( ▽ )
    LINKIN PARK “LOST”
  4. 第 4 位 ( ★ )
    NHK総合・大河ドラマ「どうする家康」劇中効果音楽 [稲本響]
    ♪ 第14回放送では 20時39分過ぎに流れた劇伴がリスト対象。テーマ音楽を凌駕する美的旋律と転調。
  5. 第 5 位 ( ▽ )
    Aimer “escalate”
    BS11・アニメ “NieR:Automata Ver1.1a” オープニングテーマ
    ♪ 1位 5週、登場13週。

 先日クローゼットを整理していたら古いラジオが出てきました。SONYの ICFーM260というポータブルラジオです。記憶を辿れば長野市に住んでいた頃に購入したもので、約20年以上経過しています。懐かしくなり色々と操作してみました。FMバンド 90MHzの先に、1ch 2ch 3chがプリセット出来ます。旧アナログテレビのVHFチャンネル 3種です。

 調べてみると旧1chの音声周波数は 95・75MHz。2chが 101・75MHz、3chは 107・75MHzと、現在のFM補完の周波数帯に全く重なり合いません。既に破綻した V-LOW(i-dio)放送や、相互干渉防止のため放送に使わないガードバンドの周波数帯でした。アナログテレビ終焉と同時に、音声放送は 全く聞こえなくなってしまったのです。

 このアナログテレビ終焉の時に、別の問題が起きました。テレビの音声をラジオで聴いていた方から、一斉に聴こえなくなったと声が上がったのです。その中には、視覚障害者の方が多くいました。そこまでアナログテレビが終わると、盛んに周知徹底をしていたのに、ラジオでテレビ音声を聴いていた方には、当然音声放送も止まるという概念がよく伝わっていなかった様です。

 テレビ音声をラジオで聴きたいという声は 根強く、その後 ベンチャー系の家電メーカーから、テレビ音声としてワンセグ音声の聴けるラジオが発売されました。これがヒットします。大手メーカー各社もワンセグラジオを世に送り出し、地上波テレビ音声をラジオで聴く事が再び普及しました。不思議な話です。ワンセグテレビと同程度以上に、ワンセグラジオの必要性があるのです。

 通常のラジオ放送を聴けば良いではないか? と当然思うのですが、テレビ音声のほうを聴きたいと思う方が一定の割合で存在しています。確かにNHK総合テレビの音声は、突発的な災害・事故・事件に関して伝達する情報量が、ラジオ放送に比べて正直多いです。NHK自体も緊急時には、テレビ・ラジオの同時放送と称して、テレビ音声をラジオで流す事があるほどなのです。

 実は ワンセグラジオの存在 と 普及に、日本のラジオメディアの欠陥が見え隠れしています。ラジオが非常時に役立つメディアと吹聴している割に、その非常時で本当に知りたい第1次情報を最も伝達している実績があるのは、NHK総合テレビなのです。現状では、非常時に最も役立つ音声メディアが、NHK総合テレビの音声放送である実態すら浮かび上がってきます。

 遠い将来まで確実に生き残ったラジオメディアが、結局テレビの音声放送だけになってしまう可能性すらあり得るのです。ラジオパーソナリティが得意なのは、災害情報を的確に伝える技術よりも、感情を込めて災害からの事後感想を伝える事なのかも知れません。ワンセグラジオを愛聴している方々の中で、一度しっかりと通常のラジオを避ける理由を調べていく必要があります。


ブログ開始は 2003年です。

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