FM長野・NHK-FM リスナーである ラジオネーム:チャート★ドランカーの個人ブログです。
私の 週間選曲リスト と 週間放送視聴日記 を 公開・保存しています。

第559回ランキング

   
  1. 第 1 位 ( ⇒ )
    Kaho “every hero”
    NBS フジ・ドラマ「ミス・パイロット」主題歌
  2. 第 2 位 ( ⇒ )
    ビリーバンバン「これが恋というなら」
    三和酒類 iichiko テレビCMソング
  3. 第 3 位 ( △ )
    SBC TBS・金曜ドラマ「クロコーチ」劇中効果音楽 [出羽良彰・羽深由理]
  4. 第 4 位 ( ▽ )
    ダイドーブレンド オーケストラ編 テレビCM音楽 [ELIAS ARTS]
  5. 第 5 位 ( ★ )
    Jamie Cullum “Save Your Soul”
    トヨタ自動車 テレビCMソング
    ♪ ジャジーな旋律ながらもポップ要素を巧く散りばめた佳曲。

 もう 8年ほど前になるかも知れません。FM長野の非公式サイトがありました。タイトルは「送信解析 FM長野」。それは 知る人ぞ知るサイトだったのです。この様なリスナー個人のサイトでもなく、公式サイトの一部でもありません。しかし、間違いなくFM長野(長野エフエム放送)に、お勤めの技術スタッフの方が立ちあげたとしか思えない専門的な内容でした。

 サイトは 3ページほどの内容でしたが、他局では存在しない充実した放送資料でした。「FM長野では、下図のような受信状態を記したマップを配布しています。どこで受信されたか、信号強度とともに明示されています。受信報告書が有効に活用され、一般にも公開している点は大変評価でき、他局も見習って欲しいものです。」と、素晴らしい巻頭言が載っていました。

 送信解析 FM長野の内容は、まず全国からFM長野へ送られてきた受信報告書の分析図面に始まります。ここまで受信報告書を分析したデータを、私は 見た事がありません。そして美ヶ原 本局送信所からの直接波の到達状況図面、山岳回折の到達地点の分析、さらにFM長野全送信・中継所からの到達状況図面など、FM長野の電波伝搬が網羅された高レベルの放送資料でした。

 私は、FM長野の美ヶ原 本局送信所が、全国のFMラジオ本局送信所の中で、最も地理的に優れた位置にあると考えています。この考察を裏付けるデータが、この「送信解析 FM長野」にも示されており、FM長野は 佐渡島から茨城・大阪に至るまで、受信可能である事が明確になっていました。FM長野の詳細な電波伝搬状況が、このサイトで総て解ったのです。

 それとは逆に山岳が際立つ信州の複雑な電波事情から、県内サービスエリア内でも受信が難しい地域が存在しており、このブログでも、かつて難聴取地域と指定した北安曇郡 小谷村や、旧木曽郡 山口村(現・岐阜県 中津川市 山口)さらに旧下伊那郡 浪合村(現・下伊那郡 阿智村 浪合)を、全送信所を もってしても直接波が受信できない地域と特記してありました。

 私もFM長野 放送部次長だった種山栄一 氏から送って頂いた、FM長野の実質サービスエリア図面や、FMラジオ放送の実用電界強度である 48dBμ・40dBμのラインが明記された図面など、FM長野に関して総務省信越総合通信局並み(笑)の資料を所有しています。しかし、この 送信解析 FM長野 ほど、詳細な調査に基づく充実した資料はありませんでした。

 なぜ この様な非公式サイトが、当時存在していたのか解りません。そしてサイトは、数年前に閉鎖されています。しかし、長野エフエム放送が最も情報公開をした結実こそ、このサイトでした。私は、全国にいるヘヴィなラジオ リスナーと違ったスタンスを、心に持っています。全国のラジオ放送局は、放送局である以前に、国から免許を受けた「無線局」であるという認識です。

 呼出符号であるコールサイン(JOZU-FM)が存在するのは、FM長野が国から許可を受けた無線局だからに他なりません。放送局内で最も重要かつ名誉あるスタッフとは、アナウンサーやパーソナリティではなく(笑)技師・技術スタッフだと思っています。技師・技術スタッフが存在しなければ、放送自体は成立せず、放送局という無線局の根幹を成さないからです。

 以前このブログで、沖縄の超人気ラジオ番組「安盛の暁でーびる」を紹介した事がありました。1998年に ラジオ沖縄の本局送信所が移転した記念として、安盛の暁でーびる は、その本局送信所から生放送を行っています。なかなか通常の放送人には発想出来ない このイベントこそ、ラジオ放送の本質 そして 危機管理が 理解出来ている稀な事例だと思います。

 私がFM長野を長年愛聴している根本の理由は、国から許可を受けた無線局としての送信伝搬の優秀性なのです。「送信解析 FM長野」を、どなたがアップしていたのか、今となっては 知るすべもありませんが、私は、FM長野の過去・現在における全スタッフの中で、心から尊敬しております。「送信解析 FM長野」は、全ページそして全文、大切に保存を続けています。


ブログ開始は 2003年です。

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