FM長野・NHK-FM リスナーである ラジオネーム:チャート★ドランカーの個人ブログです。
私の 週間選曲リスト と 週間放送視聴日記 を 公開・保存しています。

第765回ランキング

   
  1. 第 1 位 ( ⇒ )
    Anly “Venus”
    abn テレ朝・木曜ミステリー「科捜研の女」主題歌
  2. 第 2 位 ( △ )
    凛として時雨 “DIE meets HARD”
    BS JAPAN・ドラマ24「下北沢ダイハード」オープニング テーマ曲
  3. 第 3 位 ( ▽ )
    AKLO×JAY’ED “Different Man”
    BS JAPAN・ドラマ25「デッドストック ~ 未知への挑戦」オープニング テーマ曲
  4. 第 4 位 ( ▽ )
    NHK総合・外国テレビドラマ「This is Us 36歳、これから」クレジット音楽 [Siddhartha Khosia]
  5. 第 5 位 ( ★ )
    The Lumineers “Scotland”
    NHK BSプレミアム・外国テレビドラマ「クイーン・メアリー ~ 愛と欲望の迷宮」テーマ曲
    ♪ アレンジでオルタナ色を薄めていますが、ロックビートは シンプルに刻んでいる佳曲。

 最近では、邦楽の賞獲りレースがめっきり減ってしまいました。その中で日本レコード大賞と共に長年続いていた、日本有線大賞(主催・全国有線音楽放送協会)のテレビ中継も、今年限りで止めるそうです。こうなると日本有線大賞自体が風前の灯です。以前は 有線放送の賞がふたつ存在し、この有線大賞の他に、全日本有線放送大賞(主催・大阪有線放送社)がありました。

 全日本有線放送大賞は、参議院議員となった 宮田輝 アナが長く司会を務めていました。授賞曲の発表の際に、楽曲のコード番号まで読み上げていたのが、やたら印象に残っています。日本有線大賞には、リクエスト数の統計という、他の音楽賞にない一貫した選考資料があり、重視してきました。この資料の存在が、日本有線大賞を長続きさせた原因だと思われます。

 現代の有線音楽放送は、ロック・ポップス・演歌・歌謡曲・クラシックなど、ジャンルを細かく分けた多チャンネルで、音楽を専用チューナーからスピーカーに流してきました。主要チャンネルでは、有線を引いたお店や事業所から、電話リクエストを受け付け、そのリクエスト楽曲をスピーディに ノーDJ・完奏で放送していく、独自のシステムを長年続けています。

 その昔、ジュークボックスというコインを入れて選曲ボタンを押すと、曲が聴くことが出来る、アナログながら精密な構造のマシンがありました。有線音楽放送の場合、ジュークボックスの様に即時聴ける訳ではなく、多少の順番待ちはありますが、この仕組みに似ています。リクエストを 1回すると、必ず 1回 リクエストした曲を流すのが、有線音楽放送の鉄則です。

 そのリクエスト統計が、有線放送の順位になります。この独特な音楽需要の動向資料は、70年代からラジオのヒットチャート番組のデータとして使われており、HBC北海道放送のベストテンほっかいどうや、SBC信越放送のSBC歌謡ベストテン、そしてTBSテレビのザ・ベストテンでは、有線放送順位へデータ配点して、総合順位決定の資料としていました。

 多額の累積赤字を抱えながら、意地になって(笑)続けているCS衛星音楽放送・ミュージックバード では、既に有線音楽放送チャンネルの配信を始めています。リクエストパックをオプション契約したミュージックバードの会員は、加入家庭が加入事業者扱いになって、電話リクエストをする事が出来、ミュージックバードを通じて邦楽のリクエスト曲が聴ける仕組みです。

 千葉のbayfmでは、開局当時「サイバーテレフォンリクエスト」という深夜番組があり、コード番号をプッシュ回線で電話リクエストすると即時受付られ、毎日ランキングを集計して上位曲をオンエアー。番組では、先着 1名のリクエストを、即時オンエアーするコーナーまでありました。いま顧みれば時代の先端を行く様な、斬新な自動送出のFMラジオ番組でした。

 ラジオ放送は、コミュニティFMからAI(人工知能)の活用が、既に始まっています。DJやパーソナリティなしで、リクエスト曲を即応して放送する有線音楽放送。半世紀以上続く我が国独特の放送システムは、爛熟しているインターネットの世界、そして TFMグループのミュージックバードを通じて、少しずつFM音楽ラジオ放送とも接点を持ち始めています。


ブログ開始は 2003年です。

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