FM長野・NHK-FM リスナーである ラジオネーム:チャート★ドランカーの個人ブログです。
私の 週間選曲リスト と 週間放送視聴日記 を 公開・保存しています。

第518回ランキング

   
  1. 第 1 位 ( △ )
    SBC TBS・ドラマシアター「ハンチョウ6 ~ 警視庁安積班」オープニング テーマ音楽 [遠藤浩二]
  2. 第 2 位 ( △ )
    Sissel “Weightless”
    NHK BSプレミアム・ドキュメンタリー番組「追跡者 ザ・プロファイラー」テーマ曲
  3. 第 3 位 ( ▽ )
    abn テレ朝・木曜ミステリー「科捜研の女」劇中効果音楽 [川井憲次]
  4. 第 4 位 ( ☆ )
    NHK総合・時代劇「塚原ト伝」テーマ音楽 [川井憲次]
    ♪ スキャットと打楽器和音を生かした重厚なテーマ音楽。
  5. 第 5 位 ( ⇒ )
    NHK総合・大河ドラマ「八重の桜」テーマ音楽 [坂本龍一]

 「HBC ハロードライバー ベストテンほっかいどう、2月8日 木曜日、今日の最終ランキング。1位 チャンピオン 560ポイント、2位 モンキーマジック 480ポイント、3位 HERO 480ポイント、4位 性(サガ) 470ポイント、5位 いい日旅立ち 320ポイント。6位 ガンダーラ 310ポイント、7位 夢想花 290ポイント、8位 夢追い酒 290ポイント、9位 たとえば・・たとえば 270ポイント、10位 天までとどけ 240ポイント。以上が 今日の最終ランキングでした。」

 これは 今から 34年前の 1979年に、私が集計用紙綴に記録していたHBCラジオ(北海道放送)「ハロードライバー ベスト10ほっかいどう」の最終ランキングを、放送されたまま文字に起こしたものです。先々週 このブログに、突然 北海道方面から沢山のアクセスがありました。そのアクセスされたページから、長野県松本市で 初めて訃報を知った次第です。

 1973年からHBCラジオのパーソナリティを勤められた、Mr.デーブマン(本名:高田文之)さんが急逝されました。。亡くなった日は 不明。1月24日に、自宅で遺体が 発見されました。脳梗塞だったそうです。これほど 私の心を深く貫いた訃報は、今までありませんでした。Mr.デーブマンは、私に究極のラジオヒットチャート番組を教えてくれた師匠だったのです。

 HBC「ハロードライバー ベストテンほっかいどう」は、月 ➝ 金の平日 午後4時から生放送。全道有名レコード店売上げ・全道有線放送リクエスト・番組への葉書リクエストを 毎日独自集計。そのトータルポイントへ、リアルタイムで受け付けている電話リクエストを、30分おきに中間集計してポイントに加えていく、類例のない独創的なヒットチャート番組だったのです。

 毎日順位を決める「ハロードライバー ベストテンほっかいどう」は、そのシステムにおいて、史上最強のラジオチャート番組でした。完璧な集計システムによって、1位オンエアー曲が 直後発表する「最終ランキング」で逆転され、2位に落ちる事もあるほどです。部門別順位やポイントは、全て放送で公開していました。総合の音楽ヒットチャートを、毎日発表していたのです。

 そして毎日の 最終ランキング は、5日間ポイント集計され、土曜日に「ダイナミック ベストテンほっかいどう」 で「週間ランキング」を発表。日曜には “WEEKLY POPS 20” として 洋楽ランキングも放送。さらに毎日のトータルポイント データ累積は、年末の「年間ランキング」にまで繋がる、徹底したデータ管理のフォーマットを貫いていました。

 HBC社員アナ以上の力量があった Mr.デーブマンは、チャート番組を遙かに超越し、まるで音楽版株式市況の様なラジオ番組を、連日余裕で こなしていきます。長年 北海道ラジオ聴取率調査では、毎回トップを記録し 最大の人気ラジオ番組でした。また 秋から 翌春までの日没が早い期間は、東日本全域でHBCが聴取可能の為、道外リスナーも多く存在していました。

 当時 毎日放送されるデータを ひたすら記録するヘヴィ・リスナーの集まり「資料室」に、私も茨城から中学・高校時代は 参加していました。全国に音楽チャートファンは 数多く存在します。ところが このHBC「ハロードライバー ベストテンほっかいどう」を聴いた事があるか否かで、タイプ と 深みが大きく分かれます。それだけ革命的なラジオチャート番組でした。

 いったい どなたが、毎日しかも 30分おきに総合順位を変動させ、1位をオンエアーしても、その最終1位を変える事があるほど、統一管理されたポイントシステムで年間順位まで算出していく、この優れたラジオチャート番組を創造したのでしょうか? デーブマン最期のラジオ出演となった 昨年 2月、自分の名付け親を、作曲家の彩木雅夫 さんと答えていました。

 作曲家・彩木雅夫 さんは、当時 HBC北海道放送に社員として勤務し、ベストテンほっかいどうの初代ディレクターだったそうです。もしかするとシステムの創始者は、彩木雅夫 さんかも知れません。デーブマンが残してくれた最期の手掛かりです。Mr.デーブマン そして 彩木雅夫 氏は、我が国最高のラジオ音楽ヒットチャート番組を創造した天才的な放送人でした。

 「4位のシャウトを、今から受け付けます。4位の電話番号は、札幌011、202、××××番。202、××××番へ 今すぐどうぞ。」 電話のベルが鳴る音 「ベストテンほっかいどう、デーブマンです。お名前どうぞ。」「あ。どうも。××資料室です。」 「あー××資料室さん。いつもありがとう。今日は、10位から 1曲も当たらないんで どうなるかと思ったんだけど。それで電話かけてくれたのかな?」 「はい。電話かけなきゃいけないのかなと思って。」「あっはっは。これは頼もしい。当たるかもです。ではまいりましょうか」 「はい。」 「ベストテンほっかいどう、第5位!××資料室さんシャウト!」 「トータル360ポイントで、たそがれマイ・ラブ いってみよう!」 イントロが流れだす 「すごーいポイントまで当てました!どうして解ったの?」「昨日の資料と 6位までのポイント。そして 5時現在のテレフォンランキング フラッシュで計算しました。」 「すごーい!脱帽です。金魚鉢の奥のスタッフも全員驚いています。××資料室さんには、お好きなシングルレコードを、差し上げます。」 「ありがとうございます。」「また××資料室さん、これからもよろしくお願いしますね」 「はい。」 「ありがとうございました。レコード12位、有線1位、葉書10位、テレフォン5位。トータル360ポイント。大橋純子、たそがれマイラブ、第5位!」。


ブログ開始は 2003年です。

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