第566回ランキング
- 第 1 位 ( ⇒ )
ビリーバンバン「これが恋というなら」
三和酒類 iichiko テレビCMソング - 第 2 位 ( △ )
NHK総合・大河ドラマ「軍師官兵衛」テーマ音楽 [菅野祐悟] - 第 3 位 ( ▽ )
NHK総合・ドキュメンタリー番組「ドキュメンタリー同期生」テーマ音楽 及び 演出効果音楽 [東谷尚] - 第 4 位 ( ★ )
akiko “Beyond the moon”
NHK総合・ドラマ10「紙の月」挿入歌
♪ Pf.に重なり合う様にヴォーカルが和声になっているイントロから美的な佳曲。NHKに問い合わせたところ、音楽担当者・住友紀人 制作による劇伴1トラック扱いで楽曲名不詳。➝ その後 曲目追記済。 - 第 5 位 ( ★ )
abn テレ朝・木曜ドラマ「緊急取調室」テーマ音楽 及び 劇中効果音楽 [林ゆうき]
♪ 独特の哀感もある 和声・調性ともに洗練された劇伴音楽群。
昨年末から総務省の諮問機関「放送政策に関する調査研究会」が、民間ラジオ放送の根幹を変えるような、重大な国策を示唆し始めました。民間ラジオ局の経営統合を進めるため、放送法の規制を一段と緩め、都道府県ごとにローカル番組を作らせる最大の義務を、経営統合したラジオ局には課さず、放送番組を同一化しても構わないという驚くべき案を提示してきたのです。
基幹放送普及計画 第1の3には「地域住民・地域社会の要望を充足する放送」を行う義務規定があり、それがローカル放送による自社制作番組を制作しなければならない義務の根拠だったのですが、これを取り去ろうというものです。例えば隣接するA県 と B県のラジオ局を経営統合した場合、両方のラジオ局のローカル放送を縮減し、番組を共通化する事が可能になります。
広告収入の減少で経営が悪化しているラジオ局が多く、都道府県の境をまたいだ番組の同一化による再編が進めば、制作費が大幅に減ります。さらに放送番組の同一化によって、県境における中継局の重複が不要となり、置局の効率も実現し、マスター設備の統合の容易化などが期待されるとの事なのですが、今までの民間ラジオ放送の根幹を変えてしまうのは 間違いありません。
既に マスメディア集中排除原則は緩和されており、ラジオは 4波まで特例として、資本の支配関係が認められています。これまでに とちぎテレビがFM栃木(RADIO BERRY)及び CRT栃木放送を支配し、東京のLFニッポン放送が J-WAVEを支配しているのです。但し、支配と言っても あくまで持株上の事で、番組編成上の独立は担保されていました。
今後 経営統合され放送番組内容が同一化されれば、毎日流れる番組にも重大な変化が生じてきます。放送対象地域の同じラジオ局が、経営統合する事も想定しており、放送番組が同一化すれば、どちらかが一方の中継局となってしまう可能性まで起き得るのです。今まで不透明だった日本のラジオ放送の将来像が、送り手にとって峻烈極まりない姿で 見えてきた気もします。
番組の同一化は、まだ総務省の たたき台の段階なので確定ではありませんが、先だってのAMラジオ局のFM同時放送の問題といい、突然始まったFMラジオ局の減資(資本減少)といい、このラジオ局の経営統合による放送番組同一化容認は、全国単営ラジオ局の経営状況を睨みながら、タイミングをみて一気に、ラジオ放送行政の国策となる可能性が 極めて高いと言えます。
ただFM長野を愛聴している一(いち)リスナーとしては、長野県エリアに災害などの緊急報道や選挙開票速報などの重要な情報は もちろん、ニュース・気象などの1次情報を 定時放送してもらえれば、良質で穏やかな音楽番組は、同一化しても別に不利益となりません。私が好きな「ジェットストリーム」は、47年間に渡って、全国規模で放送番組が同一化しています(笑)。